チーズが香り立つアツアツカレー|京都
明治時代、イギリスから日本に伝わったとされるカレー。
以来、独自の進化を続けて今や“和食”と言えるほどに。
そのバリエーションも、無限の広がりを見せています。
そんなカレーの生態系を探っていく「カレーは和食だ」。
今回ご紹介するのは、市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅すぐ。
中京区、御幸町通三条を上がったところにある
「珈琲とカヌレ」さんの「チーズ焼きカレー」です。
古い京町家を改装した店内は奥に細長いウナギの寝所。
急な階段を上がった2階は、立派な梁や柱を生かしたおしゃれな空間に。
照明もメリハリがあって、とっても落ち着きます。
美味しいカヌレの専門店ができたと聞きつけて、初めて訪れたのが約1年前。
ショーケースには、プレーンのほか、抹茶やベリーなど、可愛く華やかなカヌレが並びます。
ワクワクしながらカヌレを選んでいたら、なんと
カレーがメニューにあるではありませんか。
ぬぬぬ
カレー、ナメてません?
カヌレ屋さんで何でカレー?
まあ、何でも先入観はよろしくない。
食べてみようではないか。
と、おごり高ぶり胸高まり
待つことしばし
アツアツ鉄板丸ごとドンと
「焼きチーズカレー」
チーズが甘く香りたつ。
畑か思うぐらいに存在感ある野菜たち。
お主、なかなかやるな…
実食!
焼けたチーズがトロリとカレーに混ざり合う。
カレーのスパイシーさがマイルドに調和され、これはこれでとても美味。
舞茸、かぼちゃ、なす、ブロッコリー、パプリカ、ズッキーニ…
焼き野菜も百花繚乱。
香ばしく焼かれて、甘味が引き出されています。
中からゴロっとお肉も飛び出してきて、食べ応えも十分です。
美味しい。
ハフハフ言いながら、幸福感が広がります。
鉄冷めやらぬ間に完食です。
そして、デザートはプレーンヨーグルトと、生クリームを添えたカヌレ。
ここはカヌレ専門店の矜持といったところでしょうか。
美味しいに決まってる。
カヌレの楽しみ方を広げてくれます。
カレーと、お店自慢のカヌレも食べることができて、何だかお得感。
ごちそうさまでした。
「良い1日をー」と、
店員さんが見送ってくれます。
小さな心遣いが気持ちも暖めてくれます。
今回はご紹介しませんでしたが、牛すじカレーも美味しいですよ。
最近ではカツカレーも始めたようです。
カヌレやさん、いつの間にかカレー屋さん?
「ヌ」、どうする?