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【イタリア旅行記🇮🇹8日目:シエナ③】町歩きの間に「紋章」を探すのが意外と楽しかったからおすすめしたい

*3週間のイタリア周遊記の8日目です。フィレンツェ泊でシエナを日帰りで観光します。

前回の記事はこちらから

コントラーダ探し

シエナで見たかったものの一つがこのコントラーダという地域ごとに持つ紋章たち。
簡単にいえばシエナの町には古くから小さな区分けがあって、
それごとに独自のルールを持っていたんだけど、
その守り神のマーク的な存在がこの紋章たち
今も夏の時期にパリオというお祭りがあって、
そこでこのコントラーダごとに競い合うのが習わしで。
本当はそのお祭りもすご行きたいんだけど、めちゃ混むらしい。
(ちなみにその際はカンポ広場が馬のレースのために土で埋められるという。見たい)

ということで、その各地域ごとに掲げられてる紋章を探すのもシエナの町歩きの楽しいところ
その地区に入るとその地区のコントラーダがあちこちに描かれているので、
実は旧市街に到着した時点からキョロキョロ探していました。

これがこの街にある全ての紋章らしい
これを見本に何個探せるのか
像(塔)はカンポ広場で発見
サイ(森)も発見
ワシも発見
結構いろんな媒体に化けてるから見つけるの難しい
これは紋章ではないけど
馬をつなぐ金具たちもいろんなデザインがあってかわいいから
探して遊んでみた

14:00 シエナ大聖堂

そんなこんなで宝探しみたいに紋章などを探して歩きながら
そろそろ次の目的地の大聖堂が見えてきました〜

奥の白いのが大聖堂
どうやら横からたどり着いたよう
大聖堂を増築するために途中まで作った入り口部分
今は附属美術館の一部として展望スペースに
あとでこの上に登ります!
ジャーン
シエナ色の町で急な白黒ボーダー
目立つ

前の投稿で書いたけど、シエナという町の起源はカンポ広場にあるので、
この大聖堂は町が起こった場所ではありません。
(聖堂を起点に町が作られることが多いんだけどね)
そして多分ここ自体はキリスト教ではなく異教の神殿が立っていたのではとも言われています。
キリスト教に塗り替えられたのがおよそ10世紀ごろ
今は淀みのないマリア信仰の町ですが、意外とキリスト教文化が入ってきたのは遅めなんです。

ファサードです
ただただすごい好きなデザインで感動
聖堂正面の左側の入り口でまずはチケットを購入

ファサードから鑑賞

聖堂は中に入るのも楽しみだけど、
特にこのファサードデザインは大好きな彫刻家のピサーノが手掛けてるから
個人的には外側も必見ポイント。

柔らかな印象だけど華やかでもある
マリア信仰らしくキリストよりもマリアが描かれてる
ここにも怪物たち
壁から飛び出す動物たち

聖堂内へ

毎回お楽しみの聖堂内へ。
入ると全く印象が変わるから、この入る瞬間は毎回すごいワクワクする。

中は急に男性的なクールさ
歴代の大切な人たちなのはわかるけど
軒の下の生首のようで
ちょっと怖い
黒と白のボーダーってモダンだよね
今時こんな建築できたら
わ、すごい勝負してるしオシャレってなるね
床モザイク
床モザイク
聖書のシーンやトスカーナ都市の擬人像の図柄たちが描かれてるけど
異教的な人物もちらほら
ここにもなさかのヴィーナス
ピサーノ(父)《説教壇》
すごい緻密さで父の威厳たるや感
ずっと見てても飽きない

ピッコロミーニ家の図書室

父から絶対見てきた方がいいと言われた大聖堂内の図書室。
ルネサンス期の素晴らしい写本があるそうで、ここも必見ポイント!

ミニマムだけどすごい凝縮感
急な煌びやかで華やかな装飾たち
壁と天井の境すらないです
さすがルネサンス芸術を駆使した空間
これがその写本たち
窓の光の反射で写真はなかなか詳細に撮れなかったけど
豪華〜
シエナの紋章がここにも
ルネサンスといえば三美神
今回の旅は三美神を見つけるのも密かな目的

最後に聖堂内もう一度グルーっと回って
お決まりの座ってじっとするタイム。

信者の方の邪魔はしないように
でもこのひんやりした静かな空間でぼーっとするの好き

付属美術館へ

聖堂が見終わったら併設する美術館も外せない見学スポット。
大抵は大聖堂の外部にある彫像やステンドグラスなど、今取り付いているものはダミーで。保護のために実物はここに収められてるから、付属美術館がある場合はそこも見ないわけにはいかないんです。
そして付属美術館って大抵すごいモダンで現代的だよね。

本来の役目ではないぶん
すごいカッコよく展示されてる
ステンドグラスも確かピサーノデザインだった気が
ドゥッチョ《マエスタ》
恐ろしいほど美しかった
図版でずっと見てた念願の作品だけど
これは実物見ないと伝わらない圧倒感
ドゥッチョ《マエスタ》部分
絵画というより浮き彫り彫刻のような立体感
近づくと装飾がキラキラして
宝石を眺めてるみたい
大聖堂の床モザイク画の模写
聖書のシーンやトスカーナ都市の擬人像の図柄たちで
埋め尽くされた床を一望できる画期的作品

また登る

そしてこの付属美術館のハイライトといえば
めちゃくちゃ薄い外壁の上に登って町中を見渡せること!
流石に2度目の階段地獄は諦めようかと思ってたけど、
目の前に登る入り口を見せられたら、つい登ってしまうよね。。

こっちの展望はカンポ広場を横から望めます
さっきはあっちに登ってたんだね
ちなみに大聖堂の横面と並行に外壁を歩けるから
真横見放題
さっきも載せたけど、
ここの上を今歩いてます
めちゃ細い
相変わらず一面ずっとシエナ色

こっちは人も少ないし自分のペースで登れるから
辛いといえば辛いけど、穴場ではあるかも。

満足して降りて行くと最後の展示スペースがあって美術館見学もおしまいです。

ピサーノの彫像たちがズラーっとお見送り
出口を出ると大聖堂の裏側に出ます
あっちの聖堂も見に行きたかったやつだ
でも時間的にもう難しそうで断念
小さい町だから制覇できると思ったんだけどな…

17:00 ランチを食べ損ねて遅めのおやつ

そう。忘れてたわけではないけど、お昼ご飯食べ損ねてます!
まだ見たい教会もあったけど限界超えたのでそっちは諦めて、何か食べることに。
で、来たのがここ。
イタリアでは有名な老舗のお菓子屋さんNANNINI

ご子息がイタリアで有名なミュージシャンとレーサーらしく
そのことでも話題のお店
ショーウィンドウから食べたいスイーツを指差しで伝えると
テー打つまで持ってきてくれるシステム
やっとお腹が満たされるのと
疲れた時の甘いものは最強

シエナの伝統菓子もここで購入できるから
お土産もゲットします。
今日は見学ばっかで買い物タイム全く取ってなかったからついたくさん購入〜
この地方でしか買えないって言われると財布の紐が緩むよね。

この地方の伝統菓子パンフォルテ
元々は薬局の人たちが作ってたお菓子らしい
お土産用のミニサイズもあったからそっちを購入
賞味期限が一年あるから配るお土産にも便利
リッチャレッリというこの白いやつも有名商品らしい
帰りの電車で食べるように購入
ほろほろクッキーかと思ったらマジパンだった
結構甘くて一気には食べられない系

名残のカンポ広場

名残惜しくて、名残惜しくて、もう一度広場に来ました。
夜の雰囲気の広場にいると余計帰りたくなくなってきた、、
ここに一泊したい気分が溢れる、けどそろそろ帰らないと。

聖堂が謎の光を発してる
そこまで青い必要はあるのだろうか
ちょっと異質

お土産を買ってフィレンツェに戻ります

シエナでやり残したことは何個かあるんだけど、
その一つ、ピチというご当地パスタを食べ損ねました!
ということで、乾麺でもいいからゲットしたくて、
シエナの食品が売ってるスーパー謙お土産屋さんに最後寄ります。

これがそのピチ
後日日本に戻ってから食べたけど美味しかった

想像以上にいいスーパーで、シエナでしか買えないものいっぱいああるし、
おしゃれだし、めちゃ安いしで、
今日の買い物してなかった気持ちを埋めてくれる大満足のお買い物タイム。
その場で作ってるテイクアウトピザも衝撃の安さ(2ユーロくらい)
帰りの電車で食べるようにそれらもゲット。
とにかく満足〜

さて、そろそろフィレンツェに帰ります。

行きにも通ったね
冬の時期は1日があっというま
11月も中頃になるとクリスマスの準備が始まる

旧市街からシエナ駅までの道のりは、
帰りの電車に間に合わせるためにちょいダッシュです。
(心ゆくまで買い物楽しみすぎた、、)
なので写真は全く撮ってなかった泣

帰りの電車のチケットもomioで数時間前に買っておきました

予定よりも遅い電車になったけど、
ラヴェンナの時のような遅延もなく定時で出発〜
買っておいたピザを食べながらフィレンツェへ。

明日も遠出の遠足デーなので、フィレンツェ着いたら即ホテルに戻って休みます!
おやすみなさい〜

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