【詩】並木通りにて

あの時まで

通っていた道

何もかわってないように思えた

そのかわり

僕はずいぶんと

変わってしまったけれど

あなたは

あの頃のままですか

それとも……

そんなことが浮かんで

慌ててかき消すために

僕は足元に目をやった

いくら磨いても取れない

汚れのついた靴

何度結んでもほどける

紐が千切れた靴

ショーウィンドウのマネキンだけが

優しく僕を見てくれていた

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