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何を経験したのか、よりも、経験が残した痛みをみる ー こころの傷を癒す時。

あまりにも苦しいこと、というのは、人に話したくないものです。話せば楽になる、とわかっていても話せなかったりします。

話すには、悲惨な経験をわざわざ思い出す必要があります。
つらいのだから、思い出すどころか、むしろ忘れたいくらいかもしれません。

また、「恥ずかしい」「情けない」「みっともない」など、その経験をした自分自身をネガティブに見ている時は、なおのこと話したくなくなります。

たとえば、いじめ、虐待、暴力などが伴うような経験をしただけでもつらいのに、そういった自分を「弱虫」「情けない」と思っていたら、人に話すどころではありませんね。

心理セラピスト、は、クライアントさんのこころの苦しみを軽くするのがしごとです。ですから、こういったケースにも遭遇します。

そんなときは、
どんなことがあったのか、は、お話ししなくてもいいんですよ」と
お伝えします。

こころを楽にしていく時に、大事なのは、何を経験したか、ではなく
その経験によって、どんな傷や痛みがこころに残ったか、ということです。

言い換えれば、大切なのは「傷」の状態、「痛み」の状態。

「こころの傷」は様々なネガティブな感情の集合体です。
怒り、悲しみ、無力感、恐怖感、罪悪感...たくさんの感情があるからこそ「傷」「痛み」として残ります。

「傷」としてこころの深くに沈殿していた感情がみつかったら
セラピーで、そっと感情の流れを作り出していきます。

沈殿していた感情を表現させてあげる、
言えなかったことを言わせてあげることは
傷ついていた自分への救いの手。共感と理解、受容のプロセスです。

それが「こころの傷を癒す」ということです。

もし、あなたが「いうに言えない苦しみ」を抱えていたら。

誰にも話したくなくても
その傷を癒す方法はある、ということを
どうぞ覚えておいてください。

今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。。

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じゅんこ (心理セラピスト)
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