日向
私の育った家庭は今で言う毒親だった。
誰かの傍にそっと居たい。 あなたの心に寄り添いたい。
小説のようなものです。 良かったら読んでください。
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子供の頃に植え付けられた記憶は 未だに鮮明で 眠ることを拒む体は今も薬に頼っている。 軽いものから始まって気付けば限界ギリギリ それを数種類飲んで漸く 少し眠れる。 近い人になればなるほど 隣で寝られることが怖い。 友達なら大丈夫。 友達は、それ以上にはならないから。 大人になったら大丈夫になると思ったけど 未だに上手くいかない。 愛する人が出来れば ただの恐怖になる。 憎んでないよ。親のこと 信じられないけどね。今も。 でも、私は眠れなくても 今日虐待を受けて
たまに、消えたくなる。 そんな日があるかもしれない。 誰にでもある。 遠くへ行きたい。 誰も知らない所へ行きたい。 消えてしまいたい。 そう思った時に、それを実行する人も居る。
「96…98…100」 「さぁて、どこから探す?悠。」 「1階に6人、そこからまず片付けよう。」 「一年の教室の教壇の下に、二人。 掃除箱に二人。トイレに二人だ。」 「逃げても追いかけるのは、任せろ。」 この三人は、負け逃げと言われたが そもそものポテンシャルが個々で高かった。 その中でも悠は、 千里眼とは言わないが色盲で 人の気配怯えや喜びそれも色で見えるらしい。 その色のお陰でどこに誰が居るかがわかる。 「はーい。まず、6人確保。」 「次は中庭に3人だね。」
さぁ、ゲームを始めよう。 「この前罰ゲーム受けてないやつ居るよね?」 「それはいいじゃん。もう。」 「負け逃げはずりぃだろ。」 「じゃあ、今日のゲームでさらに負けたら 追加ってことで。」「そうしようか。」 裏庭に28人のトモダチが集まって 一軍二軍三軍って別れて座ってた。 でも、このトモダチは元々31人 3人は不登校だ。 「今日は何して遊ぶ?」 「隠れんぼにしよう。」 「いいねー。じゃあ、タイムリミットは18時」 「18時までに全員見つけたら鬼の勝ち」 「18時まで
キャッチコピー トモダチ(人)はいつの間にかトモダチ(人)じゃなくなっていた。 舞台は放課後の裏庭。 「こないだ負けたのに罰ゲーム受けてないやつだぁれ?」 そこから始まったこの鬼ごっこ。 でも、ただの鬼ごっこじゃない。 お前のせいで、みんなが標的。 そう。これは、学校の中であって中じゃない。 ゲームの中。 だけど、捕まれば同じ罰ゲームに合う。 このゲームに参加してないトモダチも ゲーム内に存在してたら罰ゲームを受ける。 罰ゲームの中身はそう、みんなで決める。 「逃
更新できずに居ます。 昔から、自律神経失調症と鬱、不眠症を患い それに加えてパニックも発症してしまい 外に出るのも難しく 少し書くペースを落としています。 でも、書くことは私自身の気持ちの整理にもなり すごくいいことなので また、書けるようになったら書くので お待ちください。
私は、幼少期からネグレクトを受けていました。 父は私たち兄弟と祖父母のために 朝から晩まで働き寝る間も惜しんで 頑張ってくれていました。
走ってアパートに帰る気にもなれず 友人たちとよく集まる公園に行った。 珍しく誰も居なかった。 私はいつも、隠れたい時に行く 公園の中の奥まった場所にある建物に上り 夕日が夜に変わり星が煌めき始めるのを ぼーっと見ていた。 あー。スーパーで買ったもの あそこに置いてきちゃった。 せっかく、朔の誕生日だから 朔の好きなグラタン作ろうと思ったのに。 用意もう今からじゃ間に合わないな。 ぼーっと眺めながら何してるんだろと思い 俯いた。 「やっぱりここに居た」 ちょっと息を切
あれから、数ヶ月が経ち 二人暮らしにも慣れた。 あの日家に帰ると私の服やら 家具以外の荷物が家にあった。 「なんで?」と聞くと 「もう、あの家に帰らなくていい。よく頑張ったな」 と言われ初めて幼なじみの前で 家族のことで泣いた。 もう、いいんだ。と思った。 あの後姉からも連絡があり 「あんたがそんな状態だったなんて知らなかった。」 と言われ、ちゃんと隠せてたんだと 心底安心した。 「ただいま。」 「あ、朔おかえり。」 「ん。」 いつもと違う幼なじみに違和感を覚えた
今日も親に無視される。 姉は、もう成人して家を離れ 年子の兄を母は溺愛していた。 私は、ある程度なんでも出来た。 勉強もスポーツも……。 兄が出来ないことを私が簡単にやるから 気に食わなかったみたいで 母はいつも私を無視した。 父は仕事でほとんど家に帰らなかった。 死にたかった。 公立進学校のトップになっても 成績表で良い結果を出しても 馬鹿な兄の事を褒める母。 私は、産まれて一度も褒められたことがなかった。 家には居場所がなかった。 今日も夜になると空を見る。 「あ
人を殺すことに抵抗なんてない。 物心ついた頃から手は血にまみれてた。 銃刀法違反、器物破損 そんなものが決まってる世の中で 私の手に握られてるのは刀。 家は反社会的勢力。 私は、小さい頃から人を殺していたらしい。 しかし、人を殺す度その人の業を背負う。 体の中に今まで殺した人の 業が蠢いて私の体を犯す。 私から出てる匂いが引き寄せて 業を受け入れてその街が浄化される。 昔からそうで、家族は気付いてないと思っていた。
田舎の空はいつも星が近かった。 親に嫌われて家に居場所がなかった夜。 部屋の窓から空を見れば星が光ってた。 夏でも夜は肌寒い田舎は、 外に出て寝転ぶと 綺麗に澄んだ空気が星をより一層 輝かせていた。 悲しい時辛い時 どうしようもない時 よく、部屋の窓から抜け出して 空を眺めて、タバコを吸う。 そうしてるのを知ってる幼なじみから 短いメッセージ。 「いまどこ?」 「かいだん」 「公園おいで」 大好きなミルクティーの紙パックが入った コンビニの袋を下げた幼なじみがフェンス