頬にチークを差す、あの高揚を忘れない
ワクチン3回目を打ってから、憑き物が落ちたように、コロナ不安が鎮まった一方、闇落ちの副作用に苦しんだ1週間。
それに加えて、身近な人が栄転したり、コーポレートサイトに元同僚が抜擢されたり。
素直に喜べない自分って、逆に惨めだから、喜んじゃいたいのに、喜べない。
今のわたし、何やってんだろうって、悶々と塞ぎ込んでた。美味しいもの食べよう、でも、食べて何になる?新しい服を買おう、でも、買って何になる?温泉に行こう、でも、行って何になる?
ずっと、そんな思考の堂々巡りで、何しても、何が起きても無駄って思考に憑りつかれてた。
もともと、化粧品が大好きなのに、馴染みの化粧品店に行かなくなって、早1年。
気分を上げるために自己投資して、それ何の意味があるって思いに憑りつかれてから、足が遠のき、マスクと外出自粛の煽りを受けて、最近は、適当に買い足したもので済ませるようになっていた。
最近、朝の化粧が、昼まで持たず、油が浮いてテカテカに崩れたり、ファンデーションが毛穴落ちすることが増えた。マスクと擦れる頬に、そばかすが増えて、顔全体が1トーン暗く、くすんできた。マスクを取った自分の顔を見るのが、恥ずかしい。
今の自分に合うものを、きちんと選びなおしたいって思いを抱きながら、そんなことして何の意味がある神の攻撃は続く。
このままじゃダメだ
気分が上向くアイテムを使って、スキンケアしたり、化粧を施す時間が、わたしを維持するためには、必要だった。他に目的がないのに、その時間とお金をケチってしまった。
「顔が派手で、目立つから、全体的に控えめに」って注意されたことがあるけど、倖田來未みたいなまつ毛してるわけじゃないし、韓国アイドルみたいな丈のスカートを注意してから、言ってくれ。(ワシじゃない)
今日、満を持して、化粧品店に電話をかけたの。「全部選びなおしてほしい、行っていい?」化粧品が並ぶ空間って、なんであんなにテンション上がるんだろう。
4年前に、メイクレッスンをお願いしてからずっとお付き合いのある、美容部員の方と、約1年ぶりの再会。
この1年間、自分にとって大切だったこの空間にすら、出掛ける気力が湧かず、そんな中で迎えた今春で、心も体も、大きくバランスを崩していることを、説明するうちに、涙が出てきた。この後、タッチアップしてもらうのに、マジ迷惑な客ですどうも。
「心地の良いものだけを選びましょう。絶対これ。」ってオススメされたのが、IN FIORE(インフィオレ)のスキンケア。
わたしは、高い化粧品ですみたいなゴージャスな香りも、テンション上がるけど、気持ちを解すような、自然なものを欲してたから、とにかく、ドンピシャなセレクト。やっぱり、プロは違うわね。
最後に、2年ぶりに、チークとリップを塗ってもらった。一瞬で、顔に血が通って、まるで、今までの自分じゃないみたい。ちょっと泣きそう。(迷惑)
無事に、明日からの荒波を共に渡る、新しい相棒たちをゲットすることが出来た。
それ何の意味がある神が、わたしの前に現れたら、またいつか、きっと枕を濡らすほど、泣いてしまう日が来る。その日が来るまで、笑って生きるためって答えよう。
みんなにとって、そんなお守りみたいなものが、ちゃんと、存在しますように。
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