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「書けない時間」に、ヘミングウェイがやっていたこと

こんにちは! 心に寄り添う文章で生きづらさが少しでもラクになるヒントをお届けしているつくだ@書籍編集×作家です。

今日は「書けない時間」に何をするべきかについて考えていきます。noteを毎日書き続けていると、ときには「もう書けない」と思ってしまうときがありませんか?

ヘミングウェイも書けない時期があった

それはノーベル文学賞を受賞した作家ヘミングウェイでも同じで、書くのが辛いと感じることがあったそうです。そんなとき、彼がやっていたのは自分の作品を読み返すことです。

書くのがつらくなると、ときどき読んで、自分を元気付づけるんだ。いつだって大変だった、ほとんど無理だったときもあった、と思い出す。

『作家はどうやって小説を書くのか、たっぷり聞いてみよう!』

皆さんはnoteを書いたあと、振り返って自分の記事を読んだりしていますか。毎日書いていると、ホームランとはいかないまでも、かなりうまく書けたという記事に出会うことがあるものです。


時間がないなかで書いたにしては、自分なりによくまとまっているという経験をされたこともあるのではないでしょうか。そんな記事を見つけたら、自分を称えるようにその記事を読んでみてください。

ヘミングウェイが感じたように、この記事を書いたときも大変だった。もうダメだと思ったけれど、なんとか書けておまけにスキもたくさんついた。そう振り返って、自分を励ますのです。

私の場合はこの記事です。

書くのも1週間以上かかりましたし、正直完成させることは無理なんじゃないかと思ったこともあります。けれどもなんとか脱稿することができて、いまでは私の記事のなかで一番スキを集めた記事になっています。

noteが書けない二つの理由

そして、この「書けない」という現象には、大きく分けて二つの理由があると私は考えています。

一つには、書くことの準備ができないまま書き始めていることです。読者は誰か、どのような構成にするか、書く材料としてのネタは揃っているか。「自分が誰に何を書こうとしているか」が見えないままでは、行き詰まってしまうのも当たり前といえます。

この場合は、読者対象がぼやけているのか、構成が今ひとつなのか、そもそも書く素材としての情報量が少なかったのかを見極めます。その上で、自分が足りないと思っている部分を整理して、「書ける環境」を整えていきます。そうすることで、文章は走り始めます。

上達のための五つのステップ

そしてもうひとつのケースは、創作者としての自分がもう1ランクあがるための助走期間にはいったからというケースが考えられます。というのも、私たちが技術を習得し、上達していくためには、以下の五つの段階を経ることが必要だとされているからです。

  1. 初期段階:新しいスキルや知識に触れて、その技術の基本的なことを学びます。まだ慣れていないので失敗することも多いですが、自分の上達を肌で感じることができます。そのためモチベーションも高くなり、知識やスキルの習得に力が入ります。noteで言うならさまざまな記事を読みながら、人が集まる文章の基本を学んでいく時期です。

  2. 上達期:習得した基礎を踏まえて応用的なことを学んでいきます。すると、以前よりも複雑なタスクにも挑戦できるようになります。スキルの上達も加速し、自信がついてきます。noteにおいては、例えば共同運営マガジンに参加したり、気になるnoteクリエイターさんのところにコメントを書きにいくことで、フォロワーさんの数が増えていく段階です。

  3. 高原状態:スキルの上達が緩やかになり、ともすれば上達が停滞し、伸び悩んでいるように感じるようになります。しかしこれは、新しいスキルや知識が定着する過程で自然と起こる現象で、この時期を乗り越えるとより高いレベルのスキルや知識を習得することができます。例えばnoteでいうと、「フォロワーさんの伸びが緩やかになってきた」「今ひとついい文章が書けない」とある種の停滞を感じる時期です。

  4. 再上達期:高原状態を乗り越えて、再び上達が加速します。これまでよりも複雑で高度なスキルや知識の習得が可能になり、成功体験を積み重ねることができます。再びフォロワーさんが増え始め、文章にも自信が出てきます。

  5. 熟練期:高度な知識やスキルの習得により、専門家レベルの能力を発揮できるようになります。さらなる成長を続けるには、新しいスキルや知識を学ぶ意欲を常に持ち続けることが重要です。

「書けない時間」をどう乗り越えるか

では、高原状態を乗り越えるにはどうしたらいいのでしょう。まず理解しておくべきは、これはスランプではないということです。いままで身につけられていなかった知識やスキルを、身体に定着させるのに時間がかかっているだけなのです。

ですから焦る必要はありませんし、ましてや「自分はここまでか」などと諦めることもありません。とはいうものの、「書けない時間」をただすごしていると不安にもなってきます。

そこでお勧めしたいのが5つの行動です。

まずは「1:基礎的なことの再確認」です。先に話ししましたが、書けないときは「書く準備」ができていないということがあるものです。もし足りない部分があれば、そこをしっかり補強しておく。いわば「書く土台」をしっかりチェックすることが大切です。

そして「2:目標を小さく低く割る」。いまの自分にはどこまでの段階ならできるのか、それをクリアにして目標設定をしていきます。例えば1000字をまとめることができなければ、3行日記を書いて続けてみる。そうやって小さな成功体験を積み重ねることが、モチベーションの維持にも繋がります。

次に「3:異なるアプローチを試す」。例えばnoteクリエイターさんの中でも、自分がまだやったことのないスキルで高い業績を上げている人がいないでしょうか? その人のやり方を真似てみることで、新たな発見や刺激を受けることができます。

4:休息を取る」も大事です。例えば書くのを一日休んでみる。それだけでも脳を休ませることができるので、学習効率が上がります。いや自分は毎日更新の記録を続けたいんだという場合は、ほんとのつぶやき程度の更新を続けて脳に負担がかからないようにしてみましょう。

最後に「5:他人と交流する」です。同じ目標を持つ仲間との交流は「書けないのは自分だけではないんだ」という気づきにもなります。例えばメンバーシップに参加して、仲間と交流を深めるのは「書けない悩み」を克復するためにも有効です。

ちなみに私が参加しているメンバーシップはクロサキナオさんとシゲクさんのメンバーシップです。

現在120名以上が参加している人気のメンバーシップです。noteを楽しく続けていくために、そして有料記事などで実績を出していくための記事などが豊富で役立ちます。それにもまして魅力的なのが、主催者のクロサキナオさんの人柄。みんなが楽しくnoteを続けられるために本気で頑張る姿は、端っこで見ていてもモチベーションが上がります。ナオさんのメンバーシップにはいっていなければ、私はnoteを続けていなかったかもしれません。

シゲクさんのサークルでは、投稿したらスキをしてくれたり、バッジを手に入れるような実績があると、お祝いの特別記事をつくって応援してくれます。これがなにげに嬉しくてモチベーションが上がります。

まとめ

書いているうちにかなり長い文章になってしまいました。申し訳ありません。最後のまとめとして一言つけ足すなら、書けないときは、書けるレベルで続けましょうということです。

3行でも1行でも、なんなら投稿はせずに下書きを書くだけでもいいから、書き続けましょう。それが復活の鍵になります。そして「書けない自分」を許しましょう。

あなたが再び楽しくnoteを書ける日を心よりお祈りしています。

こんなに長いnoteを最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました。

あともうひとつだけお知らせがあります。
実は私、noteの朝活として「#おはよう短歌」という活動をはじめました。

参加者は私も入れて現在二名。朝に短歌を詠んで一日を楽しく過ごそうという趣旨の元、毎朝短歌を投稿しています。

参加方法は、ハッシュタグ #おはよう短歌をつけてXで投稿するだけです。短歌好きでご興味のある方、ぜひXの  #おはよう短歌 に気軽にご参加くださいね、私も短歌をはじめて一カ月の初心者です。ご質問などありましたら、コメントいただけるとうれしいです。

ちなみに私のXのアカウントはhttps://x.com/toto_books  です。
よかったらフォローしていただけると小躍りして喜びます。
短歌や好きな本のことをポストしています。

皆さんのスキやフォローにいつも励まされています。
本当にありがとうございます!

皆様にとって、「誰もが心の疲れを癒やし、そして再出発に向けて力を蓄えるための場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。


あなたにとって、幸せな1日になりますように!



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つくだとしお|書籍編集者×作家
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