インスタライブを365日!?私たちがそこまでライブにこだわる理由
「私たちは、顧客とのコミュニケーションを大切にしています」
巷でよく聞く文言ではないでしょうか?
COHINAの場合ももれなくそうです。ただ、私たちがちょっと違うのは、それを「インスタライブ」という手段で体現しているところかもしれません。
ライブ配信では、「ライバー」と呼ばれる人が、コーデ提案をしたり、お悩みコメントに回答したりします。もちろん、ライバーは全員155cm以下。
ライブ配信当時は、数百人程度だったフォロワーも、今や7.7万人(2019/4月頭時点)のアカウントへと成長してきました。7万人フォロワーのアカウントですが、一度の配信で多い時だと300人程度の同時視聴があります。録画を見てくれている人も考えると、数千人がライブ配信を見てくれているのです・・・!
今日は、COHINAがなぜここまでライブにこだわるのか、というお話をします。
インスタライブ、365日達成!
COHINAがインスタライブを初めてから、なんと365日(!)が経過しました。
インスタライブを定期的に行うブランドさんは増えてきましたが、さすがに365日以上やりきったところは、今のところうちしかないのではないでしょうか・・・(そんなことない?)
台風や雪で電車が止まった日も、クリスマスも元旦も、文字通り毎日ライブ配信を続けてきました。
協力してくれたスタッフやライブ出演者の皆様には、本当に感謝しています。
たまにライブを始めたきっかけを聞かれますが、「お客さんの声を聞く手っ取り早い方法だったから」でした。
私も清水も、アパレル出身ではなく、最初は「どんなアイテムを作ると喜んでくれるのか全然わからないぞ!?」という状態でした。
だからこそ、「わからないから、直接聞いてみよう!」ということで、ライブ配信を通じてお客さんに意見を聞いていました。どんなアイテムが欲しいか、どんな時に小柄ならではの悩みを感じるか、こんなアイテム作ったら買いたいと思うかなど。初期は人数もとても少なかったので、たった1名のお客様とひたすら意見を交換しあう、といった日もありました。
この距離感や速さが楽しくって、気がついたら365日もライブをしていました。
「ライバー」というバーチャル店員さん
インスタライブでは、身長155cm以下の「ライバー」と呼ばれるライブ出演者が、入れ替わり代わりアイテムを着こなし、コーディネート提案やお悩み相談に乗ります。
渋谷109で「カリスマ店員さん」が流行った時期もありましたが、ライバーも言ってしまえば「オンラインカリスマ店員さん」の類なのかもしれません。「このお姉さんみたいに着こなしたい!」という気持ちは、ライバーを見てくれているお客さんと近いように思います。
ただ、COHINAがちょっとこだわっているのは、「あくまで等身大」というところ。
COHINAライブに出演してくれている人に、プロのモデルさんやフォロワー数十万人の超有名インスタグラマーはいません。普段は事務だったり主婦さんをしている、「普通の人」だからこそのリアルさ、共感を伝えてもらっています。
もともとオンラインのお買い物に慣れていない小柄女性のためのブランドだからこそ、服を諦めるという経験をして欲しくないからこそ、あくまで身近な存在であることは大切にしています。
皆さんも、石原さとみより、「いつもさりげなくおしゃれで密かに気になる職場のAさん」に憧れる気持ちは持っているのではないでしょうか。
一般人だけれど洋服好きなおしゃれさんが、小柄ならではのおしゃれのコツやおすすめアイテムを提案してくれる。この「ちょうどよさ」がポイントなのかもしれません。
なぜインスタライブなのか
と、インスタライブが大好きだってお話をしてきたのですが、正直「インスタライブ」じゃなくってもいいのです。
ただ、ブランドとお客さんが"繋がり合いたい"という思いを実現しやすかったのが、たまたまインスタライブだったんです。
毎日毎日配信をして、いつもの人たちに「明日デートに着る服」や「自分の体型に似合いそうな服」を提案してくれる。
ブランドとお客さん同士の中だけでなく、コメントしあう人同士がどんどん仲良くなっていく。
気がついたら、「今日はお仕事疲れちゃいました」といえばみんなが「お疲れさま」とコメントしあい、「出産しました!」と聞けばみんなで「おめでとう!」と言い合う仲になっていく。
ポップアップに来てくれたら、アカウント名を聞いて「ついに会えましたね!」と盛り上がる。
洋服について発信するという枠をはみ出して、緩やかなコミュニティができあがっていました。
インスタライブという名の「お店」そのもの、コミュニティそのものなんです。
そんな緩やかな繋がりが心地よく、気がついたらライブ配信の虜になっていました。
(ライブ配信の様子)
オンライン発ブランド以外も、徐々に注目し始めている
ライブ配信の様子に着目し、最近は日経MJさんに記事にして頂きました。
よければ記事も見てみてください。
言及していただいた商品開発についてもこだわりがあるので、また別の機会にでもお話ししますね。
誰でも「作り手」になれる時代
「全員インスタライブするべきだよ!」と主張するつもりは毛頭ありません。
どんなブランドにしたいのか、どんな距離感でお客さんと一緒にいたいのか、深ぼった時に浮かんだ答えを実現する手段は、この時代だからこそたくさんあるはず。
これからは、消費者とのコミュニケーションのあり方はもっと多様でいいんじゃないかと感じます。
COHINAはこれからどんなコミュニケーションを創っていくのか。ぱたっとインスタライブをやめるかもしれないし、店舗を作るかもしれないし、外国人向けサービスを始めるのかもしれないし、ブランド自体を撤退するのかもしれないし・・・
なんにせよ、小柄な人がお洋服を楽しめる。どんな体型の人でも、好きを諦めないでいられる。選択肢が当然のように存在する。そんな世界を爆速で作っていきたいです。:)