新入社員研修
新卒で入社した会社は
愛知県でいちばん大きな都市の名のついた
鉄道会社でした。
入社式も名古屋まで行き
そのまま関連百貨店の社員寮に入れられて
一週間の研修がありました。
なにをやったかあまり覚えていないけど
気づいたら一週間経っていて
その後は東京の事務所へ。
そしてまたしばらくすると
名古屋で十日間くらいの研修。
社会人としてのアレコレ
マナーとか
鉄道の社員だけでなく
関連会社の新入社員が一同こぞって
学んだ記憶があります。
そしてまたまたしばらくすると
二週間の沿線研修。
鉄道に乗ってあちこち周り
その周辺のグループ会社の施設をめぐる。
とある鵜飼で有名な川のほとりのホテルでは
ジュースを配ってくれた人も新入社員で
わたしの頭にオレンジジュースをこぼされた…
けど、暑い日だったから
少し洗ってドライヤーで乾かして
その後が屋外の施設だったから問題なし!?
後日そこのホテルの社長からの計らいで
都内でご馳走してもらってラッキー☆
とか思っていました。
そんなこんなで、夏前まではほとんど研修。
東京の事務所にいるときも
上司や先輩たちから仕事を教わる日々とともに
まだバブルが弾けるか弾けないかの時代で
毎日のように歓迎会の日々。
でね、今思うとね
まったく会社の利益にもならない人間に
というか
むしろ金ばっかかかるわたしたちに
本当に良くしてくれていたのだな〜と。
今の仕事では
その仕事をするための勉強にはお金がかかる。
その仕事自体の技術もそうだし
仕事を続けるためにも
経営のこと
お金のこと
すべて自分で稼いで
お金を払って得るもの。
そう考えたら
毎月決まったお給料をもらいながら
学ばせてもらっていた新入社員時代は
なんて贅沢なことだったんだろう!と。
おじぎの角度一つにしても
こういうときは何度とか
右手の上に左手を重ねるとか
当たり前かもしれないけど
とても丁寧な研修をしてもらった。
あれをフリーランスで学ぼうとしたら
いくらかかるんだろう…
なんて下世話なことを思いつつ笑
あの時があるから今があるんだなって
30年以上も経って
あらためて感謝をしています。