2022年8月8日
今日のココ日(ココルーム日記)
今日は釜芸講座「書」と「天文学」の二本立て。
書道家の華雪さんがライフワークにしているという日記代わりの「日」の書。
その日がどんな一日だったかを思いながら、手近にあるコーヒーやワイン、万年筆などで日という文字をしたためる。
今回は参加者が、自分にとっての今日という日を書いてみる。
そして各々がどんな日だったかを語った。
夕ご飯は、現在スタッフがバタバタと病気で倒れ完全人手不足のために、さっきまで講師を務めてくれた華雪さんがピンチヒッターでシェフも担当。
華雪さんは、今そこにあるもので数々の素敵な酒の肴たちを作り出す達人でもある。
「マスタードあるかな?」
そう聞かれて「無いけど色味が似てるピーナッツバターならある!」と応えたら、しっかり美味しいピーナッツバターがけの冷やっこが出来上がった。
マスタードがあったら何になっていたんだろう。
お腹が膨れたところで、天文学者の尾久土さんが釜芸参加者の星にまつわる質問に答える「大人の星空相談電話」が始まった。
「冬生まれなのに夏に見える星座があてがわれるのはなぜ?」
「宇宙はどこまで広がって、端っこはどうなってるの?」
「宇宙では星の大きさや距離はどうやって測るの?」
「ブラックマターってあるんですか?」
「どうして天文学者になろうと思ったの?」
など参加者から投げかけられる問いに、尾久土さんはビシバシ答えていく。
「星の寿命は長いもので何千億年。天文学者が考えるサスティナビリティは、今の社会がいうSDGsとは桁が違うんです。」
そんなパンクな尾久土さんが持参してくださった望遠鏡で、釜芸の屋上から天体観測。
曇り空でバッチリとまではいかなかったが、月のクレーターが見えたとインターンで来ていた学生が声を弾ませていた。
そういえば、「日」に「生」を足すと「星」になる。
今日という日を生きる人たちは、きっとその命を燃やしながら皆んな星のように輝いているのだ。
(書いた人:テンギョー、撮った人:しょうゆ)