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開業するタイミングと会社を辞めるタイミング

※この記事は、筆者が運営していたブログからの引っ越し記事です。
 そのため、記事内の表現も当時のままで掲載しております。


サラリーマンにはサラリーマンの良さがある。世の中そんなに甘くない、自営業にはそれなりにリスクがある。それを分かった上で、会社を辞めてカフェを開業しようとしているあなたに宛てて書いた記事です。


開業する前に悩むのが、「今の会社をいつ辞めればいいのか」って事だと思う。タイミングって難しいから。これから計画的に開業していこうと考えてても、どのタイミングで会社を辞めたらいいんだろう。目標金額が貯まったら?コロナウィルスの感染率や社会情勢が改善されたら?もう少し景気が良くなったら?今の仕事が一段落したら?どれも、曖昧でなかなか難しいけど、私が考える答えはすごくシンプルです。


開業する覚悟ができた時が、会社を辞めるタイミング



すごくシンプルで、すごく当たり前の事だけど、会社を辞めるタイミングは、開業する覚悟ができた時。覚悟って何?って思う人もいるかもしれないけれど、やっぱり開業するのには覚悟がいる。これまで守られていた会社員時代から一変して、全てを自分で決断する事になる。毎月安定していた収入が不安定になる。全ての責任は、自分に返ってくる。時には、自宅の電気が止まってしまうくらいお金がない時もあるかもしれない(実体験済み)。時には、役場の人が税金の回収に直接訪れてくるかもしれない(これも経験済み)。けれど、それ以上に得られるものは大きいと思う(もちろんそれも実体験済み)そのための覚悟が必要。今挙げた例は、私の実体験で必ずしも開業した人が経験する事ではない。むしろ、きちんと行動していれば、そうならずに済む話であって、今後機会があれば詳しく書いていくので、是非教訓にして欲しい。


「会社を辞める=開業できる」ワケではない



会社を辞めるタイミングは、自分に覚悟ができた時ってことは分かった。

でも、ここで一度想像してみて。来月末で会社を辞めて、その翌月から開業したお店で営業できるかって言うと、それは難しいと思う。

なぜなら、会社を辞めてもすぐに店をオープンできるワケではないから。開業するためには色んな書類を作ったり、業者と打ち合わせしたり、届出を出したりと、何かと慌ただしい「開業準備期間」が必要になる。その間の生活費もきちんと準備しなければならない。だから、貯金0円で明日からカフェ開業なんてちょっと無茶で、多少なりと蓄えは必要かと思う。それっていくら?って聞かれると、人それぞれだから難しいけれど、私の場合は貯金や退職金など諸々で100万円ちょっとの現金と300万円の銀行融資を受けてなんとか開業できた。私の場合は、当時全然計画性がなかったのと、子育て奮闘時期というのもあり、なかなか自己資金を貯めれなかったなあ。開業資金を全額融資で賄う場合でも、100万円くらいの自己資金を、全額自己資金での開業なら500万円くらい貯めたいところだね。


会社を辞める覚悟はできた。でも、会社に在籍してる間は何してればいいの?



自己資金のため方は別の機会に記事にするとして、会社を辞める覚悟は徐々にできてきたんだけど、その反面に会社に居てもウズウズして、開業に向けて何かしてないと気が済まないって感じがしてきたんじゃない?

会社に在籍してる間にできる事って何だろう?
実は、会社に在籍していてもできる事って割とある。
あくまで勤務時間以外のプライベートな時間にする前提でね。

例えば、事業計画書の作成。これは、早くから取り掛かっておいて損はない。融資を受ける人は、融資を受ける為の最重要書類と言っても過言ではないし、自己資金で開業派の人にとっても今後数年間の地図のようなものだから。時間をかければいいってモノではないけれど、時間をかけて丁寧につくりたいところ。

その他にも物件の探索。実際の契約や内装の打ち合わせは、在籍中は難しい部分もあるけれど、物件を探すのは全然OK。物件探しはコツがいるから、ここも在籍中から時間をかけて物色してみて。その他にもメニューの考案や、必要なモノの書き出しなど、会社に在籍してる間でも、色んな事ができる。というか、なるべくしておこう。会社を辞めて、開業して収入を得はじめるまでのスパンは、なるべく短い方がいいから。そして、覚悟を決めて開業準備をしている内に、今在籍している会社に対して、何らかの思いも出てくるんじゃないかな。これまでの感謝なのか、辞めれる喜びなのか、思い出の感傷に浸るのか。いずれにせよ、立つ鳥跡を濁さずです。


あんなに辞めたいと思ってた会社だけど、いざ辞めるとなると少し寂しい気もする。そんな人も多いかもしれない。いくら、開業するための目標貯蓄額を決めようとも、開業の時期を決めようとも、やはり覚悟がなければ先には進めない。逆に言うと、目標貯蓄額も開業時期も、自分が覚悟を決めるまでのタイムリミットのようなもの。それまでにしっかりと踏み出す覚悟を持とう。それができれば、開業の7割は成功したと言っても過言ではない。だって、そのくらい覚悟は大事だから。


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