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長野市の元紙問屋の三代目。第二創業でコワーキングスペース&シェアオフィス TERMIN…

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長野市の元紙問屋の三代目。第二創業でコワーキングスペース&シェアオフィス TERMINAL51°(ターミナル・ゴーイチ)開業。ウェルビーイングな社会づくりの拠点を目指して社会構想大学院で研究中

最近の記事

社会関係資本

コワーキングスペースのコミュニティの関係性を調べていたら 社会関係資本という言葉に行きついた。よく聞く用語だがきちんと調べたことがなかった。 資本には経済学から生まれた人的資本(スキルや教養など)、心理学に由来する心理的資本(モチベーション)、そして社会学の言葉で社会関係資本(ネットワーク)がある。それぞれ社会のリソースを活かす上でとても大切な概念なので後日改めて整理したい。 社会関係資本の提唱者であるアメリカの政治学者ロバートバットナムによれば、 と定義される。 これ

    • 日本が世界に誇る知の巨人

      社会構想のデスクリサーチで宇沢弘文氏の「社会的共通資本」を読了。 宇沢弘文氏は「社会的共通資本(Social Common Capital)」の概念を提唱した方です。それは、 「ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置」 であると説明されています。 社会的共通資本は3つの分野を規定しています。 自然環境(海や森林、大気や資源) 社会インフラ(道路や交通機関、上下水道、電力、ガスなど公共施設)

      • ディベロップメント・トラスト

        50年以上の倉庫と元紙問屋事務所をリノベーションして開業したTERMINAL51°が次に目指しているのがソーシャルインキュベーション。近い事例として企業と行政と市民団体が連携する英国のディベロップメント・トラスト(DT)を知りました。DTは「小さな政府」が推し進められたサッチャー政権時代(1979‐1990)を背景に発達してきたガバナンス型まちづくりの事業体とされています。ロンドン発祥でイギリス全土に約1000箇所にも広がっています(2020年2月時点)。 TERMINAL

        • 夏季休講中のデスクリサーチ

          休講中期間をインプットに充てています。 院での学びはセミナーのようなハウツーとは異なり研究であること。 「問い立て」「先行研究」「仮説」「検証」の連続的活動だと思っています。 いきなりソーシャルビジネスのプランを挙げ始めるのではなく (楽しい作業ではあるが) まずは経済・社会の歩み、ありかたから考えます。 前職では紙という大量消費材の販売をしていました。数量こそ命。利益より売上高。「販売は金額ではなく量でもつかんでください」と指導を受けたものです。また、卸売業でしたのでフ

        社会関係資本

          夏季休講 前期の振り返り

          気が付けばあっという間に夏季休暇。東京通いも一休みです。 先週まで課題ラッシュで大変でしたが、 「コワーキングスペースコミュニティによるソーシャルビジネス創出とグローバルネットワーキング」 という自身の研究に重ねて取り組むことでモチベーションが上がり、体系的な理解が深まりました。ここで24年前期に履修した科目を整理しておきます。 ■社会構想概論 過去の社会構想や現在活躍する第一人者による講話に触れ研究計画をアップデート。社会構想全体を貫く大きな問いと、補完する問いの整理

          夏季休講 前期の振り返り

          読んで 書いて 読んで 書いて

          連休もあっさり終わり 夏日もちらほら 毎講義のコメントシート(課題)が追いつかないです 産業社会学概論 社会政策概論 総合政策概論 公共哲学。。。 SNSに慣れきっているので600文字のボリュームが出ない 講義を聞きなおし 理解し 問いを立て 論理を組み立て 根拠を検証する だんだん何のコメントを書いているのかもわからなくなる まあ、自分を追い込むために入ったのでこうでないと 先生方から紹介される書籍が興味深い 選書眼がちがいますね これも学び 画像は自社で運営す

          読んで 書いて 読んで 書いて

          本格講義開始

          30年ぶりの大学講義。定義、論理、根拠、、、「論」とはこういうものだったなーと懐かしく聴いています。 そして社会人として様々な活躍をされている皆さんなのでレベルがとても高く刺激を受けています。それは討論だけでなく例えばリモートで討論しながらパワポでさらさら可視化しながらまとめて見せるなど、道具の使い方まで見たことがない風景でした。(練習して今度どこかで試してみよう) 毎日仕事で考えていることが講義で語られている。同期からの質問も的を得たニクい質問ばかり。このシンクロはとて

          本格講義開始

          自分のためだけでなく、誰かのために

          noteのキーワード検索で大学院とひくと、たくさんの投稿があっておどろきました。それも研究だけでなく仕事や暮らしまで興味深いお話ばかり。とても励みになります。 今週はガイダンス週間として履修科目の紹介、論文を書く上で必要とされるスキルやルールなど学問としてのお作法を学びました。 専門職大学院は個人的な研究、資格取得のようなスキルアップではなく、研究成果を実社会に役立てていく「社会実装」を目的としています。 今までをまとめる、だけでなく、「これから」を考える場所が専門職大

          自分のためだけでなく、誰かのために

          社会構想大学院大学入学式

          長野市にある78年続いた紙卸商の3代目。印刷・出版用紙の卸売の傍ら、長野オリンピックの理念を継承する【長野灯明まつり】、農業体験を通じて中山間地の課題を知る【信州里山塾】を始めとてして様々な社会活動に参加して社会起業家の可能性を模索してきました。 ヒト・モノ・カネ、さらにジカンに制約があるボランティアではなく、本業(ビジネス)で社会課題を解決できたらもっと自由な活動で、推進力も増すのではないかとかねてから考えていました。 本業の派生で手掛けたオーダー紙袋製作事業の【手提屋

          社会構想大学院大学入学式