相手の心が離れる前に、あなたに考えてほしいこと。マネジメントも家庭も。

2021年5月11日 09:27

誰かが辛い思いをした、悔しい思いをしたという時にはぜひシンプルに「それは辛かったね」「悔しかったよね。。。」と、まずは、言ってあげて欲しいと思うのです。

それが共感というもの。

それだけで人は、その辛かったことや悔しかったことが始めてソッと脇における。
心の殻がことりと外れて、静かな心に立ち戻り、笑うことができる。
次の段階に行ける。

最初から感情を置き去りにして、理屈で畳み込む様に説得されたり、納得する方向や早期解決の方向に持っていこうとされると、何ひとつ受け止めてもらえない、封じ込められたと感じるものです。

もっと言えば、時にはその人と一緒になって、感情的に悪態もついてあげて欲しい。聖人君子なんて、そんな時には要りませんからね。

私は一度、仰ぎ見る敬愛する方が私以上に憤慨？してくださって、とても心が救われたことがあります。

私が「不愉快な内容の書類をビリビリに破った」と話したら、
「そりゃそうだ。私なら、まず足で踏んづけてからビリビリに破るね。」と仰ったのです。

破った行為のチンマイ自分を情けなく思う心も含めて受容して頂いた気持ちでいっぱいになって。
有り難くて有り難くて、本当に嬉しく思いました。

そして、私は笑って。
その瞬間に心は流れました。

今もそれは宝物の思い出です。
共感で心が救われるって、そういうことだと思うのです。

共感や同感や受容について、
小賢しく定義したり理屈で伝えることよりも、
もっとずっと大切なこと。

そして私は、マネジメントやコミュニケーションや人間関係についてお話しをする仕事に就く者として、こういうことをわかりやすく伝えられる人間でありたいと思うのです。

お読みくださり、ありがとうございました。
あなたにとって今日も良き日になります様に。
感染拡大の中、どうぞご自愛くださいね。

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