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SIGMA FP シリーズを4年使ってみた 〜FP L編〜

以前の記事でSIGMA FPからSIGMA FP Lに乗り換えたと書きましたが、今回はその乗り換えた理由のお話。

◾️買い換えた理由

買い換えた理由は「クロップズーム」が使えるからです。

カメラ内でトリミングしてくれるモードが各社あると思います。SIGMA FPであればDCクロップ。
本来はAPS-C用のレンズを使うモードですが、フルサイズに使えば1.5倍にトリミングされるので簡易的なズームとしてつかえます。

トリミングなので画質が下がるので人によっては使わないよ!って人も結構いると思いますが、僕は結構使います。昔使っていたSONY RX1でも多用していました。

後でトリミングで良くない?って意見もあると思いますが、なるべく最初から構図など決めて撮りたいので、最初からトリミングされている方が嬉しいんです。(結局トリミングもしますけどね…)少しズームしたいたな!って時に結構嬉しい機能なんです。

ではFP Lのクロップズームに戻りましょう。


◾️クロップズームとは?

SIGMA FP Lは6100万画素の高画素機。
その画素数を犠牲にした暴力的な無理矢理5倍ズーム。

SIGMA18-50mm F2.8 DC DN 24mm相当
(18mmをクロップズームで24mm)
SIGMA18-50mm F2.8 DC DN 238mm相当
(50mmをクロップズームで238mm)

1枚目中央を見ると小さい突起物があります。
それをレンズのズーム+クロップズームで拡大したのが2枚目です。
このレンズはAPS-C用なので本来は75mmまでなのですが、クロップズームのおかげでこんな事ができちゃいます。

クロップズームの良いところは、細かくズームできる事。
SIGMA FP のDCクロップだと1倍からいきなり1.5倍になりますが、クロップズームは×1.00 ×1.05 ×1.11〜など細かく刻めてズームレンズのように使えます。

上の写真の右のダイヤルにクロップズームを割り当てて(変えれます)、クルクル回すとズームできるので、本当にズームを使ってる感覚です。

トリミングなので5倍までしちゃうと、正直解像感も減ってノイズが気になる時もあるので、常用できるのは2.5倍くらいまでな感じです。
それでも50mmのレンズであれば125mm相当まで使えるので便利。

◾️APS-Cレンズでもいいんじゃない?

・18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary
・30mm F1.4 DC DN | Contemporary
・56mm F1.4 DC DN | Contemporary

全部SIGMAです

僕は3本のAPS-Cサイズのレンズを持っています。
そこでこう思う人も多いでしょう。
フルサイズなのにAPS-Cなんてもったいない!
フルサイズの意味がないじゃん。と。
でもいいんです。

フルサイズだからFPを使うのではなく、使いたいカメラがフルサイズという規格だっただけです。

このカメラのコンセプトはデジタルカメラの脱構築です。なのでフルサイズなのにもったいないとかそういう考えも構築し直しても良いんじゃないかなと思います。
もちろんフルサイズ以外は嫌もOK。
使う人が使いたいように使うのが、SIGMA FPの正しい使い方かなと。

◾️APS-Cレンズのメリット

軽い!安い!これにつきます。
24-70mm F2.8 DG DN | Artが重すぎて軽くなった28-70mm f2.8に買い替えましたが、それでも重い…。カメラガチ勢の人たち筋力ありすぎです。僕には無理です。重くて持ち歩けません。

そこでAPS-Cレンズの出番です。
軽い。個人的にはFPに使えるギリギリの重さです。

・18-50mm F2.8 DC DN を使うメリット
APS-Cレンズなので本来は28mmー75mm相当のレンズなのですが、クロップズームを使うと24mmー125mm相当(画質は落ちるがMAX250mm相当までも)のレンズとして使えます。

クロップズームは細かく設定できるおかげで28mm始まりじゃなく、24mmくらいからギリギリ使えます。FPだと強制28mmスタートなのでFP Lだけのメリットです。

SIGMA18-50mm F2.8 DC DN 24mm相当

周辺減光に少しなってますが使えます。ただ画角によってケラレが目立ってくるので要注意。3:2で撮るのが多いと24mmからは使えないかもです。

・30mm F1.4 DC DNを使うメリット
しばらくこればかり使っていました。
お気に入りレンズ。

これをFPで使うと45mm相当になります。
するとレンズキットにもある45mm F2.8と被るし、コンパクトさは負けるので微妙。
しかしFP Lのクロップズームで使うとこのレンズが神レンズ(個人的に)へ進化。

35mm相当
35mm相当
30mm相当

画角にもよりますが、35mmくらいから使えちゃいます。
7:6の画角なら30mmも場合によっちゃ使えます。
上の写真のように周辺減光ありますが、これはこれで好き。
空とかだと気になると思いますが…。

66mm相当

このレンズ小型の割に解像感もしっかりあるし、F1.4なのでボケも充分!
SIGMAにはフルサイズ向けの小型のIシリーズがあります。あれも素敵ですが、ボケがもう少し欲しいのが正直なところ。しかしボケを優先すると急にデカいレンズになっちゃいます。
その両方のバランスをとった隠れ神レンズだと思っています。

Iシリーズの35mmF2を使った事ないのでそれがちょっと気になりますが。
35mmF2は約7万円。30mmF1.4は新品5万以下。
僕は中古で2.8万で買いました。お得。


もう少しだけ作例を。

30mm 16:9だとこのくらいケラレます
57mm相当
33mm相当 7:6の画角なら使えなくもない
35mm相当 ピンボケ気味だがこのくらいボケると嬉しい
35mm相当
52mm相当

・56mm F1.4 DC DN | Contemporary

画角的にあまり使わないので使用頻度少なめ…。
ポートレートよく撮る人にはおすすめです。
中古で3.1万で買えたなのでこれも持ってて損はないかと。作例だけのせときます。

58mm相当
62mm相当 16:9だとケラレあり
味として使えなくもないです
81mm相当
56mm相当 7:6の画角であれば
クロップズームなしでも一応使えます
76mm相当
65mm相当

作例探してたらびっくり。
写りいいなこのレンズ…
これならFPに85mmポートレンズとして持っとくのもアリかなと思います。
たまにしか使わないとかなら尚更これでいいかも。

◾️総評

ほとんどAPS-Cレンズの紹介みたいになりましたね…
でもクロップズーム+APS-Cが結構おすすめなんです。クロップズームが使いたいだけでFPから乗り換えましたが、個人的には大正解でした。
RAWで使う時は12bitじゃないと細かくクロップズーム使えないのでご注意を。

写りは言わずもがなですが、使ってて最高に楽しいカメラです!



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