「自分を休ませる練習」(本)
この本は、東京大学医学部付属病院の救命センターの、部長に長年、勤務された、矢作直樹先生の、生活と健康に関するエッセイです。難しいことや、医療の専門的なことは、ほとんど書かれていません。
(2017年10月発行、文響社)
とても分かりやすい言葉で、救命の現場で経験して、感じたことを書かれていて、
「暮らしの中で、自分の心とからだを大切にする、休ませてあげるという気持ち」を持つための、
簡単なやり方、考え方を提示されています。
例えば、
「頑張りすぎる人は、いいかげんになる」
「今すぐ決めなくてもいい、
やらなくていい」
(先送りにしたほうが、良いこともある)
「朝、目が覚めたことにありがとう」
「地面やスマホを見下ろすのをやめて、空を見上げる」
「つらい、悲しいときも、好きなことをしている感覚が、あなたを守る」
「童心に返る」
「四季の移り変わりに気づく」
(二十四節季、風の匂い、日の長さ、空の色。)
「融通むげに生きる」
(イヤだなと思うなら、引き受けない。感情を乱されるようなら、付き合わない)
「自分がやりたいように、生きる」(公序良俗には、反しない)
「ぼーっして、何もしない」
「今の自分が一番、素晴らしい」
(加齢を受け入れる、あれもこれもでなく、できることを選択する。
人と、昔の自分と、今の自分を比べない。)
「あることの、ありがたみ」
(なにも持たずに、でかける。
財布、スマホもなし。)
中でも、私が一番、好きな言葉があります。
「鏡の前で、おはようと自分に声をかけてあげる。」
「今日も、ごはんが美味しければ、それでいいじゃないですか?」
普通に生活していた方々が、急に体調が急変して、または、事故などで、救命センターに運ばれて、矢作先生の他に、多くのスタッフが全力をつくしたが、助からない命を見てきた、医師の言葉なので、真実味を感じました。
私は、10代から、30才くらいまで、近所の内科の医師に診てもらいました。患者さんに、慕われる様な先生で、必要な時は、すぐ検査をして、母の病気も発見がはやくて、すぐに入院、手術をして、母が、生き永らえることが、できたのは、その先生のお蔭です。
残念なことに、その先生は、ある年の冬に、突然、休診が続き、
急病で亡くなりました。
多くの患者さんが、お葬式に参列して、私もお供えの御花をご自宅に送りました。(その医院は、ご自宅でした)
私は、学芸員の資格と、もう1つ医療事務の資格も取得しました。
医療が全てである、とは思いませんが、とても大切なものである、
と確信しています。
矢作先生は、
「自分が疲れていることに、きづいてください。そして、自分の心身を解放すること。
本来の自分を取り戻してください。ありのままで、暮らして、
軽やかに生きていきましょう。」
本の冒頭の、言葉です。
わたしの、もう1つのバイブルで、いつも手元に置いて、眺めています。(すごく、読みやすいです)
今年も折り返し地点で、6月になりました。もうすぐ、雨の季節です。昨日は、近所の紫陽花がすでに、満開❗でした。
雨の後は、また暑い❗夏がやってきます。のんびり休む時間も、
持ちながら、また、前を向いて、
生活したいなあと、思います。
最後に、雨をステキに描いた詩
(歌)を。
虹が架かる空には
雨が降ってたんだ
虹は いずれ消えるけど
雨は 草木を育てていくんだ
いつか虹が消えても ずっと
僕らは 空を見上げる
(SEKAI NO OWARI🎵RAIN)