『小鳥とリムジン』小川 糸
性と生、絶望と希望を描いた作品。
可愛いタイトルと装幀だが描かれている内容はハード。
なので性被害の経験がある方にはお薦め出来ない。
主人公は性に対し自由奔放な母を持つ小鳥。
母を見限り、児童養護施設で暮らす事になるも再び性被害に遭ってしまう。
前半から辛い描写が続き読み進めるのが苦しかった。
通勤途中にある弁当屋さん屋で働く理夢人（リムジン）との出逢いで、小鳥の人生に少しずつ光が差して来る。
ようやく安堵したものの、前半と後半のギャップがあまりにも大きく、二人の距離の詰め方が性急過ぎる事で感情移入する事が困難だった。
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