「新たなイケメンを探していくことにやりがいを感じます」TLマンガの編集者3人が語るマンガ編集者の仕事とは?
こんにちは!CLLENN公式noteです。
デジタルマンガ編集者100人採用プロジェクトを進めている弊社ですが、今回は、マンガ編集未経験で入社した3人を、社内の雰囲気や働き方から編集業務で難しいことなどを思う存分語ってもらいました。
同じく未経験でマンガ編集に興味がある方は必読です!
プロフィール
ゲーム業界から転職も CLLENNに入社したキッカケは?
ーーみなさんマンガ編集業務は未経験で入社したと伺いました。特にTさんはゲーム業界から転職したそうですが、キッカケは?
編集T:
前職では乙女ゲームのアプリの運営や物語を作る仕事をしていました。当然のことながら、ゲーム業界は周りがゲームオタクばかりだったんです。だけど、私はそこまでゲームは好きじゃないと気づいたんですよね。それが転職のキッカケでした。お話づくりは得意だったので、その長所を活かせる仕事はなんだろうと考えたときに、マンガの編集であれば活かすことができると思い、転職を決めました。
ーーなるほど。マンガ編集者って未経験OKの求人が少ないですよね。みなさんの時はどうでしたか? また、CLLENNに決めた理由はなんでしょうか?
編集T:
未経験OKの求人は何個かありました。そこで一番最初に受かったところがCLLENNだったんです(笑)
面接官の印象がとてもよかったんですよね。楽しい雰囲気の面接だったので、会社の雰囲気もいいかなと思い、決めました。
編集S:
私も新卒未経験で入社したのですが、面接の雰囲気、よかったです! 私もそれが決め手でした。私の場合、他社もいくつか受けていて、どこの会社でも必ず「オフィスを見学させてください」と言って、見させていただいていました。他社だと、雰囲気が暗いところが多かったんですよね。そんな中、CLLENNは、社員の人が積極的に挨拶をしてくれて、明るい雰囲気でした。そこが「いいな」と感じ、入社を決めました。
編集K:
私のときは社長の布川が面接を担当してくれたのですが、明るくラフな雰囲気で話しやすかったです。
全員が協力的な雰囲気で、ワークライフバランスが取りやすい
ーー編集者は「多忙」というイメージがありますが、ワークライフバランスは取れていますか?
編集T:
私は子どもがいるので、時短勤務をさせてもらっています。正確に言うと裁量労働制なので、時短ではないのですが。週1だけ出社してあとはすべてテレワークです。9時半から16時半まで仕事をして、あとは子どもの世話をしつつ、何かあったら臨機応変に対応するみたいな働き方をしています。ある程度、自分の中で仕事量を決められるので、自分の日常が崩れると思ったら、仕事は増やさないようにすることもできます。だから、子育てと両立できていますね。
編集K:
そうそう。仕事量を自分でコントロールしやすいのもあるし、周りにも助けを求めやすい環境ですよね。「今いっぱいいっぱいなんで」とか。編集アシスタントもいて、協力的なので。
ーーKさんは一日どのくらい仕事をしているのですか?
編集K:
Tさんよりちょっと長いくらいですね。9時半から18時半まで。作家さんの中には、夜型の方もいらっしゃるので、夜に打ち合わせが入ることもあります。そういう場合は、「夜に打ち合わせが入っているので、早めに上がります」と言ってバランスをとっています。
編集S:
私もKさんと同じ時間帯で働いています。キャパオーバーになったらアシスタントだったり、チームのメンバーで協力して分担したりもできます。「無理だったら言ってね」と声をかけてくれる人がいるので、すごくやりやすいなと思います。そういう人間関係はできていますね。
ーー編集アシスタントがいるのは心強いですね。
編集S:
そうですね。密にコミュニケーションをとっているので、気軽に話せる仲です。
編集K:
アシスタントは専属ではないのですが、作品ごとに担当が分かれています。だから、お話作りで行き詰まったときに、アシスタントと相談できるところもいい点ですよね。
ーー好きを仕事にしていると、プライベートでも仕事のことを考えてしまいそうですが、仕事との距離はどのようにとっていますか?
編集K:
普段から映画やドラマを観ているのですが、仕事のための作品は平日に観るようにしていますね。趣味のものを土日に観ているときは、「仕事に使えそうかも。いいな」と思ったらメモる程度に抑えています。「この設定使えそう」とか、「この主人公が可愛いから作家さんに描いてもらいたい」とか、作品を観たら推しポイントを作って、作家さんに相談しています。
編集T:
私はプライベートも仕事も全然気にせずに、マンガを読みまくっていますね。
ーー疲れないですか?
編集T:
疲れないです。
編集K:
電子ですか?
編集T:
電子でも紙でも読みます。
編集K:
私は電子のマンガは平日しか読まないです(笑) 土日は全部紙ですね。
編集S:
私は正直、土日にTLジャンルのマンガを読まなくなっちゃったんですよ。もちろん平日仕事のときは、市場を掴むためにも読んでいます。プライベートでTLを読むとコマ割りが気になったりして、集中して読めなくなっちゃって。でも、それに対して寂しいとかはなくて、土日は今まで触れてこなかったものに触れて楽しんでいます。例えば、映画やアニメを観たり、美術館に行ったり。友達と遊んだときに面白い会話があれば、「あ、これ材料にできる」と会話をメモして作家さんにお話したりしています。土日の過ごし方が、引き出し作りになっていますね。
イケメンに対する認識のズレ、伝え方……編集業務で難しいこと
ーー編集業務で難しい作業はなんですか?
編集K:
作家さんとの、目指す作品の認識の違いですかね。こちらは、作家さんにお仕事を依頼する前に、作品を拝見させていただいて、この作家さんだったらこういう作品を描けそうだよな、などとある程度妄想を膨らませてから打診をするんです。でも、実はそこは作家さんにとってはいいと思っているポイントではないことも……。あとは、TLや女性向けマンガってイケメンを描く必要があるので、イケメンに対する認識がズレていると苦戦しますね。
ーーイケメンに対する認識……!
編集K:
はい。そこが一番重要だと思っています。そこが一致する作家さんとは話がスムーズに進みますね。「この作家さんだったらもっとこういうイケメンが描けそうかな」など、新たなイケメン探しをしていくことが一番大変ですが、やりがいを感じます。
編集T:
私はネームですね。作家さんにこういうものを描いてほしいと思っても、私自身に画力がなさすぎて伝えるのが難しいんですよね。ネームを読んで「これは違うな」ってわかるんですよ。良くなる方法もわかるのですが、それをビジュアルで詳細に伝えにくくて、もどかしさを感じています。
ーー作家さんに「ここをこうしてほしい」と伝えるのってとても気を遣うことだと思います。
編集K:
そうですね。特にリモートの時代になると、一度もお会いしたことのない作家さんで、なおかつ新人さんとなると、どうしても時間がかかってしまいますね。
編集T:
めちゃめちゃいますね。会ったことのない作家さん。
編集S:
声だけのやり取りで信頼関係を築くのは本当に難しいです。でも、売れるためには伝えないといけないこともある。作家さんを傷つけないように、伝え方には本当に気をつけています。最初は何回もすれ違っちゃったりして、しんどいかもしれません。
ーー伝える時に工夫していることは?
編集K:
例えば、こういうコマを描いてほしいと思って、参考資料の画像を送ることがあるのですが、そういうことをされるのが嫌な作家さんもいます。そういう方には、頑張って口頭と棒人間を描いて伝えています。
ーー絵で一生懸命伝えるんですね。
編集K&T:
そうですね。描きますね。
編集K:
やっぱり描いたほうが伝わるので。男子のここの指をもうちょっと大きくとか、男っぽく筋っぽくとか。
あと、新人さんだったら作画が崩れやすかったり、構図が同じものになってしまいがちなので、描いて伝えたほうが早いですね。でも、絶対に否定はしないようにしています。「これもいいんですけど、こっちのほうがいいです」みたいな言い方をするようにしています。
編集S:
でも、2、3回言っても直らなかったらそれはもう作家さんのこだわりとして受け入れています(笑)。私が思う「売れる」「売れない」は個人の感覚でしかないので、それよりもむしろ、そのあとの作家さんとの信頼関係を優先していますね。
編集K:
信頼関係が一番大事ですからね。作家さんの中でも、原稿料の条件よりもこの編集さんと一緒に作品を作りたいから…と相性を優先する方も結構いますし。
何かに熱中しているオタク気質な人、求ム!
ーー最後にどんな人と働きたいですか?
編集T:
「人がいい」人ですね。うちの会社に入社したときに、みんな人がいいなと思いました。だから対人関係のストレスがないんですよね。
編集K:
攻撃的じゃないというか、みんな協力的なんですよね。相談したらみんな手を止めて相談に乗ってくれます。社長でも相談したら手を止めて聞いてくれますよ(笑)コミュニケーションを取るのが好きな人がいいですね。
編集S:
自分の意見を伝えるだけじゃなくて、他の人の意見も聞く力がある人がいいなと思います。じゃないと、作家さんと一緒に作品作りをしていくのは難しいですよね。自分の意見だけを通したい、だと難しい。あくまでも、メインで作品を作っていくのは作家さんなので、それを手助けする姿勢を持っている人がいいな。
編集T:
あと、受け身だと合わないかもしれないですね。自分から声をかけて作家さんを探したり、スケジュールを組んだりしていくので、受け身だと「何も作品が出てないけど、どうした?」という状況になってしまうかもしれません。
編集K:
でも、電子のマンガに少しでも興味があればそれが一番かなと思います。年齢とか気にせずチャレンジしてみてください。
編集S:
何か一つのことに熱中している人もいいですよね。マンガじゃなくてもアニメでもなんでもいい。オタクって最強だと思っているので。熱い気持ちを、何か一つに注ぎ込んでいる人が来てくれたら楽しくお話できそうだなって思います。
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