孫を連れて、ベビー服屋さんでお買い物
初めて孫を連れてお出かけできる!
留守番の夫には申し訳ないけど、朝からワクワクが止まらない!
生後6ヶ月になった孫の動画を、毎日50回くらい再生している私たち夫婦。
声を出して笑ってるやん!
ずり這いしてるやん!
手で足を掴んで噛んでるやん!
あら、スプーンでごっくん、上手上手!
動画を観て、おもちゃや服を買ってあげたくなる衝動を抑えつつ、私はせっせとおしり拭きばっかりを買って、長女たちが遊びに来たら渡してきた。
おしり拭きはサイズが気にならないし、何でも拭けるし、腐らないし、万能、万能!
しかし孫に服を買ってあげたいとずっと思っていた。
そして、その希望がやっと叶う。
それが敬老の日っていうのも、マジ最高!
とはいえ実は、生後100日目のお祝いで服を一着だけプレゼントしたことがある。
妹とたまたまデパートをぶらぶらしていて、引き寄せられるようにベビー服売り場に立ち寄った。
可愛い洋服たちを手に取りつつ、頭の中で孫に着せ替えをしてホクホクする。
しかし、お孫さんがいる友人の言葉が頭をよぎり、ダメダメ!と自分にストップをかけ続けた。
「娘がね、お義母さんからお祝いに赤ちゃんの服をもらったんだけど、趣味が合わないからって全然着せてないみたいなんやわ。だから私は、孫の服を買う時は必ず娘と一緒に買いに行くの。」
自分の子育ての経験からも、これはある意味理解できる。気に入らないものをプレゼントされたら困るかもしれないから。
だから私も、勝手に孫のものを買うのはやめようと固く誓っていたのだ。
それなのに、趙プリティな服に一目惚れした私は、その店の前を行ったり来たり、買おうかやめようか、一緒にいた妹が呆れるくらいに悩んだ。
そして
「姉ちゃん、もう、買いなよ!いいやん!孫におばあちゃんの気に入った服をプレゼントして、何があかんの!」
という妹の言葉に背中を押されて、孫の服を買ってしまった。
この服は長女も気に入ってくれたっぽくて、我が家に来る時はたまに孫に着せてくれてる。
ん?これって、長女の私への気遣いか?と、思わなくもないけど、これを着た孫がめちゃくちゃ可愛いから、私は自己満足している。
さて、前置きが長くなりましたが
9月前半の三連休最終日、長女と一緒に孫を連れて、隣街にあるベビー服専門店へ向かった。
リーズナブルで可愛いよ!と友達から教えてもらった店だったので、私も長女も行けるのをずっと楽しみにしていた。
「できたらランチもしたいね!」って長女もご機嫌だ。
孫は、あのいちごワンピを着ている。
可愛すぎて食べたいくらいだ。
その日は娘の車で出かけたので、私は後部座席に座り、隣の孫を独り占めしていた。
今は昔とはいろいろ違う。
当たり前だけど、チャイルドシートに赤ちゃんをきちんと座らせなくてはならない。
抱っこなんてダメダメ。
首の座ってない小さな新生児だって、昔みたいに「クーハン」を使うわけではなく、チャイルドシートに乗せる時代だ。しかも、後部座席に後ろ向きに。
これじゃ、運転していて赤ちゃんの顔が見えないじゃないの!って思ったが、安全性を考えたら、それがいいらしい。
初めて一緒にお出かけできることが嬉し過ぎて、ちょこんと座る孫を全力であやし続けた。
しばらくして孫がぐずり出す。すると長女が、
「そろそろ眠くなる時間から、そっとしてくれたら寝たんだけど。」
とか言う。
だがもう遅い。
寝そびれた孫は、すでにギャン泣きしている。
昔なら、抱っこしてあげるんだけど。
昔なら、私が運転してママはおっぱいあげるって方法もあったんだけど。
背中が汗びっしょりでも、顔を引っ掻いて泣きまくっていても、私は横であたふたするしかなくて。
楽しいお出かけのはずが、運転中の娘も、私も孫も、往路だけでくたびれてしまった。
ようやくお店に到着し、長女が抱っこ紐で抱っこしたら孫はスコンと眠った。
さぁ、気を取り直して可愛い服を探すぞー!
店内に入ってウロウロしてみたが、長女の表情が冴えない。
「これも可愛いねー!」
「こんなのもあると、洗い替えに便利だよー!」
と言っても、微妙な顔をする。
どうしてなのか、さっぱりわからない。
ちょっとガシャガシャな感じもするけど、着たら絶対に可愛いし、すぐにサイズアウトするからそんなに赤ちゃんの服にこだわらなくてもいいと思うんだけど。
店内をひとまわり見ても、娘が気にいる服がひとつもなかった。
「いまいち?嫌いな感じ?」
と聞いたら
「ん…、無印(良品)で揃えたらいいかな、って感じ。」
って言う。
simple is best的なやつ、ね。
わからなくもない。
ふりふり、ひらひら、ガラガラ、カラフルが娘のお好みではないってことは、私もよく知っている。
じゃあ、私がプレゼントしたいちごワンピースは…と思いつつ、とりあえずそれは気にしないことにした。
迷いに迷って、結局、この日は服を買うのをあきらめた。
帽子の可愛いのがあり、長女もそれは気に入って孫に被せて喜んでいたので、「うさぎの耳つきのクリーム色の帽子」と、「クマの耳つきのマスタード色のニット帽」を買って、買い物を終了した。
買ってあげたい私のために、娘は何か買えそうなものを見つけてくれたんだろうな、と思った。
「次は無印良品へ一緒に行こうか!」
と言ったら、長女はニタリと笑って頷いた。
昼ごはんを食べ損ねた私と娘は、コンビニでおにぎりやサンドイッチを買って遅めのランチを我が家に帰ってから食べた。
縛りモノから解き放たれた孫は、ワンピースを脱がしてもらって、肌着でモゾモゾ嬉しそうに床をずりずりし始める。
そうね、肌着 is best!だね!
赤ちゃんとのお出かけは思うようにはいかないねって、私たちは笑っておにぎりを頬張った。
いつか、孫が自分の好みを主張できるようになったら、孫が好きな服を私が買ってあげたい。
お姫様みたいなふりふりオッケー!
アンパンマンも最高ー!
やっぱりシンプルがよいなら、それも素敵!
まだまだちょっと先のそんな日を、今から楽しみにしている。