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雑木の庭ってなに?その魅力と庭づくりの参考になる本5選
こんにちは!twins|コーヒーと庭 です。
このnoteでも度々触れていますが、わが家には小さな雑木の庭があります。今年で4年目になりますが、日々試行錯誤しながら居心地のいい庭をつくるべく奮闘しております。
今日は私が日頃から参考にしている書籍をまとめてご紹介します!
雑木の庭って何?
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コナラ、クヌギ、ヤマモミジ、ヤマボウシなど自然樹形をもつ樹木の力を最大限に借りてつくるのが里山の風情豊かな「雑木の庭」です。
雑木の庭は、私たちが自然と共生して暮らせる身近な自然環境といえます。
木々がもたらしてくれるたくさんの恩恵を生かし、狭くても心豊かな暮らしを約束してくれる雑木の庭が、今、ますます求められてきています。
スギやヒノキなど、人間にとって利用価値の高い樹木に対して、それ以外の利用価値の低い木々をまとめて雑木(ぞうき)と呼びます。
雑木を多用してつくる雑木の庭は、松や槙を刈り込んで作るかつての日本庭園とも異なり、より自然で、より多様性が高く、日々の暮らしに寄り添う庭であるといえます。
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雑木の庭が暮らしにもたらすもの
║木々による微気候改善
庭に雑木を植えると、家を取り巻く周辺環境(微気候)を改善し暮らしやすい環境を作り出すことができます。
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枝葉によって直射日光を遮断し、風を誘導し、葉っぱからの蒸散による気化熱として、周囲の温度を下げる。
落葉樹であれば、直射日光を取り込みたい冬場には落葉し、暖かな日差しを届けてくれます。
║最も身近な自然と過ごす体験
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庭はいちばん身近にある自然です。
春の訪れと共に花が咲き、新芽を展開し、実が熟せば収穫して食すとこができます。夏の訪れと共に緑がいっそう濃くなり、秋になれば鮮やかな紅葉を見せてくれます。
1日の中でさえ、雑木の庭は様々な表情を見せてくれます。朝日に照らされキラキラと光る葉、暑い太陽を遮り風に揺れる木陰、日暮れには枝にとまったトンボが羽を休める。
身近に感じられる自然があれば、暮らしはもっと豊かに感じられるはずです。
雑木の庭の教科書5選
ではここから、私がめちゃくちゃ参考にしている書籍を紹介します。どれも穴が空くほどに読み込んでいます。
║最初の一冊に!「新版 これからの雑木の庭」
まずはこの一冊を手元に置いておくことをお勧めします!雑木の庭の第一人者である高田広臣さんの著作。
広大な雑木の庭から、小さなスペースを有効に使った例まで多様な事例が掲載されていて参考になります。
木立の組み合わせの考え方や手入れの方法まで、雑木の庭の基本が全て詰まっています。また、巻末には植栽図鑑も載っていて、自宅の庭に何を植えようかと考える際の助けになること間違いなし。
║生け花的な美しさを求めるなら!荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ
建築家の伊礼智さんとタッグを組んで美しい住まいと庭をつくることで有名な荻野寿也さんの著書です。
個人的な感想としては、高田さんの本よりももう少し作り込まれていて生け花的な美しさのある庭が多い印象です。
素人が真似して作るには少々ハードルが高いですが、美しい庭の写真は見ているだけでため息が出ます。
║土壌を改善したいなら!「大地の再生」実践マニュアル
映画「杜人」でも注目を集めた造園家で環境再生医の矢野智徳さんの著作。
庭木がうまく育ってなかったり、土壌に手を入れたいと思ったらまずこの本を読んでみることをお勧めします。
山と海を繋ぐ生態系の話から、庭先でできる実践的な話まで、水と空気の動きを元に分かりやすく解説されています。
本当に目から鱗な内容です。自然の見方が大きく変化すると思います!
║もっと深く自然の仕組みを知りたくなったら!「土中環境」
2021年に熱海で発生した大規模な土石流災害の話題から始まり、日本各地でどのような生態系の破壊が起きているか、そしてそれをどのように改善できるのかが書かれている一冊です。
読み物として非常に面白く、また危機感を覚える内容となっています。庭づくりというよりももっと広く深く自然の仕組みが学べる書籍。
現代土木の問題点や、それにどのように対処すべきかということが分かりやすく解説されています。
║これで完璧!「よくわかる土中環境」
こちらも高田広臣さんの著作で、先の土中環境をもっと噛み砕き、もっと実践的な内容に落とし込んだのがこの本です。
ここまで読み進めれば、雑木の庭の魅力、その効果、そして自然環境や生態系の仕組み、それらをどう庭に展開するかということが一通り理解できるはず!
最後の仕上げにこの本を読んで、豊かな雑木の庭を目指しましょう。
終わりに
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さて、ここまで雑木の庭の魅力と参考になる書籍をまとめてきました。
現代は雑木の庭に限らず、様々な庭のスタイルがあります。どの庭が正解でどの庭が間違っているということではなく、庭を通して何を見るのかということが大事なのだと思います。
あなたの庭が、豊かな暮らしの、ひいては豊かな地球環境の一助になることを願っています。
庭づくりの壁にぶつかったら、これらの本を開いてみるときっと多くのヒントを見つけることができるはず!
あなたのオススメの本もぜひ教えてください!