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高橋啓さま翻訳 [フランスの女]第一話から第8話 ゆっくりと読ませて頂きます。 ⛩巫Note:5次元量子世界
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【世界支配構造まとめ:世界を動かすイルミ部族/組織/企業/セレブ達の組織構造(御三家/イルミナティ/米ハリウッド/日本芸能まで実名公開!)】 世界を動かす仕組みのトップにいるのは、以下の御三家と言われる。 下で記述するイルミナティ13家の中でもTOP層の御三家だ。 ●シェルバーン一族 ●タクシス一族 ●サヴォイ一族などのヨーロッパ貴族(総称:黒貴族) ➡総資産が京を超えるとされるロスチャイルド家でさえもあくまでも金庫番にしか過ぎない 【仏・ロスチャイルド/米・ロック

【闇の政府:ディープステート(DS)の人類支配の考え方と目標とは... ... ...??? 🌸世界最大の秘密‼yap遺伝子を大暴露(あなたは純正日本人ですか?)🌸】

【闇の政府:ディープステート(DS)の人類支配の考え方と目標とは... ... ...??? 🌸世界最大の秘密‼yap遺伝子を大暴露(あなたは純正日本人ですか?)🌸】 ★創設者:ジョン・D・ロックフェラー(スタンダード・オイル創始者)の考え方で世界の見え方が変わる★ <DS:ロックフェラー家の人類支配の考え方> ロックフェラー家/財団:世界的な財閥で石油業や軍事産業、金融業など様々な企業を傘下に収める。モルガン財閥、メロン財閥と並ぶ米国三大財閥の一角 ★創設者:ジョン

エロスの画家・高橋秀の物語(1)【アートのさんぽ】#08

第二次大戦後の日本美術を見るなかで、非常に特徴的なことがある。 それは、日本でデビューして評価を得た後に外国に渡り、現地においても一定の評価を得て国内外で活躍する、いわゆる国際的な画家たちの存在である。 戦前においては藤田嗣治や国吉康雄など数人がいた程度であったが、戦後は相当数を数えることができる。アメリカには河原温、荒川修作、草間彌生、靉嘔などが渡り、フランスには菅井汲、今井俊満、堂本尚郎など、イタリアには高橋秀をはじめとして、豊福知徳、吾妻兼二郎といった作家たちが渡った。

フランスの女(その1)

 今回もまた、旧ブログ(新十勝日誌)からの転載です。最終的には六回連載されたものです。しばらくお付き合いください。 *  新たな試みに挑戦しようかと思います。何回続くか見当がつきませんが、一冊の本のハイライトシーンを選んで、このブログで紹介しようという試みです。  本のタイトルは『フランスの女』(早川文庫、一九九五年)。表紙にはレジス・ヴァルニエ著、高橋啓訳と記されているけれども、この本は通常の翻訳作品とはちがうので、少し説明します。  レジス・ヴァルニエという著者につい

フランスの女(その2)

(今回も引き続き、旧ブログからの転載です)  じつは前回引用した『フランスの女』の冒頭部分は、原作の映画にはないのである。二十数年も経った今では、当時何を考えていたのか、はっきりと思い出すことはできない。ただし自分で書いた文章なので、その根拠を推測したり想像したりすることはできる。映画の冒頭場面は、前回引用した文のあと、アステリスク(*)を挟んで、次のように文章化されている(自分で書いたのに他人事のようですが)。  そう、映画はこの場面から始まるのである。主人公ジャンヌと

フランスの女(その3)

(「フランスの女」の続編です。前の前のブログに六回続くと書きましたが。ちゃんと数えてみると八回です。こればかり続けると、この note 自体がどこへ行くのかわからなくなるので、新規書き起こしのテクストとサンドイッチにすることにしました) *  さて、こまった。  というのも、自分で書いたものなのに、時間が遠く隔たってしまったために、どうやってこんなものを書いたのか、わからなくなってしまったのである。  文庫版で二百六十ページの小説。そんなに長いとはいえないけれども、短くも

フランスの女(その4)

(「フランスの女」の転載はまだ続きます。このノヴェライズを書いたときの決死の覚悟のようなもの、そしてその抜粋を再構成して旧ブログに連載したこと、そしてさらにここにもまた転載していること。この執着はどこから来るのか、さすがに自分でも唖然としつつ、そのうち何かが見えてくるだろうと。まぁ、もう少しお付き合いください) *  今、隣の寝室で鳴っているのは《ラズモフスキー第三番》。いつも音楽は隣の部屋から流れてくるようにしている。奇妙な習慣ではあるけれど。  なぜまたベートーヴェン

フランスの女(その5)

 前回(フランスの女・抄—その4)は、第二章の終わりの場面——ルイとジャンヌが間借りしている大家のアンドレアス・ベレンスの死を悼む息子のマチアスがベートーヴェンの弦楽四重奏曲《ラズモフスキー三番》を電蓄で鳴らす場面——から書きはじめて、冒頭部のジャンヌが美しく着飾る場面に遡行するという形で書いてしまったために、ベルリンにおけるフランス駐留軍とソ連駐留軍の合同舞踏会でのジャンヌの怪しいほどの美しさとルイの異様なまでの嫉妬、そしてジャンヌの二度目の妊娠と出産——今度こそおれの子だ

フランスの女(その6)

(再録の続きです。補足の説明などありません。ヘッダーの写真がすべてを物語っているので) *  この一文が自分ではなんとなく気に入っている。ナンシーに行ったことはない。だから、実態を反映しているかどうかはわからない。フランスの東北地方ロレーヌの古都だから、たぶん夏は暑いけれど短く、秋はあっというまに過ぎ去って、冬は乾燥して寒いだろう。つまり北海道の気候、とりわけ自分の生まれ育った帯広の気候に重ね合わせたのである。  ジャンヌは息子のアントワーヌの手を引いて、この短い秋に彩ら

フランスの女(その7)

(旧ブログからの再録七回目です。裏話のようなものは並行する投稿に書きます) *  これはジャンヌが見た風景ではない。映画に映し出された光景でもない。実際にこの目で見た風景だ。ジャンヌとルイが見たシリアの砂漠ではなく、サハラ砂漠の光景ではあるけれど。  先を急ぎすぎている。ジャンヌとルイの、そしてマチアスの物語に戻ろう。  ナンシーで激しい化学反応のような交わりを経験したジャンヌとマチアスは、駆け落ちの覚悟を固める。  しかし、この駆け落ちは無言で決行すべきだった。良くも悪

フランスの女(その8)

(これで連載の再録も最後です。四年前にこれを書き終えたときの感慨は今も同じです)  これを最終回にしようと思う。そもそも八回も連載するとは想定していなかった。三回か四回、長くても五回くらいに考えていた。さすがにくたびれてきた。前口上を長々と書いている場合ではない。さっそく本題に入ろう。  ジャンヌはどうなったか? ジャンヌとルイは? ジャンヌとマチアスは? ジャンヌもルイも、シリアに居残れるわけがない。現地の駐在武官の妻が不倫をしただけでなく、三角関係の果てに夫に重傷を負