名声と利益だけを追い求めた末路
起業したてのAさんとは、時々一緒に仕事をさせていただいていました。彼のビジネスは出だしから好調のように見えました。
でも、よく見てみると彼は自分の名声や利益だけを追い求め、自分の都合の良いように、成功をつかむために、周囲の協力を求めているようでした。その手段は一方的で独りよがりな印象。協力する人たちを「自分の目的を達成するための道具」としてしか見ていなかったのです。
私もその一人。Aさんに頼まれるまま、「必要とされているなら。」「困っている人の役に立てるなら。」そう思って奔走しましたが、だんだんその関係に疑問を抱くようになりました。私の働きは彼の成功のためだけであることに気づいたからです。そうした状況に疲れた周囲の人たちも次第にAさんから離れ、ついには孤立してしまいました。 Aさんがそれに気づいているかは不明です。
このことから、人と人との関係がいかに大切かを再認識しました。
誰かが一方的に利益を得るのではなく、互いを尊重し、支え合うことで初めて成り立つ関係こそ、長続きするものなのです。人とのご縁を大切にし、感謝の気持ちを忘れないことが真の成長や充実した人生につながるのだと感じます。
Aさんが、自分から人が離れて行っていると認識できているかは未だに不明です。ですが、このことから私は、人を大切にすることの重要性を再認識することができました。
お互いに支え合う関係を築くことで、人生はより豊かなものになるのだと心から感じています。
目先の自分の利益だけを追い求めず、少し先、そして自分の周りの人も豊かになれるよう、豊かさを循環させる事を意識して行動を重ねていきたいと思います。