
2025年1月の読書記録(読書記録その40)
2月に入り受験シーズンが本格的にスタートしました。2月1日の都内私立中入試を皮切りに、3日の都立中高一貫校適性検査、10日からの私立高校一般入試、21日の都立高校一般入試と続きます。
そんな中、2月3日に行われた都立中高一貫校適性検査(入試とは言わないことになっているようです)の適性検査Ⅰ(いわゆる国語、適性検査は複数の教科をまとめて出す教科横断型のため、番号が振ってある)で出題されたのがフッダーの画像。まさか小説が出るとは。しかも去年発売され、本屋大賞にもノミネートされた恩田陸さんの『spring』。ノーマーク。
そして問題を解いてみると、解答候補が複数。部分点のチャンスがありすぎて点数に差が付かなさそう……。
私の見立てですが、今年の適性検査はⅡ(算数・社会・理科のデータ分析中心)・Ⅲ(論理的思考がっつり算数)の差で合否が決まりそうです。
前置きはさておき、今月も読書記録から投入していきます。
2025年1月に読んだ本
『「あなた担当の神様」のみつけかた~人生を変える産土神社の守護』真壁辰郎
『答え合わせ』石田明
『読書をするときは傍にノートを用意しましょう』アキナ
『神様に呼ばれる神社参拝』市口哲郎
『論理的思考とは何か』渡邉雅子
『国民総株主』前澤友作
『書く瞑想』古川武士
『駆け出すことができるかよ』tomo
『林檎だったころの記憶はもうなくて』工藤結日子
『小夜更けて』今宵はここまでに
『燈台出版 vol.1』翔・カンダ・en
今月紹介するのは:『答え合わせ』石田明
2008年のM-1グランプリ王者・NON STYLEのボケ担当(いつも白い服装をしているヒョロヒョロなほう)の石田明さんの著書。
石田さんは中学生のころから漫才を分析し、M-1を制覇したときも自分たちの漫才のシステムにマイナーチェンジを取り入れ、今もなお面白い漫才を突き詰めている「漫才の哲学者」。吉本興業の養成所「NSC」でも講師を務める。
そんな中で漫才・M-1などについて石田さんが考えたことを一冊にまとめている。帯にも書いてあったが、令和ロマンの髙比良くるま曰く「NSCの講義1年分の価値がある」、またナイツの塙宣之漫協会長曰く「これを読んでおけばM-1獲れたのに」、そして博多華丸・大吉の博多大吉先生曰く「これ暴露でしょ」という一冊らしい。
石田さんにとって、漫才は「偶然の立ち話」、舞台に立ってまず話す「つかみ」はお客さんの緊張をほぐすもの。そしてM-1は「THE MANZAI」によって「面白いだけでも上手いだけでもダメな笑いの競技」となったと述べている。
ちなみに昨年末のM-1グランプリは令和ロマンが史上初の連覇を果たしたが、これには石田さんの金言(昨年か一昨年か忘れたが)も関わっているそう。
他にも石田さんが漫才をする上で大切にしていること、相方井上裕介さんのこと、M-1の審査のこと、石田さんなりに分析した現在の漫才の潮流とM-1ファイナリストの特徴にについても書かれている。
今年の本屋大賞について
今年も本屋大賞の季節がやってきました。2月3日にノミネート10作品が発表されましたが、私が読了していたのは宮島未奈さんの『成瀬は信じた道をいく』のみ。そしてBOOK・OFFでgetできたのは恩田陸さんの『spring』のみ。あとは紀伊國屋書店新宿店で購入。いやぁ、本の値段が上がっている……。これから発表日の4月9日までに10冊コンプリートして予想しなければ!
ノミネートされたのは
『アルプス席の母』早見和真
『カフネ』阿部暁子
『禁忌の子』山口未桜
『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ
『小説』野﨑まど
『死んだ山田と教室』金子玲介
『spring』恩田陸
『生殖記』朝井リョウ
『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈
『人魚が逃げた』青山美智子
こうしてみると青山美智子さんが5年連続でノミネートされているのが凄すぎる。
さいごに
次回ですが、2月中に作成できれば文学フリマまたはZINE2024下半期のまとめを、できない場合は2月の読書記録になると思われます。
ではでわ