『青い絵本』桜木 紫乃
「卒婚旅行」
「なにもない一日」
「鍵key」
「いつもどおり」
「青い絵本」
絵本をモチーフに綴られた五話収録の短編集。
桜木作品に時に見られる激しさは鳴りを潜め、心地良い静けさを感じる作品だった。
「卒婚旅行」は『Seven Stories 星が流れた夜の車窓から』に収録されていた「ほら、みて」を改題したもの。
再読になったが、離婚に怯える夫と卒婚を希望する妻の姿が生々しく情景が浮かび上がった。
表題作の「青い絵本」は、北海道支笏湖の碧、月の青、月に照らされる人達の青、さまざまな青を感じながら、静謐な世界観に浸った。
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拙い記事を読んでくださってありがとうございます💗