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1日に映画館で映画を何本見られるか
イオンシネマが1日映画見放題のフリーパスを期間限定で発売していると知った。2,500円で何本でも見られ、しかもドリンクが飲み放題という太っ腹な企画だ(現在は終了)。筆者は以前から、映画は1日1本というのを原則としてきた。2本以上見てしまうと、最初に見た作品の印象が薄まってしまう。1つの作品を重んじ、その日はその作品のことを考えるためにも1日1本としてきた。
ところが、今回、映画見放題というあ
海を渡ったピンク 映画『壁の中の秘事』
1965年、ベルリン国際映画祭に衝撃が走った。日本代表のその作品は、上映開始直後から観客のストップの声や口笛が吹かれるなど大ブーイングが起った。故・若松孝二監督の『壁の中の秘事(ひめごと)』は、ピンク映画を手掛けて評価を得た監督が、若松プロとして独立後に製作したピンク映画だ。冒頭からスターリンの肖像をバックに、ケロイドを負った平和活動家の男と、人妻によるベッドシーンが展開される。
今でこそ、
映画『アイリッシュマン』
トラック運転手のフランクは、稼ぐために荷の横流しを始める。捕まりそうなときに労働組合の弁護士に救われ、祝杯を上げた店で会ったのは地元の大物マフィア、ラッセル。フランクは様々な仕事を請け負い始める。成果を挙げて順調に地位を築いていくが、娘のペギーは父の仕事に気づき始めていた . . . . . .
最高級の空気感で語られる、あるマフィアの半生。スーツ、葉巻、銃が彩る人生は、きらびやかでもなく、
2019ベスト10本 下
では2019年ベストの後半戦です。王道エンタメ、青春クライム、人生賛歌、それぞれ癖があって見応えあるものばかりです。
鉄道運転士の花束
鉄道運転士のイリヤは日々黙々と仕事をこなす。人を轢くこともあるが、花を携え、逃げることなく仕事に向き合う。人生の多くを線路の上で過ごしてきたイリヤだが、ある日、自殺願望の家出少年を引き取って育てることになった。人を殺してきたイリヤが向き合ったひとつの命。
2019年ベスト10本 上
色々と忙しかったのであまり観られなかったのですが、ここ数年で比べると2019年は当たりの映画が少なかったような印象です。私が慣れてしまったのか、景気が悪いせいなのか、2018年に傑作が多かったのかは分かりません。とりあえずここに書いた10本は観ましょう。
The Guilty
通報を受けて、パトカーに指示も出す緊急通報指令室に勤務するアスガーは、さっさと現場に戻りたいと焦れていた。そんな中
映画『恋と太陽とギャング』
(画像 U-NEXT)
・出所したての伸夫は、妻伸子の母の下で次の仕事に取り掛かろうとするが、一匹狼の常田も同じ獲物を狙っていた。相手は大賭博場を仕切る巨大組織。両者は協力し、仲間を集め始めるが. . . . . .
・群像アクションで、登場人物それぞれの思惑が複雑に絡み合う様を見せるのがうまい。いまひとつ絡まれてないキャラもいたり、雑なところもあるが、必要最低限のカットで説明して、大事な