出版社の営業さんに助けられている
思えばわたしの書店員人生、いつも出版社の営業さんに助けられていた。
書店員として仕事をしていて、この約10年、出版社の営業さんには本当にお世話になっている。
営業さんたちがいなければ、わたしの書店員としての仕事ぶりなんて、それはもうめちゃくちゃだったに違いないので。
でも、出版社の営業さんのことって、本屋で働いてみないと身近には感じにくいのかもしれない。
ということで、今日は大きな感謝を込めて、わたしと営業さんとのエピソードを振り返ってみようと思います。
新米ジャンル担当の救世主
はじめて担当ジャンルを持たせてもらえた頃のこと。わたしには当然、商品知識はほとんどなかった。
定番の本はどんなものなのか、今人気なのはどういう本なのか。それぞれの出版社がどんな特色の本を出しているのか。そして、このお店ではどんなものが売れているのか。
もちろん、日々売り上げを見ながら、棚を見ながら、勉強しつつ手探りで仕事をしていて。
そんな時にお世話になったのが、出版社の営業さんだった。
その方は、自社の本だけではなく、他の出版社の本も含めて定番品だったり、棚にあったほうがいいもの、こういう本が○○出版から出ていたはず、なんていうことまで教えてくれた。
右も左もわからない状態のわたしには、本当にありがたくて。
その営業さんがきてくれるたびに、いろんな質問をしていた。この方がいなかったら、わたしの棚はもっとめちゃくちゃだったと思う。
数年越しにお礼を伝えられたり
ピンポイントで営業さんのお話ではないんだけど、某出版社が書店員向けに作ってくれているフリーペーパーにも助けられた。
先輩から担当を引き継ぐときに、「参考になるよ」と教えてもらって。実際に見てみたら、あまりに参考になりすぎてバックナンバーをほぼ全部読んだ記憶がある。
当時はこのフリペを作られている営業さんにお会いすることはなかったんだけど、もし、いつかごあいさつする機会があれば、どうしてもお礼を伝えたかった。
それから何年も経ったある日。その出版社の営業さんがたまたまお店に来ていて。
わたしはもうそのジャンルの担当ではなかったんだけど、これを逃したらもうお話するチャンスはないかも。と思って。
お仕事の邪魔をして申し訳ない。ということと一緒に、あのフリペにどれだけお世話になったか。そのお礼をどうしてもお伝えしたかった。ということを話したら、よろこんでくださって。
勇気だしてよかったし、感謝の気持ちを伝えるチャンスは逃しちゃいけないな。と、思ったり。
現在進行形でお世話になってる営業さん
今、お世話になっている営業さんたちの話もしたい。
本の話全般してくれる営業さん、それこそ自社の本じゃないのに、「ゆめいさんすきだと思う」とすすめてくれたりするので、お会いするのがいつも楽しみ。わたしが喋りすぎてないかだけがちょっと心配だけど。
わたしが、置いてみたいな。と思う本をピンポイントですすめてくれる相性のいい(?)方も。
出版社から案内がくるものの中には、うちのお店にはあんまり……。と思うものもある。そういう本のときには一緒に微妙な顔してくれて、これはやめといてもいいかなあ。ってぼそっと言ってくれたりする。
あと、わたしのモチベを上げるのがめちゃ上手い営業さんや、連絡くれるのはたまにだけど、ほしい情報をしっかり届けてくれるっていう方もいる。
いまだに、いつも、どの営業さんにも。本当に大変お世話になっている。
普段仕事をしていて。お店のスタッフやお客さまの存在は、もちろんありがたくて、なくてはならない存在なのだけれど。やっぱり、素敵な営業さんが出版社にいてくださるということにも、最大限の感謝をしたいなあと思ってる。
これからもたくさんお世話になりつつ、1冊でも多くの本をお客さまに届けたい。
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