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経営者・ビジネスリーダーの心技体とは?(第11講) ~経営者はイメージトレーニングするな!?③(完結)~

経営経験10年、心理学(NLP、神経言語プログラミング)歴20年、ボディメイク歴5年、MBAホルダーの心技体エクゼクティブコーチのあんそにです。

第九稿、第十稿からの続きで、経営者のあなたが「イメージトレーニング」の効果を最大化することを目的に記載しています。

人間は無意識的に毎日4-6万回のセルフトークを活用している。
4-6万回の無意識セルフトークを活用したのが、本当のイメージトレーニング。
意識的に行ったイメトレを無意識レベルに移行させた時に、本当のイメトレが始まる。

第十稿より

初夏のオープニングトーク:
8歳の娘は、8時20分まで教室に入らないと遅刻になります。家から小学校まで徒歩5分程度です。今朝も8時10分にまだ朝食を食べていました。妻が娘の髪の毛を編んでいました。

あんそに(私):花子(仮名)、昨晩、パパのオクトパストラベラー2(プレイステイション5のゲーム)をやってたけど、オーシュット(獣人の女の子)ってかわいいよね。いつも耳ぷるぷるしているよね。

(わざとボケて花子のリアクションを見ている…「急いでるから、関係ないこと今言わないで」等を期待)

花子:かわいいよね、尻尾もいつもフリフリしているしね。
ママ:花子!!遅刻するよ!パパは馬鹿なんだから相手にしなくていいの!

あんそに:(とても悲しそうな顔(変顔)をして、寂しそうな声で) 

写真はイメージです。「花子、花子もパパって馬鹿だと思う??」

花子の返事とは?!(文末に続く…)

では、意識レベルのイメトレをどうやって無意識レベルに移行させるのか?

方法はいくつかありますが、代表的なものは、アファメーション、瞑想、ビジュアライゼーション等とその「合わせ技」です。

私は、優秀な経営者になる志をもって、マネジメントスキルを学ぼうと35歳の時にMBAを、エクゼクティブMBAを43歳の時に取得しましたが、カリキュラムの中で認知科学や心を扱う時間が多いことに驚いたのを鮮明に覚えています。選択科目ですが、ヨガや太極拳のクラスもありました。そこから、瞑想やヨガに興味を持ち始め、欧米の一流経営者がMBAを取得したり、体を鍛えたり、コーチをつけることで心技体を磨いている実例もいくつも見てきました。

第一稿より

私の方法を「飽くまで一例として」紹介したいと思います。

Ⅰ. 意識的なイメージトレーニングを行う。(NLPの「チェーンプロセス」を自分流にアレンジしたワークです)

NLPチェインプロセスを利用したイメージトレーニング
  1. 現状の具体的な1シーンを五感を使って脳内で再現する。(①の位置)

  2. 3歩歩いて、ゴールの具体的な1シーンを五感を使って脳内で再現する(②)。その際生理現象が起こっているか確認する。(生理現象は然程起こらなくての一旦良しとする)

  3. 4歩戻って、過去の具体的な成功シーンを五感を使って脳内で再現する(③)。その際生理現象が起こっているか確認する。「テンション↑↑(あげあげ)」になれば成功。

  4. 一歩つづ、④→⑤→⑥→⑦→⑧と進み、その都度、具体的なシーンを五感を使って脳内で再現する。慣れないうち(もしくは初回)は、始める前は、⑤、⑥、⑧は浮かぶのか不安だと思いますが、③の位置で「テンション↑↑」になっているので、無意識が勝手に相応しいシーンを作り出してくれます。

  5. その後⑨から⑬を3回程度繰り返します。二週目、三週目は、各ポイント滞在時間を短くしていきます。一周目はじっくり味わうので各1-2分滞在しますが、二週目は10秒程度/ポイント、三週目は3秒程度/ポイントで回ります。早く回ることで、無意識レベルに落ちやすくなります。意識の情報処理能力は低いので(無意識の処理能力の2万分の1、第三稿参照)、意識では処理できなくなり、無意識的になっていくのです。二週目、三週目で、無意識が異なるイメージを上げてくる場合もありますが、それも楽しむ感じでどんどん進みます。

  6. 終わる位置は、「現在」、「ゴール」、「ゴールの先」のどこでも構いませんが(各々効果が多少変わりますが、大きなデメリットはありません)、「現在」で終えるのが、チェーンプロセスとしては通常形です。

経営者のあなたに質問です。

ここまで読んで、如何に感じましたか?

いやぁ、なんかわかる気がするけど、実際に一人で部屋で歩いたり、姿勢を作ったりするのは、面倒くさい…。ってか、そんなところを他人に見られたハズい。
子供は理論を理解しなくても好奇心で実践できるが、成人は理論を理解しなければ、本気で実践しようと思わない。

第10稿より

でも、ここからが本日の核心です。

Ⅱ. イメージトレーニング中に頭に浮かんだキーワードを、直後に紙に書き留める。そして、当日中に「未来日記(A4で1枚程度)」を記載する。

これを翌日に回したら、効果は半減します。私は、翌日に回してしまった経験も、当日にやり遂げた経験もどちらもありますが、翌日には8-9割は忘れています。また、臨場感が弱まっているので、未来日記の質も大幅に低下します。実体験です。

未来日記には、いくつかルールがあります。例えば、主語は「私」とする、ゴールは肯定的な表現とする、時制は「現在形」もしくは「現在進行形」にする、等。日本語的には読みづらい文章であっても、人に読ませるものではないので、気にする必要はありません。

Ⅲ. 100日間、毎日朝起きた時と夜寝る前に未来日記を読み返す。

起床直後、就寝直前のタイミングは、眠気を利用することで、変性意識に入りやすいからです。

変性意識とは、簡単に言えば、「無意識優位の状態」であり、「思考したことを無条件で受け入れやすい状態」、「集中しやすい状態」です。

意識優位の時は、未来日記をロジカルに分析し、反論してしまいます。

経営者のあなたであれば、日ごろから「職業的懐疑心」をフル活動させていると思うので、起床時・就寝前を特に逃さない事が大事です。

私は、今も毎日、起床直後にヨガをして瞑想しやすい状態を作り、未来日記を読んで、瞑想します。全部で30分のモーニングルーティングです。就寝前は、未来日記だけを読みます。

瞑想は、また今後の稿で記載しますが、感謝の瞑想、ビジョンの瞑想、リフレームの瞑想です。これにより、脳内ホルモンのバランスを整えるのが目的です。自分が何をすべきか明確になり、行動の衝動が沸き起こります。

私の主観ですが、ドーパミンからは、「一人称視点での、短期的な報酬の追求」のイメージがあります。これは、ドーパミン神経系は、報酬予想に働くことがわかっていて、人気のあるパチンコ機種はユーザーの脳にドーパミンを放出させる仕掛け「リーチ演出」「アニメの名場面が流れる予告」が施されている印象からです。
それに対し、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィンからは他人との関係性、リラックス、運動との関連性等、より補完しあい、バランスの取れた幸福感を得られると感じています(飽くまで私の主観です)。この幸福感が「意志エネルギーを高める」に関係しています。

第四稿より

経営者のあなたに、再び質問です。

ここまで読んで、ご自身でやってみようと思いましたか?

私は、「理論と実践」を信条に、35歳からNLPを約20年実践し続けていますが、これまで3-4年毎に、このチェーンプロセスをやり、未来日記を書き、朝晩読む習慣を作り上げました。最初は、うまく出ませんでしたが、2回、3回とやるごとに成果が徐々に表れる感じで、今では本当のイメトレのメカニズムと効果を深く理解しています。

実は、イメトレの本質とは、視点を自分(意識、意志)でコントロールすることなのです。

この4つの視点は、人間のみに許された視点です。動物は、視点を持つことが出来ないのです。私の主観ですが、人間として生を受けた以上、この人間のみに許された視点を使いこなして、能力を開花させ、周囲に貢献したり、価値を提供したいと思います。

第四稿より

視点のコントロールが、自分の意志で生きている証になるのです。

私の経験ですが、難易度は相応に高いと思います。でも、あなたが経営者であるなら挑戦するだけの価値があると思います。

第六稿より

私が本当に本気で伝えたいことは「あたな(意識)には、視点が一つしかないと深く理解してほしいのです。一つしかない視点をコントロールする力で人生の質が変わる」ということです。


大事なので、表現を変えて、同じことを記載します。

「理解する」と「深く理解する」は全然異なるのです。「深く理解した時に行動が変わる」のです。行動が変わらなければ、理解していないのと同じなのです。

深く落ち込んだ時、ネガティブな思考・感情に視点は固定されてしまい、視点はなかなか変えられないのです。でも視点をコントロールする力を本来のあなたは持っていると深く信じるのです。

意識⇔「思考・感情・身体」、意識⇔「ニューロロジカルレベル」のエネルギーの流れの概念図

経営者のあなたに、三度質問です。

イメージトレーニングの本質は何ですか?


私が理論と実践から導いた答えは…

今日から毎日の習慣を変えることです。

習慣は、行動習慣と思考習慣に分類されますが、両方を変えることです。NLP的にはビリーフシステムを変えることです。

「毎日の習慣を変える」とは、一回のイメトレではなく、残りの人生をかけてやることです。

「心理的なインパクトの大きさ」と「繰り返しの多さ」によって視点は形成されます。

立場が弱いときに心理的なインパクトは大きくなります。例えば、幼少期、環境が変わって、自分が弱い立場になった時(小学生になった時、中学生になった時、転校した時、新入社員になった時)です。

繰り返しの多さは、特に幼少期の母親(父親、兄弟、姉妹)の影響が大きいです。
そして、視点は無意識のレベルでパターン化・固定され体系化される特徴があります。NLP的にはこれを「ビリーフシステム」と呼びます。

第三稿より

経営者のあなたは、きっと心理的立場は既に強いと思います。

であれば「繰り返しの多さ」でしか、思考習慣は変えられないと考えてはいかがでしょうか?

自分(意識)が何に焦点を当てるかによって、育つものが決まるのです。インパクトと繰り返し、焦点を向けたところが育成される

第四稿より

結果としてイメージトレーニングの本当の価値をわかなないまま止めてしまったら、本当の価値を知っている他の経営者に業績でも人生でも気づかないうちに差をつけられてしまうかもしれません。
私も、実は同じような経験に悩まされていました。30台の私は、他者との競争意識も強く、他者比較から生じる欠乏感の裏返しから目標・願望を設定し、もし「イメージトレーニングやビジュアライゼーションを使いこなせたら」といつも考えていました。

第九稿より

これが、私が投稿した目的であり、動機です。本日は長文にも拘わらず、最後までお読みいただき、本当にありがとう座います。


さて、最後に冒頭の「初夏のオープニングトーク」の続きを記載させてください。

写真はイメージです。「花子、花子もパパって馬鹿だと思う??」

花子:ふつうに、バカ。

「ふつう」って要るか? … そんな関西弁のツッコミが聞こえてきそうですね。

こんなダメなパパの私ですが、私の投稿に興味を持てたら「スキ」と「ラインアカウントの登録」をおねがいしまっす。
https://lin.ee/rFrjBSW

そして、「心技体」と更に深くつなげていきます。乞うご期待!
(第12稿につづく)

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