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こだわり?いや、とらわれだった

これからのキャリアを考えるために、一週間ほど前からマインドマップを作っている。まだ完成(完成と呼べる日が来るのかもわからない)とは言えないけれど、ちょこちょことスキマ時間を見つけては書き足して、を繰り返している。 

枝葉のようにアイデアを広げていくアウトプットの手法


仕事でも似たようなことがあるけれど、マインドマップを書くためにパソコンと向き合っているときって、なぜか考えが浮かんでこない。

とりあえず思いつくことをぽつりぽつりと打ち込んでみるものの、程なくして手が止まり「これしかなかったっけ?」と首を傾げたくなることも少なくない。

かといってまた明日にするかとパソコンから離れて別のことを始めると、「今のこの感情!これが書きたかったの!今すぐパソコンを開きたいぃぃ!」とアイデアが湧いてくる。この現象に名前があるなら私は知りたい。
むしろそういうときに思い浮かんだものが本音に近かったりする。

浜辺に木端で描いた落書きのように、浮かんだアイデアは瞬く間に流れて消えてしまうから、閃いた瞬間に手あたり次第にペンとメモをもぎとって、殴り書きでキーワードや言い回しだけを書き留めている。脳内でわしづかみにしたモヤモヤを、無理くり脳みその外によっこいしょと引っ張り出している。時系列もめちゃくちゃだし理路整然とは口が裂けても言えない。

マインドマップを作成しはじめてすぐの頃は多少の見栄えを気にして、書いたり消したりしながら作っていたけれど、今はあまり気にしていない。
見栄えに囚われて手が動かなくなってしまうより、今私がすべきなのは脳内のとりとめもない押し問答を「できるだけそのままの形を保って」言語化することだと思ったから。


綺麗に作らないといけない
整っていないといけない
辻褄が合っていないといけない


これらは「こだわり」ではなく「とらわれ」だったかもしれない。
少しの勇気は必要だったけれど一旦手放してみることにした。
感じたことを瞬間冷凍して保存した言葉の中には、綺麗に紡がれたうわべだけの言葉では語れない、譲れない価値観や忘れたくない感情がきっと表れている。


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