寝かしつけのコツ
子どもは寝ない。
そして朝は起きない。
なぜだ。
早く寝て、早く起きようよ。
そんなことを日々思うが、自分もそうだったように、遅く寝て遅く起きるというのがスタンダードなんだろう。
その方が楽なんだろうか。
その方が健康なんだろうか。
日中の眠気は抗わずに受け入れるのに、夜の眠気には従わず起きていようとするのは何故だ。
寝るのがもったいないのか?
まだ一日の内にやりたいことが出来ていないのかな?
知るか!寝なさい!
と言いたくなる。
一昔前は夜の22時までに寝るのが成長ホルモンが分泌されるゴールデンタイムなんて言われていたが、現在は少し違うようだ。
ゴールデンタイムは確かにあるが、それは寝始めてからのはじめの深い睡眠の時間だいう。
その深い睡眠をいかに長く取れるかが重要だ。
いわゆる睡眠の質というやつだ。
22時に寝ても睡眠の質が悪ければ意味がない。
まぁ子ども自身はそんなこと全く気にしていないのだが。
話は逸れたが、寝かしつけのコツだ。
寝かしつけは難しい。
寝ようとしない相手を寝かそうとするのだから。
そもそも人は布団に入ったからといってパタっと眠れる生き物ではない。
だれでも5分から15分ぐらいは睡眠までに時間を要するのだ。
コツその①は、焦らない。
どうせすぐには眠れないのだから焦らない。
そういうもんだと諦めよう。
とは言っても全く寝ようとする素振りすら見せないのは少し腹が立つ。
寝ろよ。
照明も暗くして、布団も敷いて、もう寝るしか君には選択肢はないのだ!
と言ってやりたい。
子守歌を歌ったり、YouTubeで寝かしつけの音楽を流したり、そんなことをしても無駄だ。
もし何かしらの曲を掛けておくなら、寝る前から掛けておくのがいいだろう。常に鳴っている音はホワイトノイズとなって、子どもも気にしないだろう。それが入眠導入になっているかは知らないが。
コツその②は一緒に寝る姿勢を見せる。
子どもは親の動向を目ざとくチェックしているし、肌で感じている。
子どもは、自分たちが寝てから大人が何やらゴソゴソしているな、ということを知っている。
けれもどもはそれが面白くない。
参加したい。
だからギリギリまで寝ないで粘る。
そして大人は、子どもが寝ないことで大人タイムが短くなるので、焦るしイライラする。
だから一緒に寝る姿勢を見せるのだ。
パジャマに着替え、家中の電気を消し、さぁあとは寝るだけだ!という姿勢を見せよう。
それが一番の近道だ。急がば回れ。
本当に寝ないように注意は必要だけどね。
コツその③は、本当に寝てしまう。
これが最強の寝かしつけのコツだ。
そもそも何故寝かしつけるのか。
それは子どもの成長を願って…という建前は脇に追いやって、大人時間を確保したいという気持ちだろう。
その大人時間には趣味の時間はもちろん、夫婦の時間や、洗濯や洗い物等の家事の時間にも充てられるだろう。
だから早く寝て欲しい。
でも寝ないから、寝かしつけって大変だなぁと感じてしまう。
だからこれからは、寝てからやっていたことは早朝にする。
早起きしてする。
夜は子どもと一緒に寝る。
素晴らしいことだ。
自分が寝てしまえば、子どもは起きている必要がなくなり、子ども自身も寝るしかない。
「寝ないでー!」と怒る子どももいるだろうが、夜は寝るものという姿勢を身をもって提示しよう。
これで寝かしつけという行為は消滅する。
子どもが寝る前に寝てしまおう。
早朝は誰にも邪魔されないサンクチュアリー(聖域)だ。
ここが本当の大人タイムだ。
この三つのコツさえマスターすれば、いや③だけ実行すれば寝かしけという無駄な行為から解放される。
今までご苦労様でした。
今日からは毎日一緒にぐっすりと眠りましょう。
睡眠の質の向上もお忘れなく、睡眠の質が低いと朝起きるのが苦痛なので、必須事項だ。
大人タイムは早朝。
この言葉をお忘れなく。
ではまた。