納品後、クライアントに逃げられた 【クラウドソーシングサービス】
クラウドソーシングサービスのクライアントと連絡が取れなくなった。これまでクラウドソーシングサービスを使い続けてきた中で、これは初めてのことである。
幸運にも、今までご契約いただいたクライアント様たちは、遅くとも2日以内には連絡を返してくださっていた。ましてや、契約途中で逃げられるなんてことはなかったのに。
私もついに、契約途中で連絡がとれなくなるクライアントに出会ってしまった。今まで運がよかっただけなのだろうか。
連絡が取れなくなったのは、納品が完了した後のことだった。最初こそ連絡を返すのが遅い人なのかと思ってしばらく待っていたけど、待てど暮らせど連絡が返ってこなかった。
1週間がすぎ、確認を催促するメッセージを送ったが、それでも返事はない。仕方ないので、事務局に頼ることにした。
私が今回使っていたサービスはクラウドワークスだ。連絡が取れなかった場合、事務局が連絡催促を行ってくれるサポートがある。まずはこれをやってみることにした。
連絡催促申請をして、承認されれば、事務局からクライアントに「連絡するように」という連絡がいく。私の場合、1日2日経ったくらいで承認され、連絡催促をしたというメールが届いた。
実はこの連絡催促申請、ただ相手方に連絡を促すだけで、強制力はない。だから、事務局からの連絡を無視されたら、結局連絡をいただくことはできないのだ。
最悪これで連絡が来ないということも考えたが、さすがに事務局から連絡がきて焦ったのか、1週間後にようやく連絡がきた。内容は、「問題が発生して確認が遅れている、明日確認するので待って欲しい」というものだった。
まず、問題が起きているなら連絡を寄越せよ、という話だし、納品されたものを持ち逃げするつもりだったのかなとか、期待に添えなかったから無視しようと思われたのかなとか、様々な考えが頭を過ぎった。
結局次の日連絡は来ず、さらにそこから1週間が経過した。事務局に頼らず自分で催促のメッセージを送ってみるも、もちろん返事はなかった。
どうしようもないので、もう一度事務局に頼ることにした。納品後1週間以上経過しても検収が行われない場合は、申請をすることで状況を確認してくれることになっている。
事務局からクライアントへ連絡を行った後、連絡が来ない場合は、利用規約に従って事務局側で検収の手続きを進めることを検討してくれるそうだ。「検討」なので、最悪契約がキャンセルになる可能性もあるけれど。
契約途中終了リクエストを送ることもでき、連絡がこなければそのまま契約を途中終了することもできる。しかし、これだと納品したにもかかわらず、報酬を受け取れなくなるのだ。それは最悪すぎる。
悩んだ挙句、クライアントの募集実績をみてみたところ、しっかり契約終了まで対応されているワーカーがいる一方で、テスト納品で連絡が帰ってこずに事務局に頼ったワーカーを複数人見かけた。
今回、私もテスト納品だ。それも、ものすごくやすい金額での契約。期待に添えないクオリティだったとしても、しっかり言われた通りのものを納品しているのだから、返事がこないのはどう考えてもおかしい。
もしかしたら、安い金額であれば大事にならずに放置することができると考えているのかもしれない。今回契約した金額は、確かに「運が悪かった」で済ませられるような金額だ。
今回のことで、契約前にちゃんとワーカーの評価を見ようと心に決めた。それと同時に、不誠実なクライアントも一定数いることが想像できたので、クラウドソーシングサービスでの契約はやはりリスクが高いと感じた。
そして、そもそも「テスト納品」という形をとっているクライアントとの契約や、安い金額で引き受けるのはやめようと思う。安い金額を提示してくるクライアントの対応に期待はできない。
安い契約金額のためにどれだけの時間が取られるかを考えたら、仕事がもらえない方がマシだと思った。
これからクラウドソーシングサービスで仕事を引き受けようと思っている方がいたら、ぜひワーカーの評価の確認を徹底して欲しい。それと、自分を低く見積もらず、安すぎる案件は丁重にお断りしてほしい。
テスト納品を突破して長期契約できたところで、安すぎる案件を提示してくるようなクライアントは今後が怖い。きっぱり断ろう。