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イスタンブール旅行(2023)

 毎年恒例だった渡航休暇を4年近く止めていましたが、去年も終わりに、念願の再開。店のディスプレイものを買いつけにトルコへ行ってきました。

メインのラグは初日にセラーさんに会えて、難なく入手。すんごい数のラグを見せてもらって50sと60sのキリムを3つ選んできました。

まず1つは、店のソファ席背もたれ部分を覆ってるのがそれです。

照明も、アンティークショップが集まるビルで苦労することなく入手。ぃゃ苦労したかな?英語が全く通じなくてトルコ語で色々お話ししてくれたのですが、なんせトルコ語ですから…。

5階建てになってて結構な数のショップが並んでるんですが、張り切って午前中に行きましたが、ほとんどのショップが閉まってました。入りたいなーって思うお店もあったんですけどね。残念。HOR HORビルは午後に行くのがいいのかもしれません。

最大のお目当てのランプのショップは最上階にで朝からオープン。これまたとてつもない量のランプを3部屋分見上げながら選んできました。

中には、ランプ(ガラス)部分はアンテイークのものを使って、真鍮素材の吊るす部分やソケットなどは現行のものを使ってるそうです。ガラスをお父さんがカットしてランプに作り直したりしているものもあるそうです。元ソルト入れがランプになってたりと元々なんだったのかを考えながら見てるだけでも面白かったですよ。※英語でのやりとりができなかったので「(ほぼ)合ってる情報」な程度で思っていただけたら、と。

わたしはお父さんが作った方のランプを購入してきました。(写真の真ん中と右)。
※ベース(写真↓左)はBlatという地域のアンティークショップで買ったもの(店名不明)。

お店のエントランス頭上見上げてみてみて。

このあとも細々したものの仕入れを続けながら、イスタンブールを見て回ってきました。

 気候はほぼ日本と一緒。行った時は日本も20度近く温度が上がったり、かと思ったら2桁ギリギリのところまで下がったり体調を崩しやすい冬でしたがイスタンブールも全く一緒。雨が降ったら寒くなるところまで一緒。冬は折り畳み傘必須ですね。実際出番ありました。残念ながら。

 トルコリラの為替を見たときは、日本円が強ぇ〜って大はしゃぎして、何か小物を買ってきて、店でトルコ土産市を開催しよっかな、なんて計画を立てて出向いたのですが、日本と一緒かモノによっては日本より高くて断念。土産市を期待してくれてた方も多かったのですが。スビマセヌ…。

キャッシュレス率も日本と近しい。私は個人店に行くことが多かったからかキャッシュオンリーが多かったです。

 トルコ珈琲を砂で温めてるところをこの目で見れる日が訪れるはずだったのですが観光地ですら見つけれなかったです。今は炭が主流なのかな?炭で温めるトルコ珈琲の現場は押さえることができました(砂が見てみたかった…)。


そして、驚くことなかれ。トルコで日常的に飲まれているのは珈琲ではなく紅茶でございました。珈琲も淹れ方も特徴的ですが、紅茶にも特徴がありました。ティーカップではなくてショットグラスぐらいの小さな透明のくびれのあるグラスに、温かい紅茶が入って出てくるのがレギュラーのようです。

ちょっと画像は粗いですが。

 紅茶といえば、店のひとと会話してて話しが盛り上がってくると必ずと言っていいほど「紅茶飲む?」って振る舞ってくれるんです。中にはウィスキーも振る舞ってくれた方もいました、笑。フリマでも出展者の人たちに紅茶をいっぱいお盆に乗せて振る舞ってるのを見かけました。イスタンブールは紅茶おもてなし大国!紅茶を飲みながら現地の方とたくさん話して、現地情報も入手!

 ついつい渡航先であっちにも行かなきゃ、こっちにも行かなきゃと、セカセカと移動しがちなのですが、ひとと出会って、お話しして、現地の情報を得れるのもそうだけれど、そういう何気ないゆっくりした時間を渡航先でもつって、なんかいいなって思ったんです。

珈琲ホリックの私ですが、トルコでは紅茶もアリだなと思ったのでした。

Istanbul(2023)



『私的イスタンブール観光マップ』


イスタンブールは海を隔てて大きく3つのエリアに分かれています。

【旧市街】物価高め・観光名所集結・トラムでサクサク移動スムーズ。

【新市街】とにかく坂道・個人店ちょこちょこ・旧市街からはトラムでサクッと移動可。

【アジア・サイド】物価安め・古着屋さん多め(ですが、日本の古着屋さんの素晴らしさに気づくハズ!)・旧市街からはEminönü駅から出てるフェリーに乗って移動すべし!安くて早い!

  • 街ブラするならBALAT(旧市街)

新しくできたトラム⑤BALAT駅周辺。アンティーク店やカフェなど小さな個人店がちょこちょこ。街並みも古く、観光客もいなくて良き。



  • 発泡スチロール鯖サンド屋台(Galata橋周辺)

店構えと味は関係ない!無茶苦茶美味い!カラフルな新鮮な野菜と臭みのない肉厚の鯖!網の上で骨抜きをし、安定しな発泡スチロールの上で玉葱を包丁でトントン。この慣れ具合、発泡屋台歴長いとみた!旨さの決め手は炭で焼いたこの香草まみれの皮!抜の群です。

買ったあとは、屋台から徒歩1分のところ、Galata橋が見える海沿いにでサンドを頬張りました。この辺りでは釣りしてる人もいっぱい。この鯖サンドは食べる場所も含めてお勧めです。



  • 古着屋NOST VINTAGE(アジアサイド)

お爺ちゃん店主。螺旋階段のある小さな3階建てで、階が上がるにつれて厚手になっていく。ドイツ古着多めの印象。シャワールームをフィッティングにしてて可愛い。



  • 古本屋Fahrenheit 451 Recycling Store(新市街)

この本を買ったとこ。

『 Nomaden und Bauern teppiche 』
James Opie(著)

トルコ・イスタンブール新市街の地下にある小さな古本屋さんで、店主くんにアンティーク・ラグの本があるか聞いてみたら、10ヶ国以上のラグの写真がガッツリ載った理想以上のこの本を出してくれた。トルクメン語?の説明書きで読めないのはちっと残念だけど、それ以上に19世紀の遊牧民と農民のラグが好み過ぎた。最高に最高の最高本!

店の写真なくてごめんなさい。半地下だけど外観可愛いいから見逃すわけない!レコードやCD、カセットもアリ。わたしと同世代ぐらいの兄ちゃん店主に紅茶をご馳走してもらって記念に切手までくれた。いい思い出。



  • 食堂Tarihi Sultanahmet Köftecisi Selim Usta(旧市街)

創業1920年。地元のひとにココのキョフテ(トルコハンバーグ)は食べときやと言われてレッツラゴ。半分はそのままで、残り半分は横に添えてる赤いピリ辛タレをつけてペロリ完食。しかしだ。黄色いししとうのピクルスは塩がtoo muchでそれはそれはもう。



  • アンティーク雑貨・店名不明(新市街)

むか〜し政府が使ってたスタンプがあったり、なかなか面白かったのだが、通りがかりに見つけ、店名を確認することも写真を撮ることもせずただただオスマン帝国時代のドレスの歯切れなどを買って満足して店をあとにしてしまいました。新市街は細かい道が沢山枝分かれしてて、そこを歩いてるとちょこちょこショップが出てくる。



  • 古本屋 Aral Koleksiyon(アジアサイド)

どうしても行きたかった古本屋さん。全然見つけれなくて街のひとに聞いてやっとこさ到着。想像もしていなかった綺麗なビルの地下に位置。一番ボロボロでビリビリに破れてた1962年の新聞を入手。店のローテーブルに飾り置きに使っている。英語が分かるスタッフがいるから探し物があるなら聞いてみるべし。



  • 博物館 Türk ve İslam Eserleri Müzesi/トルコ・イスラム美術博物館(旧市街)

トルコ・ラグを観たいならここは外してはならぬぞよ。ホント行ってよかった。門構えは小さく見えるけど中は大きいし、物量も凄い。見応え抜群で時間も要すること覚悟。もう1つ是が非にでも行きたかったBüyük Saray Mozaikleri Müzesi/モザイク博物館は改装中…。



  • ジャズ喫茶 Yeşil Ev Oza Jazz(アジアサイドのはずれ)

一番気になってた喫茶店。入りにくーい門をくぐった先にある。通路も含めて外観のディスプレイが好みだったでございます。この日は1階で映画の撮影をしてて普段の雰囲気は分からなかったけど、2階のに案内してもらえてご満悦。地元のひとで賑わってて、空いてたのはたった1席だけ。滑り込みセーフ。



  • フリマ Feriköy Antika Pazarı(新市街のはずれ)

フリマ Feriköy Antika Pazarı(新市街のはずれ)

金曜と日曜に開催。地元のひと曰く、アンティークものが欲しいなら日曜に行くべし。個人が家のものを持ってきたりもするから面白いものが見つかる確率が高いそう。ただ、雨が降ったり天候が悪いと出店数が減るらしい。この日、切手をくれた古本屋の兄ちゃんに遭遇。ここでも「何か探してる本はある?」って聞いてくれた。とことん優しい。お言葉に甘えて聞くわたし。とことん厚かましい…。

普段からそうなのかもしれませんが、この日はアクセサリーや食器、ピンバッチなどの小物が多かったです。私もちょこちょこ買いましたが、一番嬉しかったのが、個人売りしてたおじちゃんから買ったカセット。

Atlantic Jazz Vol.9
The Avant-Garde
V.A
(1986)

Anthology Of American Folk Music
Edited By Harry Smith
1920-1930の音源(1952)

CDは、新市街でたまたま通りがかったレコード屋さんに入ったときに見つけて買ったもの。これを見つけたときは嬉しすぎました。3枚ともバラバラの棚にあったのですが全部見つけれたときは1人でニヤリです。



  • 猫(外、中問わず全エリア)

店のテラス席にはほぼ100%外猫さんが座ってらっしゃいます♡


愛猫MocaさんCocoさんは帰国後の甘えたっぷりは拍車がかかっておりました。お留守番よく頑張りました。


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