Mさんにはかなわない
「次郎さんってさ、痩せた?」
以前記事にしたコミュ力おばけの同僚Mさん。
(Mさんは同僚であり素晴らしい主婦)
そのMさんとのオハナシです。
「え、分かるんですか?5㎏痩せましたけど」
相変わらずMさんはとんでもない早さで
私の心の扉をこじ開けてくる。
私は周りの人に嫁自慢はしてるけど
あんまり自分自身のことは話さない。
親しい人から尋ねられたら喜んで話すけど
同僚程度の関係性では浅い話くらいがいい。
パーソナルな情報を曲解されるのが不快だし
そもそも相手の話を聞くほうが面白いからだ。
だから普段の私はもっぱら聞き役だけど
Mさんと話すとすぐ自分の話をしてしまう。
これが俗に言う話させ上手ってやつか。
しかもこれをMさんは学んで得たわけでなく
ナチュラルに昔から使っているから恐ろしい。
「やっぱりねー。って5㎏も痩せたの!
それってあれ?あのお菓子食べないやつで?」
「そうです。前回の健康診断からお菓子断ち」
「すごいけどそれ、一切お菓子食べないの?」
「いやぁ、さすがに食べるときは食べますよ。
自分のためにお菓子を買わなくしたってだけ」
「あれか。嫁ちゃんが低カロリーのお菓子を
選んで買ってきてくれたりしてるの?」
「いや、やっぱり高カロリーの方がウマいので
食べたいスイーツとかお菓子を食べてますよ」
「えー、それで痩せるの?マジかー」
「といっても、以前は今の10倍くらい
毎日お菓子を食べていたから、当然かなぁ」
「次郎さんが?そんなに食べそうに見えないね」
「だって仕事終わりに菓子パンとか食べて
夕食がっつり食べて、食後にポテト食べて…」
「めっちゃ食うじゃん」
「たしかに…そりゃ健康診断でひっかかるなぁ」
気付いたら私のパーソナルな情報をベラベラと
Mさんに垂れ流していた。
しかし悪い気はしない。むしろ楽しい。
会話で自分自身の気付きがあるから楽しいのか。
こんな感じでMさんはヤバい(褒め言葉)。
私だけでなく他のみんなともアッと言う間に
打ち解けて仲良くなってしまう。すごいなぁ。
そんなMさんは自分の旦那と仲が良くないと
いつも言っている。そんなばかな。
やれ性格が合わないだの、愛情が湧かないだの
そんなことをいつも言っている。そんなばかな。
でもよくよく話を聞いてみると、おかしい。
むしろ旦那さんと仲が良いのではないか?
Mさんはそのコミュ力の高さゆえなのか
複数の家族と合同バーベキューをするのだが
それには旦那さんが大きくかかわってくるし
「旦那にやってもらった」と頼りにしている。
Mさん夫妻は共通の趣味があり、二人で出かけて
数時間行動を共にして喜びまで共有している。
これらの話を楽しそうに話してくるのである。
これはもうおかしい。君達仲良しだろう。
そう言って私はいつもMさんにツッコんでいる。
もしかしてツッコみ待ちなのか?
狙って言っているのか?Mさんが?
いや、ないない。
仮にそうだとしても
全く計算して言っているように見えないから
やっぱりMさんはすごい。コミュ力おばけ。
いつもいい刺激をありがとうだよ。