今日見つけた本&読みたい本#8 本日はギリシア哲学とハン・ガンさんから私を呼ぶ声が。
こんにちは! 生きづらい社会の中で、心がスッとラクになる「言葉のお守り」をお届けするつくだ@書籍編集×作家です。今日も積ん読人生を歩みつつ、パソコンに向かって短歌を書いてます。
ノーベル文学賞をハン・ガンさんが受賞して以来、ずっと迷い続けていたのですが、河出文庫の「すべての、白いものたちの」を電子書籍で買ってしまいました。すると、お勧め本にまた私の積ん読欲求を刺激する本が。
ついでに面白い本はないかなと探すと「あるわあるわ」で、またもや「ほしい本リスト」が積み上がってしまいました。
今日はそんななかから3冊ご紹介したいと思います。
まず一冊目はこちら!
岩波文庫の目録を見て、「面白そうだな」と思っていたディオゲネスのギリシア哲学者列伝が復刊されました! ※アマゾンさんのこの価格は、古書店が出品しているプレミアがついた価格です。書店では3分の1程度の価格で手に入ります。ですのでほぼこの金額で、全3巻揃うと思います。
ギリシアの哲学者といって、私が頭に浮かぶのは上記の内容案内に出てくる哲学者くらいです。この案内を見て驚いたのは、それ以外に77人もの哲学者がいたという事実です。
哲学に興味のある方なら、面白く読むことができる本ではないでしょうか
そしてもう一冊はこちら。
大坂の出版社LLCインセクツさんが刊行しているIN/SECTS Magazineの中でもスマッシュヒットを記録した vol.13「NEW BOOK SHOP CULTURE」とvol.16「本をつくる」を合本したものです。雑誌の合本版というとBRUTUSさんの読書特集号が有名ですよね。
あちらは本の紹介を主体とした合本版ですが、本書は「どうやって本が生まれ、そして私たちの手に届くか」を、全国の出版社や書店を印刷会社などを取材して紹介したものです。
目次がもう凄いんです。皆さんご準備はいいですか?
すみませーん。皆さんだいじょうぶですか? ついてこれてますか? 引用が長くて本当にすみません。でも、独立系の書店や個性的な出版社が気になるという方と、この圧倒的網羅感を共有したく、引用しました。
今後出版社はいわゆる大手のメガ・パブリッシャーと、個性的な本をじっくり売っていくひとり出版社的な出版社に別れていくともいいます。本書は後者の出版界を知るにはうってつけの雑誌だと思います。
そして3冊目は、こちら。
日本SF作家クラブの会長であり、怪奇と謎と幻想が詰まった書き下ろしアンソロジー集『異形コレクション』(光文社)で注目されている作家・アンソロジストである井上雅彦さんの短篇集です。
今回は現在では入手困難になった媒体に発表された作品を中心に、書き下ろしを加えた全13篇が収録されています。作品の魅力もさることながら、本書には小説創作者にとって嬉しいプレゼントがあります。
というのも、本書にはそれぞれの作品の創作意図とその手法を解説した「作者のコメンタリー」が掲載されているのです。作家として、そしてアンソロジストとして膨大な短篇作品を読み、そして書かれてきた経験に基づいた井上さんの解説は、創作にも役立つこと間違いなし。
怪奇と幻想の物語を書きたい方ならぜひお勧めです
さて、続いてはいま私が読んでいる本です。
まずは冒頭でも触れたノーベル文学賞を獲得されたハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』です。
以前に、図書館で単行本版を読んだことがありまして、そのときも「詩のような小説だな」と、文章の美しさに陶然としたことを覚えています。
今回の文庫本では、訳者の斎藤真理子さんによる「『すべての、白いものたちの』への補足」、平野啓一郎さんによる解説「恢復と自己貸与」を収録されており、読解をより深めてくれそうです。
紙の文庫版のほうはいま急ピッチで印刷中でしょうから、いますぐ読みたいという方は電子書籍で読むのがお勧めです。
そして引き続き鈴木晴香さんの「夜にあやまってくれ」を読んでいます。
心にしみる歌が多くてどんどん付箋がなくなっていきますが、いま読んでいるのは表題作にもなっているこちら。
悲しいと言ってしまえばそれまでの夜なら夜にあやまってくれ
夜にあやまってくれという結句が効いています。
そして半分ほど読み終わったのが、穂村弘さんの「短歌という爆弾」。わかるところとわからないところがあって、これから何度も読み返すんじゃないかと思っています。
そして、もうひとつ穂村さんの歌集『手紙屋まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ』を読みはじめています。
ということでいま読みたい本、読んでいる本7冊をご紹介しました。
(おはよう短歌、やってます)
私はこの9月から、X(旧Twitter)で「#おはよう短歌」という活動を始めました。
毎朝「#おはよう短歌」のハッシュタグとともに、朝にちなんだ短歌を投稿…しています。
とはいえ「おはよう短歌」と言いつつも私も遅くなることがありますし、投稿する時間は特に決めていません。
朝、昼、晩、いつでもOKです!
短歌を通して、一日を気持ちよくスタートしたり、心をリフレッシュしたりしませんか?😊
ご興味のある方は、ぜひXで「#おはよう短歌」と検索してみてください。
フォローもお待ちしています! https://x.com/toto_books
皆さんのスキやフォローにいつも励まされています。
本当にありがとうございます!
皆様にとって、「誰もが心の疲れを癒やし、そして再出発に向けて力を蓄えるための場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いします🙇
最後まで読んでいただきありがとうございました。