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読書録『Speed and Scale -気候危機を解決するためのアクションプラン』

こんにちは、リケジョサラリーマンです。

今日は、私が小学生の頃から関心を持っている地球環境問題に関する本
『Speed and Scale - 気候危機を解決するためのアクションプラン』
の読書録をシェアしたいと思います。

本の内容について


著者は世界的ベンチャー・キャピタル、クライナー・パーキンスの会長
ジョン・ドーア(John Doer)さんで、シリコンバレーで先駆けてクリーンテック投資をされています。

本書では

2050年までに温室効果ガスの排出量ネットゼロ
壮大な計画を遂行するためには
明確で測定可能な目標が必要だ

Speed and Scaleより

とあるように、地球温暖化という大きすぎるスケールの問題に対して、
明確な目標が分解されて示されています。

その最上位の目標は
2050年までに温室効果ガスの排出量ネットゼロを達成すること
その重要なマイルストーンとして2030年までにそれを半分達成すること
とされています。

ネットゼロを達成するには59ギガトンの温室効果ガスの排出をゼロにする必要があるのですが、
次の6つの取り組みテーマでそれぞれ何ギガトン削減すれば達成できるかが示されています。

6つの取り組みテーマ

  1. 交通の電化

  2. 電力の脱炭素化

  3. 食糧の見直し

  4. 自然保護

  5. 産業をクリーンにする

  6. 炭素除去

そして、達成するために使用するものは

  • 政治と政策

  • ムーブメント

  • イノベーション

  • 投資

と明記されています。

途方もなく大きな問題ですが、このように数値化とグルーピングにより
一歩一歩取り組めば解決できると示されているのです。
(大きなムーブメントやテクノロジーの発展があることも前提となっていますが、、、)

それぞれの取り組みの詳細についてはぜひ本を読んでみてください。

印象に残ったこと

本書の中で特に印象に残ったフレーズを紹介したいと思います。

「私たちは気候変動の影響を実感する初めての世代であり、それに対して何らかの手を打つことのできる最後の世代である」(オバマ大統領)

すばらしい政策のアイデアがあっても、政治という大きな壁を越えなければ何も実現しない。効果的な気候変動政策を導入する上で最大の障害は、温室効果ガスと運命共同体となった既得権益層

逃走という選択肢はない。地球温暖化から逃げ切ることはできないからだ。
使える武器を全て使って戦い抜くしかない

気付き・感想

最後に本書を読んだ私の気づきを感想をシェアしたいと思います。

まず強く実感したことが、今すぐに地球全員が行動したとしても解決できるか分からないほどに地球温暖化は進行しているということ。

今日の異常気象、災害を見れば分かるようにすでに問題は進行してしまっているのです。

私も幼い頃から環境問題に関心があり、”いつか”この問題の解決に貢献したいという思いを持っていましたが、”今すぐ”できる最大限の貢献をしなければいけないと意識が変わりました。

また、本書の中では様々な著名人・起業家・活動家のコメントが散りばめられています。
すでに多くの影響力を持った人が気候危機の問題について意識を向け、行動していることを知りました。

私も彼らの著書を読んで、現状や解決策をもっと勉強して、行動しようと思いました。

+α 映画『不都合な真実』

皆さん『不都合な真実』という映画をご存知でしょうか?
地球危機を訴えるアル・ゴア前米副大統領のドキュメンタリー映画です。
彼は世界各国での講演は1,000回以上行い、30年以上にも渡って「人類が地球のために何ができるのか」を訴え続けてきました。

2007年の映画ですが、これを見ることで問題の深刻さをより実感できると思います。

自分の子どもたちが生きる世界のことを考えると…
彼の行動を大きく変えたきっかけはこの考えだったとのことです。

ぜひ皆さんに見ていただきたいです。

以上




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