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長生きして世の中の変化を見届けなさい

物語や、逸話などで
親が子どもに話す
愛の話が大嫌い

羨ましくて死にそうになる。

お前は俺の子だから
私の子だから
いつでも帰っておいで
ここはあなたの家なんだから
何があっても味方だから、、!

いいなー!!!!!!!!!

離婚しても、何しても
世界が全部子の敵となっても
無条件で受け入れる親子の話
親が子を守ろうとするのは
本当?にあるの?

そんな物語が
もう私にとっては
夢物語で

だから、大家族の話とか、番組とかもゾワっとする

貧乏大家族とか、、、
次から次へと子を産み相手を変え
ずんずんどんどん生きる人たちを
喧嘩で騒々しい家庭のありように
心底ゾッとする

子どもの頃は、のべつまくなしに流れるテレビ

他人の家庭がダダ流しにされて
そんなの、何が面白いんだろ?と
もやもやして別室で本を読んだり妄想にふけっていた

今は、もうそんな家庭は少なくなってるんだろうか?
テレビは一家に一台なんてこともなく
なんならテレビを見ている人も少なくなって
親も子も好きなものを好きな媒体で見ているんだろうか?

パソコンや携帯で自分の興味の赴くままに嫌いからは遠ざかっているんだろうか?

最近、NHKで『理想的本箱
君だけのブックガイド』を予約録画してみてる

録画予約いいよね

自分の見たいものを安心してみれる

あい

愛ってなんだろう?
優しさって親切ってなんだろう?

結局は自分が気持ち良くなりたいがために行使されがちなもの
私が、私を守るために
周りに優しく親切であり
気持ちに寄り添えるよう頑張り
それが私の愛の表現なんだと思い続けてきた
病気になって、それらが結局は自分を苦しめていた元凶と知る
優しさは、狂気凶器だ
相手にとってあまりにも大きな影響を与えるから
麻薬みたいに
もっともっとって期待を抱かせる
執着させる
笑顔一つとっても
相手に期待させてしまうんだなぁと
昔の私を振り返る

美味しい甘いお菓子を無料で配り歩いているような生き方をしてきた

簡単に湧いて出る枯れない泉のように渡してきたけど

それらは、本当は
私の血の滲む努力で
我慢でできていた

親も兄弟も出会ってきた全ての人が
きっと私を軽んじていたと思う

私はそういう人
簡単にできる人
誰に対しても平等で優しく楽しく愉快な、、いつでも合わせてくれて
欲しいものをくれる人

だから、大丈夫

きっとそう思っていたと思う

そうじゃない
私はめちゃくちゃ頑張ってきた
脳をフル回転させて
出会う人の一挙手一投足を見つめ
瞬時に判断して空気を読み
自分を媒体にして
相手の望むものに
カメレオンみたいに変身して演じてきた

すごくすごい大変だった
その報酬は相手の喜ぶ笑顔と楽しい時間という空虚なもの
実体のないもの
振り返って私の手に残ったものは何もない

経験、体感のみ

形に残るものは何もない

なんにもない

ずっと変わらない
恒久なものが欲しかった
毎日毎日これをすればいいよ
死ぬまでこれをすればいいよ
という確かなものが欲しかった

料理一つ作るのも頭が狂いそうになる
気持ちが暗くおちていくときがある
作った瞬間に美味しくても
夫さんが帰ってくる頃には味が落ちたらどーしよー

何もかもがどんどんどんどん変わっていく

こわい

いま、良いと思うことも
未来には悪いものになるかも

そう思うと崖のふちに立っているようでめまいがする

この番組を見たのは
そんなふうにうーうー唸っていた時だった

『理想的本箱
君だけのブックガイド』の愛
で紹介されていた
RYOJI+砂川秀樹編「カミングアウト・レターズ」の映像化されたものを見て。

ゲイであると告白をした息子に
その母親が書いた手紙が
とてもとても良くて
ぐっときてしまった

あなたは生まれつき人生にはままならないことがあるのだと学ぶようにさだめられていました
それはあなたを苦しめたし
生きにくくしたでしょう
でも
当たり前でない人生は豊かなんです
悲しみの前で足を止めるのではなく
どんな世の中でも生き抜く強さを持ちなさい
優しくしたたかでありなさい
涙をからさず笑顔でいなさい
そして長生きして世の中が変わるのを見届けなさい

RYOJI+砂川秀樹編
「カミングアウト・レターズ」より

息子からのゲイの告白を
人を殺したと告白されたような衝撃絶望感を感じたこと
ゲイは治療するものじゃない
ただ男の人を好きになるというだけ小さな違い
お母さんの葛藤と息子さんに対する気持ちがすごいなと

いいなー!!!!と
心底羨ましくて。

そして、あぁ長生きしたいと初めて思った

今私は
我慢せずできるお仕事や作業所があり、精神治療受けながら
社会で生きていくことができている

この先、精神障害の方が
どんなふうに社会で生きられるようになるのか
お金の心配をせず、
安心して治療しながら
「甘え」「新型うつ」なんて言われずに
ゆっくりとリハビリしながら
人や社会、世界と関われるようになる未来をわたしは見たいし生きたい

あわてて、むりやり引き摺り出されるのではなく
自分の意思で
会いたい人に会いに行けるようになる

自分の体調、その日の天気、気分によって決められる一日

誰もが自由にこの地球🌏で生きられる未来

それを生きて見届けたい

それなら、変化はこわくない
むしろ大歓迎なんだ

どんどん流れていこう

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