【塾へ行かず、コネがなくとも幼稚園受験を突破できる方法・9】簡単! 親が教えること! 空間認識能力について考える
前回のnoteでも書いたことでありますが、今回は空間認識能力についてすこし時間をとって話をしてみましょう。
空間認識能力とはよく知能テストでよくみる例のヤツですね(笑)こんなブロックの積み重なった図を見たことないでしょうか?
空間認識力とは、実際目にするものを立体として捉える力のこと。私も息子も知能テストなどでもよく問題として目にしてきたものです。
図形を脳内で回転させて、その状態を「三次元空間(3D)」としてイメージできる能力のことです。ようするに脳内ホノグラムみたいなもの。
その能力が優れていれば、二次元の地図から、三次元の地形を簡単に理解・把握できたりする訳で。「空間認識力」が高ければ高いほど、科学や数学スキルとへ応用する能力が非常に高いとの研究結果が多くあります。
ひとえに色々な物事を頭の中で組み立てる能力が高いと、何かを判断するときの判断材料を論理的に順番だって理解・把握できるし、他の人間にも論理的に明快に説明できるし、その再現性が高いということが利点として挙げられます。
その「空間認識力」を育てるためにはどうすればよいか?
その方法を考えてみたいのです。まずはひとつのカリキュラムとして「六面体」をつくってみましょう。要は、「箱」です。
お子さんが手を動かせるようになったら、1歳半から2歳くらいですか、まず親が自作した「箱」を見せることから始めましょう。
親が工作しているところから見せればいいのです。いくらなんでも子供のためにそれくらい作ってあげたいもの。
作ってみても、子供がなんの興味も持たなければ、その箱に「何か」をしまったりします。箱に「何か」を入れるという行為、「何か」が箱のなかに入るという現象が子供からすると不可解に思えるはずです。
ちなみに息子は好きなキャンディを箱にしまわれて、早速箱を果敢に取り返すべく、「箱」にくぎづけになりました(笑)。まあ食べ物で釣るというのも一つの方法なのです。
「ねえ、君も箱をつくってみたら?」というと見よう見真似で箱を作り始めました。
最初は4面でつくるけど箱にはならず、ということであれば、と5面で箱にはなったけどフタがないという仕儀に陥ってしまい、悔し涙にまみれながら、6面だとようやく箱になることを理解して、「箱」を作り上げた。かかった時間はたしか4時間。僕は息子に、箱に関してああしろこうしろとは言わなかったです。ただ、ヒントは出しました。
正方形を紙で何枚か切り出し、それを組み合わせて「箱」を作りました。
それで合点がいったらしく、切り出した正方形の紙をあわせて即席展開図を作る息子。息子のなかで何かがつながった瞬間でした。
こういう瞬間が人生で何回もあるとうれしいですよね。
これが知識を獲得するということであり、自己肯定感につながる大切な道筋なのだと思います。
しかーし、ここで終わってはいけないのです!
空間認識能力は「箱」だけでは高まりません。あとは、箱どうしを組み合わせた造形について慣れていかないと始まらないのです。
それは練習でどうにかなるものです。
うちの場合はここにはお金をかけることにしました。
妻が得意のリサーチ能力を発揮して色々と調べてきていました。そして、あるブロックのおもちゃのパンフを僕の目の前に提示してきたのです。
これは「キュボロ」といって将棋の藤井聡太4冠が史上最年少プロになったときに話題になった「おもちゃ」で、藤井聡太4冠が幼い頃に遊んで空間認識能力を養ったということで大変人気になったものです。
一時期その人気ぶりをみたのか、モンテッソーリを名乗る人たちが一斉に否定したのは参りました(笑)。
このような高価なものが難しいのであれば、安いものでよいのでブロックのおもちゃを買い与えるのがよいでしょう。
うちがキュボロを買ったのはいま8歳の息子が2歳半のときなのでもう5年以上前のはなし。藤井聡太4冠が話題になる前だったから逆にそんなに話題になるなんて思わなかったから却って僕らがびっくりしたくらい。
ちなみにこのキュボロのスタンダードというものを輸入玩具を扱う店舗を探して買ったのですが、税込み4万円でした。小遣い2万円でやっている身からすればなんという。。身を切られる思いをして、気持ちを整理し購入しましたよ(苦笑)
そのブロックはすべて安全な木材できていて、正方形の木材を丁寧にくりぬいているので変な金属も使っていないし塗料も使っていないものです。かなり丁寧に作られています。
そのおもちゃのシリーズは、「スタンダード」が一番オーソドックスで汎用性に富んだものです。派手さに目移りして付属品のようなものを買っても却って無駄になってしまいます。ここは「スタンダード」をお勧めします。
城みたいに入り組んだものを作ったり、タワーのように規則性を保った作りにしたり、そのやり方は千差万別。その組み合わせからいろいろ自分なりの構築物をつくることができる玩具です。
それになおかつ、うえからビー玉を落として、きれいに上から下へ落ちていく道筋もつくらなくてはならない。これがこのキュボロのだいご味なのです。
ちなみにうちの息子に「キュボロ・スタンダード」を買ったはいいのですが、半年間放っておかれたのにはガックリしてしまいましたね(笑)
うわぁぁぁぁぁぁぁ4万円無駄だったかぁとうなだれてしまいましたが、その半年後、「ピタゴラスイッチ」を観ていた息子は「パパ、キュボロを出してよ!」と突然言い放ちました。この時のうれしさは筆舌につくしがたいものがありました。恐らく、息子のなかで何かがつながったのでしょう。
千鳥のノブが「7万もする木のおもちゃを買わされたけど一向に役に立たなかった」とテレビで言っていましたが、これは本当に子供の特性を見ないで買ったからでしょうね。
息子は結局、3年ほど遊び倒しました。
ベットからボール紙で作った樋(とい)をいくつも通して、キュボロにつなげてビー玉を通したこともあったし、「ピタゴラスイッチ」さながらにいろんな装置をつくっていろんな遊びをしました。
たまに遊びたくなるようで物置からもってくることもあるんです。もう彼の中では思い出になっているかもしれません。パパとキュボロで一緒に遊んだことも彼の成長の糧になっているように思いますがどうなんでしょう。
それは後の彼の人生を見ていくことにしましょう。
続く…