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今日見つけた本&読みたい本#8 本日はギリシア哲学とハン・ガンさんから私を呼ぶ声が。

こんにちは! 生きづらい社会の中で、心がスッとラクになる「言葉のお守り」をお届けするつくだ@書籍編集×作家です。今日も積ん読人生を歩みつつ、パソコンに向かって短歌を書いてます。

ノーベル文学賞をハン・ガンさんが受賞して以来、ずっと迷い続けていたのですが、河出文庫の「すべての、白いものたちの」を電子書籍で買ってしまいました。すると、お勧め本にまた私の積ん読欲求を刺激する本が。

ついでに面白い本はないかなと探すと「あるわあるわ」で、またもや「ほしい本リスト」が積み上がってしまいました。

今日はそんななかから3冊ご紹介したいと思います。

まず一冊目はこちら!

岩波文庫の目録を見て、「面白そうだな」と思っていたディオゲネスのギリシア哲学者列伝が復刊されました! ※アマゾンさんのこの価格は、古書店が出品しているプレミアがついた価格です。書店では3分の1程度の価格で手に入ります。ですのでほぼこの金額で、全3巻揃うと思います。

原題は「哲学において著名な人々の生涯およびその学説」といい、全部で八十二人の哲学者をとり上げる。ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ピュタゴラス、エピクロスなどが登場。この種の文献のうち現存最古の貴重な史料であるとともに、ふんだんにちりばめられたエピソードが無類の読み物となっている。

アマゾン内容紹介

ギリシアの哲学者といって、私が頭に浮かぶのは上記の内容案内に出てくる哲学者くらいです。この案内を見て驚いたのは、それ以外に77人もの哲学者がいたという事実です。

哲学に興味のある方なら、面白く読むことができる本ではないでしょうか

そしてもう一冊はこちら。

大坂の出版社LLCインセクツさんが刊行しているIN/SECTS Magazineの中でもスマッシュヒットを記録した vol.13「NEW BOOK SHOP CULTURE」とvol.16「本をつくる」を合本したものです。雑誌の合本版というとBRUTUSさんの読書特集号が有名ですよね。

あちらは本の紹介を主体とした合本版ですが、本書は「どうやって本が生まれ、そして私たちの手に届くか」を、全国の出版社や書店を印刷会社などを取材して紹介したものです。

目次がもう凄いんです。皆さんご準備はいいですか?

目 次 ▶︎地方発がおもしろい〜ローカルパブリッシャーを尋ねて〜 兵庫県神戸市 Re:S 藤本智士さん  滋賀県長浜市 能美舎 堀江昌史さん  日本屋久島 Kilty BOOKS 国本真治さん  岐阜県美濃市 mmbooks 服部みれいさん  京都府京都市 さりげなく 稲垣佳乃子さん  神奈川県真鶴町 真鶴出版 川口 瞬さん  大阪府大阪市 どく社 末澤寧史さん 多田智美さん 原田祐馬さん  福井県福井市 fu プロダクション 堀一心さん 川端麻衣子さん 黒川拓夢さん 長野県長野市 風旅出版 徳谷柿次郎さん ▶︎ひとり出版の先輩に聞け! ▶︎まだまだあるぞ 地方発がおもしろい 京都府京都市 Ambooks 兵庫県加東市 スタブロブックス 京都府京都市 英明企画編集 大阪府大阪市 屋台本出版 香川県高松市 万葉社 神奈川県三浦市 アタシ社 神奈川県鎌倉市 港の人 長野県上田市 バリューブックス・パブリッシング 京都府京都市 灯光舎 福岡県福岡市 書肆侃侃房 ▶︎出版リアル放談 レーベルって楽しい!! ミシマ社代表 三島邦弘×夏葉社代表 島田潤一郎×三輪舎代表 中岡祐介 ▶︎ZINE ZINEさせて ゆ novation のZINE探訪 ~荻窪Titleへ~ バーバリアン・ブックスの歩み こんな ZINE はいかが? 編集部のおすすめ ▶︎漫画 「本づくりの4コマ漫画」 あおむろひろゆき 「にぬき・ビール・デマエ」の作り方 スケラッコ ▶︎これぞ印刷のニュースタンダード 高山活版社/京都昌幸堂 江戸堀印刷所内小さな出版と本の研究室 関西の小さな印刷所 ▶︎教えて小田さん 本づくりからその先へ。リソグラフの可能性 ▶︎編集部が注目するインディペンデントな出版社・ブックメイカーズ84 ▶︎ブックメイカーが考える「本を売る」 SHUKYU Magazine の場合 緊急アンケート 「突然ですが、みなさんどうやって本を売ってます?」 温度/つくづく/百万年書房/sakumotto/オフショア ▶︎ブックフェアへ行こう! 教えてホッパーズ! 僕、私のブックフェア事情 全国各地で開催中! ブックフェア案内 ブックフェアマップ付き ▶︎ガケ書房の頃からホホホ座へ ▶︎僕が鳥取で汽水空港を営む理由 モリテツヤ ▶︎ストリートな ZINE SHOP voyage kids / Dig a Hole Zines ▶︎な夕書的 古本屋の営み方 ▶︎私とシカク スズキナオ ▶︎本屋開業(予定)記念! ノック3番勝負 ▶︎編集部が注目する BOOK SHOP ▶︎ニューカバーインタビュー竹本侑樹(イラストレーター/画家) ▶︎neshina room ▶︎コラム「秋の課題図書」 森本アリ/堀部美奈子/長坂有希 寺町友秀/佐藤菜摘/KIKI

Amazon内容案内

すみませーん。皆さんだいじょうぶですか? ついてこれてますか? 引用が長くて本当にすみません。でも、独立系の書店や個性的な出版社が気になるという方と、この圧倒的網羅感を共有したく、引用しました。

今後出版社はいわゆる大手のメガ・パブリッシャーと、個性的な本をじっくり売っていくひとり出版社的な出版社に別れていくともいいます。本書は後者の出版界を知るにはうってつけの雑誌だと思います。

そして3冊目は、こちら。

日本SF作家クラブの会長であり、怪奇と謎と幻想が詰まった書き下ろしアンソロジー集『異形コレクション』(光文社)で注目されている作家・アンソロジストである井上雅彦さんの短篇集です。

今回は現在では入手困難になった媒体に発表された作品を中心に、書き下ろしを加えた全13篇が収録されています。作品の魅力もさることながら、本書には小説創作者にとって嬉しいプレゼントがあります。

というのも、本書にはそれぞれの作品の創作意図とその手法を解説した「作者のコメンタリー」が掲載されているのです。作家として、そしてアンソロジストとして膨大な短篇作品を読み、そして書かれてきた経験に基づいた井上さんの解説は、創作にも役立つこと間違いなし。

怪奇と幻想の物語を書きたい方ならぜひお勧めです



さて、続いてはいま私が読んでいる本です。

まずは冒頭でも触れたノーベル文学賞を獲得されたハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』です。

以前に、図書館で単行本版を読んだことがありまして、そのときも「詩のような小説だな」と、文章の美しさに陶然としたことを覚えています。

今回の文庫本では、訳者の斎藤真理子さんによる「『すべての、白いものたちの』への補足」、平野啓一郎さんによる解説「恢復と自己貸与」を収録されており、読解をより深めてくれそうです。

紙の文庫版のほうはいま急ピッチで印刷中でしょうから、いますぐ読みたいという方は電子書籍で読むのがお勧めです。

そして引き続き鈴木晴香さんの「夜にあやまってくれ」を読んでいます。
心にしみる歌が多くてどんどん付箋がなくなっていきますが、いま読んでいるのは表題作にもなっているこちら。

悲しいと言ってしまえばそれまでの夜なら夜にあやまってくれ

夜にあやまってくれという結句が効いています。


そして半分ほど読み終わったのが、穂村弘さんの「短歌という爆弾」。わかるところとわからないところがあって、これから何度も読み返すんじゃないかと思っています。

そして、もうひとつ穂村さんの歌集『手紙屋まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ』を読みはじめています。

ということでいま読みたい本、読んでいる本7冊をご紹介しました。


(おはよう短歌、やってます)

私はこの9月から、X(旧Twitter)で「#おはよう短歌」という活動を始めました。

毎朝「#おはよう短歌」のハッシュタグとともに、朝にちなんだ短歌を投稿…しています。

とはいえ「おはよう短歌」と言いつつも私も遅くなることがありますし、投稿する時間は特に決めていません。

朝、昼、晩、いつでもOKです!

短歌を通して、一日を気持ちよくスタートしたり、心をリフレッシュしたりしませんか?😊

ご興味のある方は、ぜひXで「#おはよう短歌」と検索してみてください。

フォローもお待ちしています! https://x.com/toto_books


皆さんのスキやフォローにいつも励まされています。
本当にありがとうございます!

皆様にとって、「誰もが心の疲れを癒やし、そして再出発に向けて力を蓄えるための場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いします🙇

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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つくだとしお|書籍編集者×作家
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