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珈琲のアップデートが朝を制する

誰に需要があるのか、いささか疑問ではありますけども、マイページ上部の「FES!」ってバナーをクリックしたところ、#朝のルーティーンなるお題を発見した。

たまには、お題に沿って、物事のアレソレコレソレを書くのも悪くない。フリーカンバセーションだと、亀か、愚痴か、亀しかネタがない。もしくは、最近、歯の詰め物が取れた件について。

それよりも、飼い主がハマっているものの話をしよう。

コーヒーって知ってる?

飼い主は朝起きたらすぐに、部屋のカーテンと、愛亀水槽用のカーテンを開ける。迷惑そうな愛亀に、特大のおはようをお見舞いする。

シャワーを浴びる前に、キッチンに寄って、電気ポットでお湯を沸かす。毎朝、必ず1杯のコーヒーを飲む。

コーヒーとは、黒くて苦くて、ネコっぽい哺乳類のうんちが高級品と言われているそれです。昔、麻婆豆腐は飲み物ですと言う人がいたけど、コーヒーの方がもっと飲み物です。

いかに美味しいコーヒーを淹れるか。この問いに、命燃やしていると言っても過言ではない。

実家では、朝食のあと、必ず、コーヒーが出てくる。座ってるだけで、朝食とコーヒーが勝手に出てくる魔法の国で育った。近い将来、NEXCOの世話にならずとも、空飛んで帰省出来る日が来ると信じてる。

帰省中は、毎朝聞かれる。「モカにする?マンダリンにする?」トイプードルの名前でも決めるのか。

正直、モカもマンダリンもアメリカンも、いくら飲んでも、違いが分からない。ティーカッププードルとスタンダードプードルくらいの違いがなけりゃ、眠り眼の素人には、到底分からない。

UCCのドリッパーをスタバのカップで出されたら、それはもうスタバだ。デカデカと太郎の名前が書かれた体操着を着たら、オマエが次郎だろうが三郎だろうが、それはもう太郎だということだ。伝わるわけがない。

高いコーヒー豆の需要はどこにあるのだろう。スターバックスやタリーズのレジ横に並べられたコーヒー豆を買う人が本当にいるのだろうか。カルディでコーヒーを買う人は全員ルワンダ人に違いない。

だがしかし、産みの親であり、育ての親である我が両親は、スターバックスでコーヒー粉を買うし、カルディで「スペシャルブレンドを200gください」と言うし、なんとか彦コーヒーを取り寄せたりする。ついに、合法の黒い粉に魂を売る人間になってしまった。

魂を売った両親を見て、娘は思うのだ。毎朝、コーヒーを淹れる生活も悪くない。ひとり暮らしだと、朝ごはんを抜いてしまいがちで、頭も体も起きてない状態で、仕事に向かう。眠気覚ましに、コーヒー1杯を流し込むのも悪くない。

そんな軽い気持ちで、スターバックスのコーヒー粉を分けてもらい、100均のドリッパーを用意して、続くとも分からないコーヒー生活が始まった。

翌朝、早速、スターバックスの粉とドリッパーを使って、1杯のコーヒーを淹れてみた。そのコーヒーを飲むと、酔拳のような眠気が、パッと消える。それに、お通じが良い。(利尿作用があるらしい)

続くとも思えなかったコーヒー生活が、今や、1か月を超えた。おこぼれのスタバ粉が終わり、そうこうしているうちに、コーヒー探求心がムクムクと湧いてきたのだ。3日坊主の飽き性野郎に、探求心が湧いてきた。これは、皆既日食よりも珍しい。

ついに、扉開けるときがきてしまった。

ようこそ、カルディコーヒーファームへ

ついに、このセリフをレジ前で口にする時が来た。自宅のトイレで何度練習したことか。「コーヒー豆選んでいるので、お先に会計どうぞ」

1か月のコーヒー生活で、自分の好みが分かってきた。酸味より断然苦みが強くて、香りは甘め、そして、コク深いやつ。君が好きだ。


今月から、だんだんクリスマスの商材に入れ替わっていくらしい。クリスマスというワードに、誰よりも先に、ウキウキしたものの、季節の移ろいにホロホロしている。秋が名残惜しいなどと言っているうちに、あっという間にトナカイが竹内まりやを連れてやってくる。

冬は、どんなコーヒーが出るんだろう。初めてのワクワクを味う。

そういえば、先月、カタログギフトを貰ったのだ。最近のカタログギフトは、世間が想像するよりお洒落で、とりあえず肉選んどこうの時代は終わったらしい。

なんとそこに、見たことも聞いたこともない、お洒落なコーヒーメーカーが載っているではありませんか。(ちゃらら~らららら~ら~ら~らら~ら~らら~ら~)


フレンチプレスは、フィルターで粉を濾すのではなくて、金属フィルターでプレスしながらコーヒーを抽出する器具。フィルターでは濾されてしまうコーヒーオイルや豆の個性まで、補正されることなく、味わえるのが特徴らしい。(ちゃらら~らららら~ら~ら~らら~ら~らら~ら~)

定価4,000円は、貧乏性の飼い主が、そこそこ躊躇してしまう金額。継続が見込めそうな生活用品を少しだけアップグレードさせるお品を選ぶのが、カタログギフト攻略のコツだと知っている。コツれるほど、貰ったことはないが。

ということで、タダでフレンチプレスを注文したというわけだ。

フレンチプレスが到着したら、わざわざ足を運びたい系のお洒落カフェでコーヒー豆を買おう。カルディから少し足を伸ばして、カフェでコーヒー豆選ぶ系の#丁寧な暮らしを真似てみよう。

最近、慣れない環境で、朝も夜も残業続き、異動4日目にして色んな意味で湯気沸いてる系の#丁寧な社畜には、規定量以上のカフェインが必要だ。

ただし、案ずる勿れ、アインシュタインが言うように、時間は体感が全てらしい。あっという間に過ぎれば老けない。と思いたい。というか思わせてくれ。というか眠らせてくれ。ララバイ。

飼い主は、コーヒーという新しい趣味を見つけたものの、趣味に興じる時間が週末しかないという現実に、頭からティファールで湯気沸いてますという話。(モーニングルーティンどこ行った)



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