契約途中で逃げることのメリット
我ながら「しつけー!」と思うが、今回もクラウドソーシングサービスで嫌な目にあったことについて書く。前回から進展があったので、その概要と、今回気づかされたことについて記録しておく。
【前回までのあらすじ】
クラウドワークスで仕事を受注したこ林。張り切って納期より1日早く納品を済ませる。しかし、その後発注者と連絡が取れなくなってしまう。事務局に頼り、連絡催促を行ってもらうことに。連絡催促により一度だけ返事がくるが、再び連絡が取れなくなる。最終手段として、事務局に状況確認をしてもらうことにした……。
クライアント逃げ事件、無事決着。
今朝クラウドワークスから、例の案件の報酬が支払われたという通知が届いた。「クライアントがようやく動いたのか?」と期待したが、そんなはずはなかった。
散々黙りを決め込んだクライアントが今更対応してくれるはずもなく、システム側が対応してくれたということだった。
クライアントは、連絡が取れない間にも新しい案件を発注していたくせに、私には最後まで連絡を寄越さなかった。本当に図太い神経の持ち主である。
依然としてクライアントに対するモヤモヤはあったが、その一方で、しっかり事務局が対応してくれたことに対する安堵感もあった。
評価はもちろんすべて星1を付けさせていただき、ことの一部始終について記載した。今後、私と同じ思いをする人が少しでも減ることを願って。
かくいう私は、そういう思いでコメントを残してくれた人の思いを無下にしてしまった。評価を確認しなかったせいで嫌な思いをした。だからこそ余計に、今後私と同じような思いをする人が出て欲しくないのだ。
でも、事務局がしっかり対応してくれたのは心強かった。正直そんなに期待していなかったのだけど、これなら今後も安心してサービスを利用できる。
贅沢を言わせていただけば、こういう途中で連絡取れなくなってしまう人への制裁措置や、注意喚起などをして欲しい。何か理由があってそれができていないのだろうけど。
連絡が取れなくなるユーザーの思惑
今回の件を通じて、2つ気づいたことがある。
一つは、納品後に連絡をしないことは、発注者にとってはそんなに大きなデメリットにはなり得ないということだ。
連絡をしなかったところで、事務局からの制裁は特にない。引き続き、問題なく仕事を発注することができる。
また、すべて星1評価を付けられてしまって一時的に評価は落ちてしまうかもしれないが、他の案件をしっかりやっていれば、平均的な評価が星4以下に下がってしまうことは起きない。
ろいうのも、クラウドワークスでは、星5以外をつけると継続して仕事を依頼してもらえなくなる恐れがあるから、ワーカーは基本的に星5以外を付けないのだ。
二つ目は、納品後に連絡をしないことが、発注者にとって、むしろメリットになる可能性があるということだ。
自分が連絡を取らなくても事務局が対応してくれるから、事務局任せにしてしまう。そうすれば、連絡をとる手間を省くことができる。
そして、ワーカーがもし連絡が取れないことを理由に契約の途中キャンセルを行えば、報酬として払うはずだったお金を支払わずに済むのだ。
メリットを感じられるからこそ、納品後に連絡が取れなくなる発注者が一定数いるのではないだろうか。
今後、事務局に期待すること
今回のことで、事務局が困ったときに意外と頼りになることがわかったけれど、現在は再発防止策がない状態だ。
今後は契約途中で連絡が取れなくなってしまうユーザーに対して、なんらかの対策がされることを期待したい。
せめて、連絡を取らないことがメリットにならないような対策を講じてくれなければ、私のように嫌な思いをするユーザーが今後も続出するだろう。
気軽に始められることがウリのサービスでユーザーの質を上げるのは難しいと思うが、なんとかできないものだろうか。