続続:「私の一ヶ月」@新国立劇場をみたけれど。
年を越して、久しぶりの更新になってしまいました。昨年秋口に、このnoteを始めたものの、その後、他のことが忙しくて、更新できませんでした。
一時は期待して見ようとしてくださった方もいらしたみたいなのに、皆さまの静かなご期待にはタイミングを逃し、お応えできずすみませんでした。
さて。
・・・私が見て、ショックを受けた「私の一ヶ月」劇中の間違った、大学図書館関連の描写の問題については、私もその後、しろうとではありながらも、調べながら考えつづけました。
結論をまとめると、「名誉毀損問題>表現の自由」 ではあるけれど、芸術的「作品」内の描写の場合、事実としての対象の特定が明確でなくなるので、悪いイメージを想起させる害の可能性があったとしても、「表現の自由」の範疇で社会的には許容されるようです。
そうなると、表現者側がきちんと良識や誠意をもたない限り、自分のした描写について、結果や影響を省みることもあり得ないのが、現在の文化的活動に関係した法の仕組みであって、外部からの規制の力は及ばないのだということがわかりました。
私としては、受け手としての感想や、劇中の描写とは違う現実のことを表現して伝える権利はありますが、規制を要請することについては無力だったので(この判断は必ずしも、大学図書館について間違った解釈をもつであろう須貝英氏や新国立劇場のこの件についての対応を心情的に赦すものではありませんが)、問題意識の結果、私が創作的・思想的表現をする側としての自戒を得たことには納得して、次にすすみたいと思いました。
この件については以上です。
ご助言、ご心配くださった方々、ありがとうございました。
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