3 good things
ポジティブ心理学のセリグマン教授が提唱している、ストレスに強くなり、幸福度が上がるという「スリー・グッド・シングス」については昔から知っていた。夜寝る前に、その日にあった良かったことを三つ書き出すという方法である。何度かトライするも三日坊主を繰り返していたところ、五月末からまたはじめて、今回は二週間続いている。わたしにしては快挙なのだが、まだ二週間だからなのか、特に心身の変化は感じられていない。むしろ少し虚しいような感覚まで出てきている。
雨があがってよかったとか、お菓子がおいしかったとか、本当に小さなことをみつけて書くので、どうしても書けないということはない。ただ、わたしの幸せは、こういう三つの幸せとは別の次元にあるように感じられる。雨があがっても、お菓子がおいしくても、常に不安で、常にさみしい。誰かと雑談する。好きな本を読む。そうしている間も、不安でさみしいわたしはすぐそばにいて、じっとこちらをうかがっている。そうして楽しんでいる間も、暗い気持ちを抱えたわたしはここにいるんだよ、とでも言いたいようだ。「スリー・グッド・シングス」を続ければ、不安なわたしはいなくなるのだろうか。
わたしは心からの幸せを感じたい。だけど、不安とさみしさでいっぱいのわたしがどこかにいってしまうのは、それはそれでさみしいような気がする。それがわたしの本質なのではないかと思っているから。
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