『パッキパキ北京』綿矢 りさ
井村屋のあずきバーを思わせるパッキパキで折れない・ぶれない・超パワフルな36歳・菖蒲(あやめ)が主人公。
20歳年上の夫は、3年前から北京で単身赴任中。
適応障害気味な夫の願いで愛犬と共に北京へ飛んだ菖蒲。
中国のあれやこれやを織り交ぜながら、菖蒲のぶっとんだ生活が描かれる。
自分とは真逆な主人公。
超ポジティブで人生を満喫する姿は、ある意味羨ましい。
スピード感のある文章、冬なのに熱くなる。
勢いそのままに読んでいると、時折物事の本質を突く言葉にハッとさせられる。
誹謗中傷のくだりなんて、まさに真理。
綿矢節炸裂の一冊。
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