校内研修を終えて
外国語専科として、先生方向けに外国語の研修を行いました。
①言語活動について
②言語活動を考えてみよう!
③授業を行う際の大切なこと
について話しました。
①言語活動について
「言語活動」とは、「実際に英語を用いて、自分の考えや気持ちを伝え合う活動」です。
研修では、実際の授業で行う活動を行い、「練習」と「言語活動」の違いについて体験的に考えていただきました。
「練習」の例として、キーワードゲーム、「言語活動」の例として、好きな教科調査というものを先生方と行いました。
②言語活動を考えてみよう!
光村図書5年 Unit6 I want to go to ltaly.という行きたい国を紹介する単元の終末の言語活動を先生方に考えていただきました。
言語活動を設定する際に、4つの大切な要素を含めながら考えるようにしました。
言語活動を設定する際の大切な要素
①相手意識→相手にとって未知な情報
②必然性→活動の目的
③ほんもの→実在するひと・もの・こと
④コミュニケーションの楽しさ意義→対話的に他者と協力できる
先生方には考えやすいように、この4つの視点で考えていただきました。
誰に→
何のために→
どのように→
何する→
さすがの先生方で、おもしろい言語活動がたくさんありました。
例1
誰に→長期休みに行く旅行先困っている先生、ALT
何のために→先生たちの旅行先を決めるために
どのように→現地リポーター風に
何する→ その国の魅力を伝える
例2
誰に→ALT
何のために→入国審査の練習をするため
どのように→パスポートを持って入国審査官役のALTと入国理由をやり取りして
何する→行きたい場所やしたいことなどを伝える
など、たくさん楽しそうな活動が出てきました。
③授業を行う際の大切なこと
私が一番伝えたかったことです。
外国語というだけで、苦手意識のある先生方が本当に多く、何とか外国語の授業を嫌がらず、ハードル下げて、自分にもできるかもと思えるようにと、専科になってから思い続けていました。
授業を行う際に大切なことは、「英語力」ではないです。英語力があるに越したことはないですが、それよりも大切なことがあります。
それは、「英語を使おうとする姿勢を子どもに見せる」「英語を使おうとするモデル」になることです。
英語が苦手だからこそ、何とか英語を使って伝えようとする姿をリアルに見せることができ、そうすることで子どもたちも英語を使ってみようと思える土壌ができると思います。
外国語はコミュニケーションの授業です。相手に伝える、相手を理解しようとする、そんなコミュニケーションの力を外国語を通して身につけていきたいです。