あんたがうれしいだけじゃなくて、みんながうれしいのが一番なんだで。
「青天を衝け」が始まりました。
既に4回放送されていますが ここらで振り返ります。
ところで 出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)という言葉がありますが 栄一の家は藍農家で 劇中でインディゴブルーのさらしが翻るたびに 青は藍より出でて藍より青し ということわざが思い浮かびます。
弟子が師よりもすぐれた才能をあらわすたとえ。青色の染料は藍から取るものだが、元の藍の葉より青くなることからいう。
さて タイトルの文言は 第一回の放送で 栄一の母が幼い栄一に話して聞かせた言葉です。この言葉こそ 本作の大きなテーマではないかと思っています。
渋沢栄一は 社会福祉事業家としての顔も持ち合わせています。
経営者が自分の利益ばかり求め、大きな貧富の格差が放置されると 社会的に弱い立場の人たちが疎外される。
疎外による不満や不平は、考え方の先鋭化を招く。先鋭化の蔓延を防ぐためには、格差の小さい、国民ひとりひとりがお互いを思いやり、助け合うような社会を築かなければならない。
が持論でした。(道徳経済合一説)
社会福祉こそ 最大の利益追求の道です。
人は生まれてきたそのときから一人でないんだよ。いろんなものとつながってんだよ。それをここの奥底だって分かってんだよ!
う〜ん、いいセリフです。