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不安をパワーに変える
人生がグッと楽しくなるコーチング カエです
過去のわたしは、失敗したらどうしよう、誰かに何か言われたらどうしよう、否定されたらどうしよう…そんな不安に駆られて、いつも最悪の結果ばかりを想像していました。自分が他人からどう思われるかを気にしすぎて、考えすぎてしまう。結果、チャンスを逃してしまったり、やりたかったことがうまくできずに終わったりすることがよくありました。それに他人の顔色をうかがって自分の意見を言えず、周囲に合わせるあまり不本意な選択をしてしまうこともありました。「石橋を叩きすぎて壊す」とはまさにこのこと。悩みすぎて、悩んでいることがどうでもよくなって投げやりになって、最終的には中途半端に行動して自己嫌悪のループに陥っていました。
コーチングを始めて知ったのですが、「ネガティブイ=悪」と考えがちですが、実はネガティブな考え方自体は悪いことではありません。わたしたち人間は進化の過程で成功よりも失敗や危険に敏感になり、その情報を記憶に残すように進化してきました。そのため、現代を生きるわたしたちも、つい失敗やネガティブな経験に焦点を当てがちなのはそれが理由です。ネガティブになることは、自然なことなのです。
不安になったときどうするか?
もし最悪の結果を想定するなら、その対策だけを考えればいい。それ以上は想定しません。そしてベストな結果を想定して、それに期待する。例えば、友人との約束がキャンセルになったとき「たのしみが続く!」と考えれば、失ったたのしさよりも次に会うたのしみが倍増します。最悪を考えすぎていてベストな結果が起こった時に驚いて、慌ててしまうと余計にミスをしやすくなります。その反面、ベストなことを想定して「やっぱり、わたしならできると思ってた」と感じられれば、その後の行動もスムーズに進むはずです。
わたしの経験でもネガティブな感情が続くと時間が無駄になると感じます。こころも身体も疲れます。ネガティブになりすぎているなら、思い切ってその問題から少し離れてみることもひとつの方法です。失敗や挫折といったマイナスの面に焦点を当てるのではなく、成功やたのしさといったプラスの面に目を向けることで次の挑戦がしやすくなります。
それに何かに失敗した場合でも「なぜ失敗したのか」ではなく、「どうしたら次はうまくいくか?」を考える。失敗の理由を追求して自分を責めるのではなく、次にどう行動するかを考えることで、改善策、解決策を見つけることができます。もし、誰かを責めそうになったとしても、自分にも何か改善できる点がなかったかと振り返って前向きに考え直す。気もちを素早く切り替えることで、無駄に落ち込む時間が減り、気力も無駄に消耗せず、よりラクに生きることができますよ。
最初からプラスの面にだけ目を向けることは難しいかもしれませんが、意識的にその面にフォーカスしてみると、気もちが軽くなります。ベストな結果を想定し、その実現に向けて行動することが、次に進むパワーになります。人生は、どの視点から物事を見つめるかによって大きく変わります。嫌なことにばかり目を向けて落ち込んでいる時間は、もったいないですよ。次のステップへ進むパワーにするために、プラスな側面に焦点を当てることを意識してみませんか?