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スタッフ全員で自己分析と相互理解。企業広報の私がその先に見たもの

こんにちは。クロスメディアグループの濱中です。

前回、クロスメディアグループならではの「最高の福利厚生」について書かせていただきました。

今回もクロスメディアグループの取り組みをご紹介させていただきます。

スタッフ全員で行った自己分析&相互理解

クロスメディアグループは 4月1日、全スタッフが集合して行う事業計画会議を開催しました。半年に一度の本会議では、各事業部が半年の予算比や行動結果をふり返り、年度目標を再認識する事業報告をします。そして後半は、全社員が集まる場を活かし、毎回違うテーマに沿ったワークショップを行います。今回は、仲間との関係性の質をより高めることを目的とした「相互理解ワークショップ」を行いました。

コロナ禍でリモートワークを推進する企業も多い中、クロスメディアグループは基本的に出社を原則としてきました。その効果もあって、関係性も良好に維持できており、コロナ禍においては売り上げも上がっています。

とはいえ、コロナ禍以前まで行っていた、部署を越えた雑談ができなくなったり、ランチに出かけられる機会も減ったり、何気ないやりとりをする時間が圧倒的に減りました。

仕事には仕事以外のコミュニケーションがとても重要な役割を果たします。普段、コミュニケーションをとることがないと、仕事上でのやりとりだけになってしまい、仕事の判断基準が違うだけで、その人の人格まで否定してしまったり。

今回、クロスメディアグループ全員で行った相互理解のワークショップでは、自己分析ツールを使って、まずは自分自身を知ることから始めました。使用したツールは、1920 年代に心理学者ウィリアム・M・マーストン博士により提唱された DiSC理論をベースに開発された自己分析ツールです。

このツールは、ある「環境」下で人がどのように状況を「認識」し、どのように「行動」するかを測定することができるもので、自身と他者のコミュニケーションスタイルの違いを「D 主導」「i 感化」「S 安定」「C 慎重」の 4 スタイルに分類してくれます。

クロスメディアグループのスタッフ、ひとりひとりがこのDiSC分析結果をもとに、今まで気づいていなかった自分自身の新たな側面や、仲間の価値基準を知ることができました。ワークショップでは、まず各スタイルの特性や定義を全員で確認しました。

その後、自分と同じDiSCスタイルのメンバーとグループになり、自分たちの価値観を言語化するグループワークを行いました。それを他のスタイルのメンバーと共有し合うことで、自分や他人の考え方の「ものさし」について考えを深めることができました。

今回のワークショップでクロスメディアグループ全員が認識したのは、この4つのスタイルには優劣はなく、どのタイプが正解か、不正解かというものではないということ。私たちが「違い」と認識するものは、個人個人がもつ、関係性構築における欲求や好みの傾向性にすぎず、どれも「間違い」はありません。

むしろこの「違い」があることで、様々な視点を融合させたイノベーションを生むことができます。お互いの強みを認識しあえる、和気あいあいとした雰囲気で笑顔の絶えない、とても有意義な時間となりました。

お互いの理解よりも、もっと大事なことがあった

今回私の診断結果はi(感化)でした。ワークショップでは、同じiの診断結果のメンバーとグループになって集まったのですが、私のように「ワクワク感」や人の感情を優先するメンバーの寄せ集めだったので、自分との価値観が一致するし、iの強みである発想力が爆発し、次から次へとアイデアが出てきました。

その時は、本当に無我夢中になって楽しかったのですが、今なら思います、「もしクロスメディアグループにiチームのメンバーしかいなかったら…」。以前は、同じタイプの人間の寄せ集めのような組織だと、価値観が同じなので、団結力も強いのだろうなと思っていました。しかし、バランスよく色んなタイプの人たちがいなければ、組織はうまく機能し、成長してしくことはできないということに気づくことができました。

その点でクロスメディアグループはとてもバランスよく4つのスタイルにわかれています。

「違い」は「間違い」ではなく、実は「大正解」なんだということを、全員で認識することができました。これはお互いを知るということ以上に、意義のあることだったと私は思います。今回のワークショップを通じて、「違い」を価値だと認識し合い、共に新たな一歩を踏み出せたような気がします。

広報として(人として)何を目指すべきか

私がひとつ、自戒をこめて考えたいのは「自分はiタイプとしての強みがあるんだから、弱みは他のタイプの人にカバーしてもらえば良い」という甘い考えをもっていないか、ということ。

私の強みとしてはすぐに実行にうつせたり、大枠で物事をとらえて小さなことを気にしなかったり、実践ファーストなところです。しかし、そのぶん注意力に欠けた行動をとってしまったり、他人の気持ちを無視して突き進んだり、そういうことに陥ってしまったことも多々ありました。

この一年を振り返っても、スピード感を重視しすぎて、経験も浅いのに直感に頼って失敗したり、先回りして考えるべきところを(私の頭でも考えられたところを考えずに)突っ込んでしまったことで、全てが無駄になってしまったり、他人に迷惑をかけてしまったことも、少なくありませんでした。行動せずに後悔しなかった代わりに、考えずに後悔することは山ほどありました。

確かに、ベンチャー企業では特に、トライアンドエラーが大事であり、失敗や無駄を通して人間は学んでいけます。しかし、意味のある失敗と意味のない失敗はあると思います。意味のある失敗にするには、しっかりとした考えをもとに動いていなければ、ただの時間とエネルギーの浪費にしかならないのです。

ベンチャー企業で働くということは(企業の広報担当は特に)、スピード感と慎重さという、なんとも矛盾した二つの性質を同時にもち合わせていなければなりません。高度な仕事をいただいているんだ、という有難さを胸に、スピードばかりに気をとらわれず、意識次第で身に付けられる慎重さや丁寧さを大事にしていこうと思います。

一方で、スピード感や大胆さというものは、誰もがもてるものではありません。それはうまく使えば強みになりやすい。必要な場面だけで私の特性を活かす。それ以外は、慎重さや丁寧さをもって誠実な人格と確実性を磨いていく。このスタンスでいこうと思います。

要するに、一流の人たちは、DiSCのどのタイプにもなれる人なんだと思います。私はiだから、Cだから、と自分を決めつけるのではなく、あくまでも傾向性ととらえること、そして自分の中でバランスをとるためにはどうやって弱みを克服するか、どうやって強みをもっと磨いて発揮していくかということを考える必要があると気づきました。

ですので、私は必要に応じてⅮにも、iにも、Sにも、Cにもなれる人間を目指します。完璧人間を目指す、と言ってるのではありません(笑)。引き出しを4つもっておくということです。私の場合、iの引き出しのアイテムが他の人より少しだけ多いようですが、あとは相手や状況に合わせられるように、まんべんなくストックしておく。日頃から周囲の人たちの良いところだけをみて、たくさん自分の中に盗んでいき、自分の引き出しにこっそり溜めていきたいと思います。

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