年齢差は誤差
年齢の上下をやたら気にする人っていますよね。
あと、社歴とか。
「あ、じゃあ学年で言うと1個上ですね」とか
中年になった身空で、まだ学年で言っちゃったりして。
でも、人としての熟成度合いって、実年齢と
ぜんぜん、まったく、一切、まるで、とんと、
相関しませんよね。
テロメアってご存知ですか。
わたしたちの体の中(染色体の端っこ)にいて、テロメアが長いと若く、短いと老けて見えたりするんですって。
その長短にはかなり個人差があって、テロメアが無くなると細胞が分裂できなくなって、死滅するそうです。
当然、テロメアを伸ばす研究はされてるんですが、人工的に伸ばすとガン化してしまったりするのだそうで、
わたしたちは老けるように、死ぬようにプログラミングされている、という話(前も何かの折にnoteに書いたかも…)。
それを知ったとき、なーんだ。
やっぱり年齢より個人差の方が大きいんじゃないかと思いました。
わたしは基本的に子どもがきらいですが、
(だってうるさいし、距離が近すぎるし、急に大きな声を出すし、めっちゃ自慢してくるし、思ったことをズケズケ言うし、わがままだし、わがままが通用すると思ってるし)
今までに一人だけ、気の合う子どもに出会ったことがあります。
高校生の頃だったか、一時の気の迷いとしか思えないのですが「幼稚園の先生になりたい」と思っていた時期があって(どうした?)
子どもを預かる仕事のお手伝いをしたときのことです。
(それで徹底的に子どもが苦手、且つ子ども相手の仕事に恐ろしく向いていないことを確信するに至るのですが)
2〜3歳の、ものすごく内向的な子どもでした。
繊細で、集団が苦手で非常に大人しく、集中するとずーーーっと同じことをしていました。
たまーに会話しながら2人で静かに遊ぶのは結構楽しく、少しずつ打ち解けて元に戻って、という一進一退を繰り返して、結局ほとんど距離を縮められない関係性も心地よかった。
空気感が合う、というのでしょうか。
段々「今シャベルを欲しているのかな」「次はバケツかな」とかを察することが出来るようになってきて、わたしたちは砂場で、さながら手術室の執刀医とオペ看のように黙々と作業をしていました。
周りからは「それ…面白いの?」と若干引かれていましたが、わたしは初めて子どもと気が合った!と感動していました。
考えてみたら、
うるさくて、
距離が近すぎて、
急に大きな声を出して、
めっちゃ自慢してきて、
思ったことをズケズケ言って、
わがままで、
わがままが通用すると思ってる奴って
大人にもいるわ…
(そして嫌いだわ…)
ヒトなんて、長く生きて100年。
何千年も生きる屋久杉とか、実質不老不死のベニクラゲに比べたら、ヒトの年齢差なんて誤差の範囲内です。
そんなの打っ棄って、一緒にいて心地のいい人と過ごしていきたいと思います。
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