ダイエットから摂食障害へ。拒食・過食166cm29kgで２度の緊急入院した記録その１

1.覚せい剤をやめてから激太り

覚せい剤をやめてから、２週間後にはすっかり依存もとれ、普通の生活にもどりつつあった。
だが、食べる量は今まで通り食べ、よく寝る生活をしているため、激太りした。
それまでダイエットとは無縁だったため、１日の摂取カロリーや食事内容なんて気にせず食べる事自体が覚せい剤をやっていた時よりも美味しく感じ好きになっていたので１日３食しっかり食べたあと、夕飯後のデザートにパンケーキなど食べていた。
活動量は家での仕事のままだし、ほとんど出かけずにいたせいもあるかもしれないが、体質が変わったのではないかと思う。心拍数も極端に減っただろう。
やめる食前にはすでに、夜中に甘いものやピーナッツバターにはまったりして166ｃｍ48～50ｋｇ位だったので、いわゆる、覚せい剤中毒の人のガリガリ体型というよりは標準体型だった。
やめてから、１か月～２か月ほどで１５キロほど太った。166ｃｍ、63ｋｇ。ピークは65ｋｇまでいった。びっくりするほど太ったが、周りに言われるまではあまり気にしていなかった。
ある日、また夕食の後にパンケーキを食べようと姉と話していたところに母が、「もうやめなさい、どうすんのこんなに太っちゃって」といった。
姉は「そう？そんなに太ってないよ」と言ったが、「よく見てみなさいよ、ブクブク太っちゃって大変なことよ」と重ねて言った。

そこで私は初めて、「私ってそんなに太ってるんだ！！！」と気づく事になる。
完璧主義者なところがあり、とても神経質な私が、決意する糖質制限ダイエット。
それが引き金でどんどんと恐ろしい摂食障害との長きにわたる戦いが始まることになる。