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看護師さん、DKAってなんですか?! #3
『DKA』:糖尿病性ケトアシドーシス。
血液中の糖を体内に取り込むために必要なインスリンが不足することで起こります。インスリンが不足するとエネルギーとして糖分を使えない代わりに脂肪酸を使うので、その結果として体が酸性に傾いてしまい生命を脅かします。
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看護師さん、DKAって何ですか?! #1
看護師さん、DKAって何ですか?! #2
1.1日目
「DKAの患者さん、上がりますね。」
その一言とともに、看護師さんに付き添われて救急病棟へ移動した。
時刻は18時くらいだっただろうか。ストレッチャーからベッドへ移動。そして左腕には点滴が3本繋げられた。
2本は、酸性に傾いている体を戻すための点滴で、それぞれが輸液ポンプに繋がっていた。もう1本は、シリンダーポンプに取り付けられており、高血糖状態の治療のためのものだった。
話はされていなかったが、やはり夕食はなかった。
しかし、空腹感はさほどなく、あれほど水分を欲していた喉の渇きも、入院前に持参していたお茶の残りでしのげるほどだった。
就寝前にシリンダーポンプが外れ、点滴が2本の状態に。トイレまでの移動を許可され、心拍監視モニターと輸液ポンプの操作の仕方を教えてもらった。
余談だが、救急室から病棟への移動時に「糖尿病は長いんですか?」と聞かれたのだが、そこで『あぁ、そういう状態なんだな。』と認識した瞬間だった。
2.2日目
深夜に勃発した「当直看護師」vs「入院に納得していない高齢男性」の戦いは、朝に『そんな話はしていない』という高齢男性のひとことで終戦となった。 隣の部屋から聞こえていたと思っていたのだが、どうやら3部屋先での出来事だったらしい。元気でなによりですが、初めて眠剤をもらおうかと悩んだ夜だった。
2日目の朝も食事はお預け。日勤の看護師が水分の購入を代行してくれた。トイレまでの移動しか許可されていなかったので、非常にありがたい申し出だった。
夜間を含めて6時間ごとに追加されていた点滴も、午前中のうちに1本に。担当医の回診もあったが、まさか5人体制とは・・・。チームを組んであたってもらうことになったらしい。
お昼からは、食事が開始された。糖尿病食だ。のちほど確認したが、1日1600kcalの内容だそうだ。噛みしめながらいただいた。
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午後には妻が面会に訪れた。非常にありがたかったと同時に、申し訳なさがこみ上げた。日用品関係といくらかの必需品を受け取り、短い面会時間が終わる。次は次週に来てくれるらしい。
面会後には、内科病棟へ移動となった。車いすに乗せられ移動する。その後ほどなくして、今回の担当医のうち中心となる医師の診察があった。
やはり糖尿病で、かなりの高血糖状態であったため緊急的な治療をしていたこと。今後の検査の結果次第で治療方針が変わってくることを伝えられた。また、翌朝から内服薬の開始となる連絡もあった。
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そういえば、入院からこの間、定期的に血糖値の測定(以降、スケール)とインスリン注射を施行されている。内容を聞いている限り、血糖値の値次第でインスリンの量が決まるらしい。スケールは毎日朝、昼、夕、就寝前の4回で、その後インスリンを施注するようだ。
3.体がおかしかったと認識する
食事を食べて感じたこと。いかに入院前の味覚がおかしかったか。そして、大好きだった鶏肉がこんなにも食べにくいものだったのか。
思っていた以上に、味覚が狂っていたようだ。「病院食は美味しくない」。よく聞くはなしだが、そりゃそうだ。塩分などいろいろと制限されているんだから、物足りなくて仕方がない。
しかし、2食抜いた後に食べたご飯は、量こそ物足りないと思ったがとても美味しく感じた。想像以上に味が付いていると感じた。
そう、感じた。ここで初めて、入院前の味覚がぼやけていたことを認識したのだ。
美味しいとは感じていたが、よくよく思い出せば、どう美味しかったかがぼやけている。それもそのはずで、口内は渇いた状態が続いており、舌根部も乾燥してしまったような感じだったのだから、味がまともにわかる状態ではない。
たった1日半で改善の兆しを感じとった瞬間だった。
また、病棟を移動したおかげで、院内の移動を許可された。病室からトイレまでの直線移動だけから、院内の売店への移動が可能となった。
ただし、「糖類、脂質の多いものはダメ」としっかり釘をさされたのは言うまでもない。この日から先、売店までは行くものの、購入したものは日用品を除いて、「水」「お茶」「紅茶(無糖)」の3種類のみだった。
と、入院から2日を振り返ってみました。
何よりありがたかったのは、妻の面会。そして、担当についていただいた看護師さん。きさくに話しかけてくれたこと、買い物までしてくれたこと。動けない時間には、非常にありがたかったです。
続きは、また後日に。
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