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「キムチをつくるよ」 ? 今、なんて? 「だから、わたし、キムチをつくるよ」 ?? キムチの素とか、使って作るの? 「ううん。一からキムチをつくるの」 ??? ……なぜ? 「わたしがキムチをつくりたいから」 ・・・ 嫁様はたまに突飛なことを言う。 キムチ? どうしてキムチなのだろう? そりゃあ、私はキムチが好きだ。 特に市販品のこくうまキムチは 他の追随を許さないレベルで大好きだ。 また、桃屋のキムチの素で食べる漬物は 病みつきになるほど美味しく感じる。
日曜日の朝は珈琲から始まる――― いかーん!ムラムラしてきた。 カフェイン成分が足りぬ! 嫁様、珈琲を淹れようぞ。 先日購入したエメラルドマウンテンを開封じゃ。 「おぉ、いいね。何か手伝うかい?」 じゃあモデルになってくれ。 「は?」 何か今日は写真を撮りたい気分なのだ。 「はあ」 だいじょうぶ!手しか映さないから、ね? 「へえ」 じゃあまずは、珈琲豆をウチの電動ミルに ザラザラ~っと入れてみようか!35gね。 いいねー!いいねー!角度バッチリ! 肌も輝い
「わたし、あなたの作る〇〇が好きだよ」 ウチの嫁ちゃんは、料理が上手い。 「上手い」というのは手際が良いだけでなく 作る料理がどれも美味しいという意味もある。 三つのIHコンロとオーブントースターを操り あれよあれよと料理が並行で出来ていく様は 毎度のことながら恐れ入る。(しかも美味だ) そんなわけでウチの特級料理長は嫁ちゃん。 料理を「作る方」は完全にお任せ状態だ。 しかし、幸いなことに、ウチの嫁ちゃんは 食べ終わった食器の「片付け」が大嫌いだ。 どうしてそれが幸い
ぼくは踊った。 いや、踊っていた。 背中に羽根が生えたように体は軽くなり 腕が、胸が、背骨が持ち上がっていく。 雲を踏むようにステップが止まらない。 口角までもが不自然に持ち上がってきた。 涙と涎と、沢山の鼻水が止まらない。 頭の中にはこれでもかと警鐘が鳴り響く。 これは良くない、体と頭の自由が利かない。 だが痺れ。全身を覆う甘い痺れ。 委ねたい。ダイブしたい。快楽の海へ。 だめだ。まだだ。あと一息。 自制心を総動員させて、啜る。 悪魔のように熱く、黒
「夫くん、これも・・・入れちゃうよ。ふふ」 「や、やめろぉおお!!早まるなあああ!!」 ・・・ 私の得意料理のひとつ、カレー。 もちろん、市販のルウを使って作るカレーだ。 ここ日本はカレー先進国。 どのメーカーも鎬を削り、低価格・高品質の ルウを競って市場に出してくれる。最高かよ。 おかげで私はパッケージの説明通りの手順で いつでも高品質のカレーを作ることができる。 ウチで絶賛するルウは「ジャワカレー(辛口)」 味の深みと奥行きが素晴らしい。 あと、ちゃんと辛い。こ
「仲良し夫婦サークル」の企画参加記事です。 2023年7月に書いた記事の大幅リメイク版です。 私たちは『きのう何食べた?』が大好き夫婦。 この作中に出てくる料理が(あ、作れそう)と 思ってしまうほど簡単で美味しそうなのが魅力。 気になった物はすぐ作ってしまうウチの嫁様は この漫画に出てくる色々なものを作ってくれる。 ぶっつけ本番で作り、どれもめっちゃ美味しい。 ちなみにこの漫画人気すぎて実写ドラマ化済み。 主役(筧 史朗)があの西島秀俊さん。 相方(矢吹賢二)がかの内
たまに訪れる、嫁ちゃんと一緒の休み。今回は 食い倒れツアー(自主企画)に行ってきました。 電車でガタゴト。のんびり移動。 目的は栄えている所。 普段行かない人が多い所へ。 「夫くん、チーズタルトがあるよ」 「買おう」 「夫くん、新作のコーラがあるよ」 「飲もう」 「夫くん、ドライフルーツがあるよ」 「買ってしまおう」 この自主企画のコンセプトは欲望解放。 迷ったら買う。食べる。飲む。 人としての尊厳を守りつつやるのがポイント。 (尊厳が守れているとは言っていない)
ぼくは豚の角煮が好き。 子どもの頃から好きで 食卓に上がると心の中で小躍りした。 がっつり肉系はごはんがすすむから。 そんなぼくが豚の角煮を嫁ちゃんに 「作ってほしいな。好きなんだ」と リクエストするのはもはや既定路線。 付き合って間もないという関係性で 快く作ってくれた嫁ちゃんに大感謝。 さっそくぱくりと食べてみる。…!? 「うまっ、柔らかっ、うまっ、うま」 ウマウマと非常に馬鹿っぽい感想が ぼくの口からこぼれ落ちた。予想外。 なんだこれ、これはぼくの知ってる 豚の
天麩羅ごはんの美味しさに我を忘れてしまい 「夕食はまかせとけ」宣言をしてしまった私。 (※前日の記事参照) 過ぎたことは仕方がない。ここはひとつ YouTubeで見かけた美味しそうな料理 ペッパーランチを作ってみようじゃないか。 なぜ、私はペッパーランチを選んだのか? 明確な理由が三つある。 うすうす勘づいている方もいるかもしれないけど 実は私の料理レベルは高くない。 MAXが10だとしたら3くらいなものだ。 フツーの味噌汁、フツーのカレーが作れる程度。 そんな私が凝
もうだめイヤだ寒すぎる・・・ 3月に入ったというのに寒い日がつづく。 なんか雪もちらちら降ってるし。助けて。 日中暑くて朝晩寒いとかもう砂漠じゃん。 ぼくは自慢じゃないけど、寒さに滅法弱い。 足先が冷えると世の中がどうでもよくなる。 何もしたくないむしろ冬眠してしまいたい。 「まあまあ、私がうどん作ってあげるよ」 氷で心を閉ざした表情のぼくに嫁ちゃんは 太陽のように温かい料理を提案してくれる。 嗚呼、うどん!熱い汁の、あったまるやつ! ぼくの心は一気に活気づいた。
「アンチョビを使いたい」 朝食の準備中 冷蔵庫を整理していた嫁ちゃんがぼやく。 アンチョビの賞味期限が近いようだ。 「じゃあアンチョビパスタはどうかな」 すかさずぼくは料理のリクエストをする。 嫁ちゃんの作るアンチョビパスタは絶品。 家庭で出していい味じゃない料理の筆頭。 うう、思い出したらまた食べたくなった。 「パスタかぁ・・・うん。アレやってみるか」 なにやらブツブツと独り言の嫁ちゃん。 これはなにかしらひらめいた顔である。 「なに?いい料理でも思いついたの?
「今夜はブリ大根よ」 僥倖。なんという僥倖。 新年初ブリ大根が食べれるという希望は こんなにも心を軽やかにするものなのか。 朝から最高の気分で仕事場へ向かうぼく。 黙っていても笑顔が止まらない。今日も ウキウキに仕事をこなして颯爽と帰宅だ。 実はぼくはブリ大根が好きではなかった。 「ええ…魚に、大根?なんかしょぼい…」 色合いも地味だし味もしょっぱい。 おまけに魚も煮詰まって身が固い。 これのどこに美味しい要素がある? 自分でもわがままな子供だったと思う。 ある
フォロワーのいつきさんの記事に目を奪われた。 カレーである。 カレーはずるい。美味しいに決まっている。 カレーという響きだけでおなかが空いてくる。 記事を読んで、皆がわちゃわちゃと意見交換を する様を見たらついコメントを書き込んでいた。 (ぼくが好きなカレーをみんなに伝えたい!) カレーには童心を呼び覚ます魔力がある。絶対。 そりゃあ、探せばカレーが苦手の人はいるけど ほとんどの日本人はカレーが大好きではないか。 食品メーカーさんが毎日しのぎを削り合って 多彩な『
「夫くん、スペアリブ食べてみない?」 スーパーのお肉コーナーで耳を疑ってしまった。 普段の嫁ちゃんはスペアリブを見向きもしない。 なぜなら、塊肉や骨付き肉の類が嫌いだからだ。 カレーに入れる肉だって、牛角切り肉を避けて 豚コマを指定してくる。デカい肉が苦手らしい。 「ぼくはスペアリブ食べたいけど…珍しいね。 いつもこういう肉買わないじゃない」 「ふふ。見てよこの半額シールを」 「お、おう」 安さは正義。コスパこそジャスティス。 かくしてスペアリブは買い物かごへ入れ