手に入れたレコードが可愛いので紹介する【第1回】
珍しくレコード店を3軒も回って色々と購入してきたので、ジャケットが可愛いものを紹介したいと思う。3枚ピックアップする。
1枚目はシューベルトのピアノ五重奏曲イ長調。第4楽章が歌曲「鱒」の旋律を使用した変奏曲のため、同じく「鱒」という副題がついている、シューベルトが22歳で作曲した美しい曲。
このレコードは荻窪のレコード店「月光社」で手に入れた。レコード店は新宿と池袋エリアに数多く存在するのでわざわざ遠出をして探すということはあまりしないのだけど、初めて荻窪まで足を運んでみた。黄緑にピンクまで使われているパステルカラーのジャケットを見て、シューベルトってこんなにポップだったっけ?と思ったけど、可愛かったので迷わず買った。改めてみるとアルファベットの少し縦につぶれたフォントなども含めて、かなり計算されたデザインだなと思う。デザイナーが知りたい。
2枚目はリストの『巡礼の年』の第一年スイス。『巡礼の年』は村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に引用されているピアノ曲集で、中学生の時にラザール・ベルマンの演奏するCDを買った。これはダニエル・バレンボイムが演奏するもの。探しても配信にはないみたい。
ドイツのグラモフォンが出しているレコードはこのように黄色いタイトル枠の付いているデザインが印象的ではあるものの、ジャケットの写真より黄色い枠の方が主張が強いじゃん!と思うものが多いのだけど、このジャケットはなんだかしっくりきた。不思議だ。
最後はオイストラフ親子によるラロのスペイン交響曲。人物の切り抜いた構成や赤と緑の配色から、ドイツやロシアのデザインのような気がすると思っていたら、やはりソ連のモスクワ放送交響楽団と収録したものだった。右で楽譜を見ているのが父の指揮のダヴィッド・オイストラフ、左が息子でヴァイオリン独奏のイゴール・オイストラフ。
実は月光社にいった際に、同じくオイストラフ親子×モスクワ放送交響楽団のスペイン交響曲の国内盤を見つけて、なかなか見かけない録音ということもあり買っておいた。まさか同じ日に別のレコード店でソ連盤を見つけるとは…
オイストラフ親子のコンビでブラームスのヴァイオリン協奏曲を収録したレコードもあり、こちらのジャケットも兄弟みたいだったので載せておく。オケも同じくモスクワ放送交響楽団なのだね。
Apple Musicに同じ録音のものが配信されていたけど、買ったレコードの方が断然音が良いぞ!良い買い物だった。
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