おいおい日記 地獄に仏のバス路線
私はロングスリーパーで低血圧で、現役で賃労働をしていた頃は毎朝が地獄だった。起きるのがとても大変で、その当時どうにか仕事を続けられたのは家の前にバス停があったからだ。
とにかく1分でも長く寝ていたかった。8時21分のバスに乗るために8時5分に起きるという荒技も使った。近くに踏切があり、次のバス停までの距離がとても短かったので、踏切で止まっているバスが見えた時はモタモタと走ってどうにか追いつけた。
さらに幸いだったのは始発駅が近いバスだったこと。いつも同じ席に座れた。目的地に着くまで、ボーッと半分眠ったままでいられた。あのバス路線がなかったら、あの頃の朝はさらに地獄になっていただろう。
ハードな通勤タイムだったが、さらにさらにおまけの楽しみがあった。息子の通学路とバス路線が重なる場所があり、タイミングがよければ少しの間、自転車に乗って通学中の息子の姿が見ることができた。そんな日はちょっと得した気分になれた。(親バカ。)
3年ほどお世話になった「地獄に仏のバス路線」はもうだいぶ前になくなった。今は毎朝、好きな音楽を聴きながらゆっくり伸びをしてカーテンを開けている。
(今日も一日、小さくがんばる🍀)